甘木鉄道に乗りました。

先日佐賀に仕事で行った際、時間があったのでちょっと寄り道。
秋間森林鉄道の2号機を製作中なのもあってディーゼルカーに乗りたくなり、甘木鉄道に乗ってきました。
鹿児島本線基山駅から甘木までの13.7kmを行ったり来たりしている小さな鉄道です。あんまり期待していなかったのですが予想を裏切ってとても面白かったです！



時刻表には《ご案内》全便レールバス、と書いてあって、情報に疎い私はすごくちっちゃな車両を想像していたのですが、基山駅にやってきたのはけっこう大きなディーゼルカーでした。



この車両はイベントにも使う車両らしく、車内はゆったりとした座席が並んでいて、車端にはテレビモニターもありますね。思ったより快適な旅です。床下からはディーゼルエンジンの響きがしてきて幸せな気持ちになります。



終点の甘木駅。それまでの沿線風景が、なつかしい国鉄ローカル線の風情たっぷりでした。JR各線が会社ごとにカラーを打ち出してきているのに対し、もと国鉄ローカル線を転換した第3セクター鉄道のほうが、かえって国鉄の風情をよく保存しているようです。



甘木駅は、うれしいことに鉄分高い人を歓迎する雰囲気に包まれています。こんなタブレット閉塞機も置いてあって、しかもさわっても大丈夫です。
天気もいまいちで日曜の夕暮れ時、到着した乗客はあっというまに駅の外に消えていき、恥ずかしい思いをすることもなく写真取り放題です。このほかにも、古レールの解説付き展示や車両基地などがあり、たっぷり鉄分補給できました！



珍駅名ではこれ。「おお痛い！」だそうです。「大板井駅」でした。
この駅、もうひとつめずらしいことは高速道路のバス停に至近で乗換駅になっていることです。高速道路には西鉄高速バスが頻繁に走っていますから、けっこう使い道が多いのではないでしょうか？福岡空港にも直行できるわけです。



いちばん面白かったのはこの切符です。終点の甘木駅から戻る際に自動券売機で買ったのですが、手に取ったときになんだか違和感がありました。そのわけは・・



両面おんなじ印刷！たぶん甘木鉄道はバスと同じようにワンマンカーで、降りる時に料金箱に切符または現金をを投入するので、運転手さんが切符を確認しやすいようにしてあるのでしょう。こういうの、第3セクター鉄道には多いのでしょうか？私は初めて見ました～。