坐花酔月 徒然日記

 「花咲く処に腰を下ろし 月を眺めて酒を楽しむ」 この一年、どんな年になるのか。

平成28年 黒森歌舞伎 酒田公演

2016-03-06 20:25:48 | 徒然日記

以前から興味はあっても、なかなか観ることができなかった黒森歌舞伎…、酒田公演に行って来ました。
12時からの開演は、町内会の会合と重なり、希望ホールに到着したのは2時を少々回った頃となった。そぉ~っと会場の扉を開ければ、思った通りというか、思った以上というか、多くの観客が鑑賞していた。明るい照明の当たった舞台にワクワクし、歌舞伎役者に魅入ってしまった。素晴らしい!!
地域の芸能、文化、とても大切なことだなぁ、そう感じました。来年も観ようと決めた。


12:00~ 少年太鼓
12:30~ 少年歌舞伎『菅原伝授手習鑑』より 「吉田社頭車引の場」
13:30~ 本狂言『源平布引滝』より
     第一幕:「木曾義賢討死の場(義賢最期)」
     第二幕:「九郎助住家の場(実盛物語)」



◆演目紹介
『源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)』
寛永二年(1749)初演。「平家物語」や「源平盛衰記」から題材をとった全五段の浄瑠璃で、二段目の「義賢最期」と三段目の「実盛物語」だけが歌舞伎に残っています。源平の争いを背景に、源義朝の弟義賢の死や、白髪を染めて出陣した斎藤実盛の最期、木曾義仲の誕生を描いた作品。

【主な登場人物】
◯木曾先生義賢(きそのせんじょうよしかた)…平清盛に討たれた源義朝の弟
◯松宵姫(まつよいひめ)…義賢と先妻の間の娘
◯折平(おりへい)…義賢の家来。実は源氏の武士多田蔵人行綱(ただのくらんどゆきつな)
◯葵御前(あおいごぜん)…義賢の妻。木曾義仲の母
◯斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)…平家の侍。元は源氏方で義賢に仕えていた
◯瀬尾十郎兼氏(せのおじゅうろうかねうじ)…平家の侍。小万の父
◯小万(こまん)…百姓の九郎助夫婦に娘として育てられている
◯太郎吉(たろきち)…折平と小万の間の子

【一幕目】:「木曾義賢討死の場(義賢最期)」
源義朝が平清盛に討たれたあと、平家方に味方した義朝の弟木曾先生義賢は、帝から源氏の象徴白旗を賜る。義賢の家来折平の妻小万は、父九郎助、一子太郎吉とともに、義賢の館へ来て、折平の暇を願う。折平が実は源氏の武士多田蔵人行綱と見破った義賢は、源氏再興の志をあかす。そこへ平家の使者長田太郎が来る。長田は義朝を裏切って密告した男で、清盛の命令は義賢に兄義朝の頭蓋骨を踏んで平家への忠誠を誓えというものであった。兄の頭を踏むことが出来ない義賢はついに長田に平家への叛意をみとがめられ、長田を殺す。
押し寄せる平家の軍勢。義賢は松宵姫と後事を折平に、懐妊中の葵御前を九郎助に、白旗を小万に託して、討死する。

【二幕目】:「九郎助住家の場(実盛物語)」
ここは琵琶湖のほとり、近江国小野原村。義賢から葵御前を預かった百姓九郎助の家である。九郎助の甥仁惣太の知らせによって、葵御前が男子を産めば即刻殺せという命令が下り、斎藤別当実盛と瀬尾十郎兼氏の2人が検分にくる。追詰められた九郎助夫婦は、孫の太郎吉が湖でひろった女の片腕を、葵御前が生んだ子だと偽ってさし出す。その腕を見た実盛は、湖で白旗を握っている女の片腕を切ったことを思い出し、瀬尾をだまして帰す。葵御前に対面した実盛は、女の片腕を斬った事情を物語り、源氏再興を誓う。葵御前は駒王丸(のちの木曾義仲)を無事出産。戻って来た瀬尾は、わざと太郎吉に討たれる。死んだ小万こそ、瀬尾が若い頃に捨てた娘であり、太郎吉は孫だったからである。この手柄により太郎吉は駒王丸の家来手塚太郎になる。

 以上、「黒森歌舞伎保存会だより」より転記。
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