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相次ぐ百貨店の閉店で街の賑わいは消えるのか?

2023-03-10 06:36:24 | Weblog
相次ぐ百貨店の閉店で街の賑わいは消えるのか?
>歴史を辿れば街の中心は街道や水路の際にあった。それが駅前、バイパス沿いの順に移っている。徒歩・舟運、鉄道から自動車という具合に主要交通手段の変化が背景にある。

>建物が密集した市街地を貫くわけにはいかないので、鉄道路線は当時の街の外縁をなぞり、駅は郊外にできた。自動車の時代に入りバイパス道路が計画されたが、こちらも既成市街地の外側を迂回した。そもそも迂回するから〝バイパス〟という。元々迂回路のはずが、車の往来とともに店も増え、それが集客装置となって人が集まった。

>今でこそ駅前商業の郊外移転を嘆くが、元を辿れば駅前自体が郊外だった。例えば横浜は伊勢佐木町が伝統的な中心街で、横浜駅西口は1952年に相模鉄道が買収し開発に着手するまでは広大な空き地だった。59年に横浜高島屋が進出するなど急速に発展し、65年には伊勢佐木町に代わって横浜駅西口が最高路線価地点となる。

>90年代以降は自動車の時代となる。小売業態においては品揃えの幅が格段に広がり、ワンストップショッピングに必要な店舗面積が大きくなった。とはいえ駐車場完備の大型店を出すのに既存市街地には土地がない。そうしたわけで郊外のバイパス沿いに進出した。

>70~80年代に地方都市にやってきた総合スーパーも郊外に大型モールを建てて移転した。老舗百貨店の多くは伝統的な中心街にとどまった。

>2000年代以降は駅前を含めた既存市街地の総売場面積に匹敵する巨艦モールの進出が相次いだ。中心市街地の商業は買回り品、専門品へ特化することで棲み分けを図ってきたが、地域によっては多勢に無勢の戦況だ。

>主要交通手段ではないが、街のあり方を規定する自動車の次の要素は「ネット通販」だ。影響が大きいのは百貨店よりむしろ郊外の大型モールである。すべてではないにせよ、遠からず大型モールの立地はネット通販の倉庫に置き換わるだろう。
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