どこかのブログで、「~は、放射性物質は軽減できると思われますが放射能は別物です。」と書いてあったりするのを見かけたので、放射線、放射性物質、放射能という放射線による被曝に関係する用語の誤用に関して書いてみます。
最近ではテレビでもずいぶん改善されてきましたかなと思っていたのですが。先ほど、テレビを見ていたらどこぞの大学の自称?原子力の専門家のセンセが、放射能が漏れたといっていたのでびっくりしました。
「放射能が漏れる」とか「放射能が飛散する」とかという使われ方は間違っています。なぜなら、放射能(ほうしゃのう、Radioactivity)とは、放射線を放射する程度のことです。「能」という漢字が示すとおり放射性物質の「性能」を表す言葉です。
つまり、「放射性物質」というべきところを「放射能」といってしまっているのです。「放射能」の「能」という漢字だと得体の知れない「能力」が漏れているというイメージを与えてしまいますが、漏れているものは放射線を出す性質はありますが物質なのです。
放射性物質が放射性崩壊を起こし放射線を出し、それが人が浴びること被曝というわけで、放射性物質が「放射線を放射する性能」である放射能(Radioactivity)という専門用語は使わなくても全く説明に困るところはないので、誤用を防ぐために使うべきでないです。
「放射能が漏れた」などという言葉の使い方をしている人がいたら、良く分かっていない証拠なのでご注意を。
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放射線
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A
放射性物質
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E7%89%A9%E8%B3%AA
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