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杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

2013-12-21~24 八ヶ岳アイス

2013-12-25 10:46:23 | ガイド山行記録
 今年のクリスマス、八ヶ岳でアイスクライミングに講じていました。しかもなんと今回のクライアントは、イギリス人・・・
といってもチャイニーズ系のイギリス人なので、ネイティブの英語という訳でもなく、その点では少し助かりましたが、彼は全く日本語を話さないので、コミュニケーションはすべて英語・・・。電子辞書片手に連日連夜の奮闘となりました。
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 4日間の日程の中で何が出来るか?彼は今何を望んでいるのか?どうすれば喜んでもらえるか?そんなことを片言の英語で、手探りでの展開でしたが、とにかく臆することなく、かなりブロークンなイングリッシュを駆使し??、ジョウゴ沢、アイスキャンディー、裏同心ルンゼなどで、楽しくアイスクライミングしてきました。



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 しかも彼はアイスクライミングビギナー・・・初めはこんな感じで、力任せのたどたどしいクライミングでした。



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 ところがところが、なかなかどうして、私の語学力の賜物か、最後はここまで上達!  か???
 ともあれ、少しクライミングの感覚をつかんだ模様。
 


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 最終日にはアイススクリューのセットや、アンカーの構築なども練習。

 


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 初めてのアイスクライミング、その中でアックスやクランポンの使い方、体の動かし方、はてはスクリューのセットやV字スレッドまでと、盛りだくさんの4日間。日本でのこの日々を楽しんでいただけたようで、私もとてもうれしく感じた4日間でした。 おかげで知恵熱よろしく、風邪をひいいてしまいましたが・・・





2013-11-24 両神山・八丁尾根

2013-11-25 19:32:02 | ガイド山行記録
いよいよ冬ももう間近。空気もだいぶ冷たくなってまいりました。そして関東近郊のハイキングも、いよいよ旬の時期も終わりに近づこうとしています。
そんなシーズン終盤のこの日、秩父の両神山へ行ってきました。天気は移動高に覆われて絶好のハイキング日和。
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ルートはもちろん八丁尾根。
朝6時45分、上落合橋の登山口を出発。ところどころ現れる急登を登り、一路八丁峠へ。



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葉っぱの落ちた林の中の登山道は見通しが良く、とても気持ちの良いアプローチでした。
八丁峠はすでに何名かのハイカーでにぎわっておりました。我々はここで一休みの後、ハーネスを付けていざ八丁尾根へ!


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西岳までの登りは峠から小一時間。しかし一般ルートにしてはなかなかのもので、出だしからクサリ場の乗越し。西岳山頂からはこれからたどる東岳が大きなギャップの先にみえました。



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さて西岳からは一旦大きなギャップを下っていきます。そしてここもクサリの連続。そして細い岩稜のナイフリッジと、難所が連続。なかなか登り応え十分!




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東岳への登りもクサリ場、そしてクサリ場。クサリはしっかりしたものが付いており、またスタンスも大きなものが程よくあるので、登りやすいのですが、傾斜はなかなか。一歩間違えば奈落の底。とても緊張感のあるコースでした。



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幾多の難所を乗り越え、無事に両神山へ登頂。たどり着いた山頂は、多くの人で賑わっておりました。記念撮影もそこそこに早速下山。この時期は日没が早いですからね!





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下りは反対側の、いわるゆ両神山の一般ルート、清滝小屋経由で日向大谷へ。ここ両神山は、山頂を境にこちら側は山容が一変。穏やかな尾根が長く続いています。それでも、さすがは両神山。ところどころクサリ場が!これを慎重にこなし、清滝小屋へ。
小屋から薄川沿いに付けられた登山道は、高度を下げるにつれ紅葉が綺麗に。特に七滝沢と合流する会所から下の紅葉は見事でした!
クサリ場の連続する難所にナイフリッジの通過、そして大岩峰の上の山頂と、沢沿いのきれいな紅葉。とても盛りだくさんの内容に大満足の一日でした!





2013-10-31 裏妙義縦走

2013-11-01 19:13:49 | ガイド山行記録
10月最終日は、裏妙義の縦走で締めました。

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31日は朝方、横川駅前で強風に曝されましたが、国民宿舎裏妙義へ着くころには治まり、6:30国民宿舎の駐車場を出発。篭沢の登山道より丁須の頭へ。2日前の雨の影響か、沢の水は幾分多め。いつもは涸沢のところにも今日は水の流れが・・・

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それでも岩や、道は程よく乾いていて歩きやすく、鎖場も難なく越えてコースタイム通り丁須の直下へ到着。







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丁須の頭へは、ロープを付けてのクライミング??最後は力技で垂直のクサリを越えました。




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丁須の頭からはカスミのかかった浅間山が、とても大きく見えました。そして視線を左に向けると、これからたどる赤岩と烏帽子岩の大岩峰が。これからの縦走に期待が膨らみます!




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一旦縦走路まで懸垂下降で下り、ロープを結び直して縦走再開。
最初の難関は20mのチムニー。出だしは垂直に近く、緊張します。岩の中に張られたクサリを頼りに、左右のスタンスを拾って慎重に下りました。




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赤岩までは小さな上り下りを交えての縦走。途中いくつかのクサリを越えていきました。




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程なく赤岩へ到着。ここは岩峰の左を、延々張られたクサリを頼りにトラバース。途中アルミ梯子を足場にした個所もあり、なかなか緊張もの。最近落ちて来たのか、梯子の途中に大きな落石が乗ってました。こんなところはさっさと通過するに限りますね!




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その後もいくつか現れるクサリ場を通過し、小一時間で烏帽子岩へ。ここも直登は無理なので、左に付けられたトラバース道をたどります。




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烏帽子岩のトラバースは難なく通過し、ひと登りで風穴の頭へ。振り返ると、さっき越えてきた岩峰群が木々の間から望めました。




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遠くから見ると、よくあんなとこ越えて来たな!といった感じ!!



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あとは杉林の中に付けられた登山道を20分ほど下って三方境へ。やれやれ。

大休止の後、風穴尾根の山腹を巻くように付けられた登山道を、延々子尾根を越えて沢を渡り、高度を下げていきます。




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およそ2時間ちょっとで国民宿舎へ無事下山。お疲れ様でした!

表妙義縦走程の豪快さはありませんが、それでもコンパクトにまとまった中に、クサリの通過や長いトラバース、そして丁須の頭へのクライミング??ありと、とても充実したハイグレードハイキングを楽しめました!!





2013-10-12~13 八ヶ岳・小同心クラック

2013-10-17 11:21:52 | ガイド山行記録
 台風26号の接近に先駆け、12日~14日の連休前半で八ヶ岳の小同心クラックへ行ってきました。
天気は上空の風こそ強そうな感じでしたがまずまずの晴天。美濃戸では危うく駐車場難民になるところでしたが、おばちゃんの暖かい計らいで、無事に駐車。紅葉の始まりかけた北沢をのんびりと歩いて鉱泉へ入ることが出来ました。

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 翌日も朝から快晴!日の当たらない西面へはちょっと早いですが、6時に赤岳鉱泉を出発。大同心稜へ。稜の上部では踏み跡のあちこちで霜柱が。標高の高いところではすでに冬の足音が聞こえてくる感じでした。



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 大同心稜の基部でアンザイレン。右にトラバースして小同心をめざします。振り返ると御嶽、乗鞍、そして北アルプスの山々が綺麗に望めました。ん、でもなんか北アルプスの稜線は白いかな・・・・


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 小同心クラックの取り付きからはいよいよ本番。気温は日陰で低めなので防寒対策もバッチリ整え、8時に取り付き開始。



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 小同心クラックは傾斜は強いが、ホールドとスタンスは豊富。しかしここは八ヶ岳・・・岩は脆いところもあるので、慎重にホールドを選びながらの登攀。ルートはおおむね凹角なので、左右に両足を突っ張り、傾斜をころしながら登っていきます。



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 各ピッチアンカーはしっかりしているので、1ピッチ20~25mと短く区切りながらの登攀。



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 合計4ピッチで小同心の肩へ出ました。
 肩で靴を履きかえもう1ピッチロープを伸ばし、小同心の頭へ。



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 9時30分ごろ、無事に風の強くなってきた小同心の頭に出ました。
 ここからは踏み跡をたどり、横岳奥ノ院へ。最後は巻かずに3級程度の岩場を堂々と直上して奥ノ院へ。



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 10時に登山者でにぎわう横岳奥ノ院到着。登攀終了。360度のパノラマを堪能した後、時間があるので縦走路をたどって硫黄岳へ。
 この時期に八ヶ岳の縦走路を歩くのはかなり久しぶりなので、とても新鮮な感じを受けました。



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 赤岩の頭から振り返ると、辿ったルートが一目瞭然。今日の成果に満足しながら、ポカポカ陽気の中、赤岳鉱泉へ下山してきました。
 秋の八ヶ岳、天気が良かったせいもありますが、なかなかコンパクトにまとまった中に、充実感を感じる良い山行が楽しめました。





2013-9-13~14 前穂北尾根

2013-09-16 15:57:44 | ガイド山行記録
台風18号、結構すごかったですね。

 私達はこの台風が来る前に、滑り込むように前穂の北尾根へ行って来ました。
13日は朝9時30分に上高地を出発。山の頂はすでに厚い雲に覆われ、ちょっと心配になりましたが、午後3時30分ごろに
涸沢へ着くころには、前穂の山頂から北尾根の3峰、4峰もきれいに望め、明日の登攀に期待が持てもした。
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 翌14日は、まずまずの星空。ヘッドランプの明かりを頼りに5・6のコルへ。途中のガレ場の登りでは、きれいに焼けた奥穂高を望みながらのアプローチでした。そして5・6のコルからもきれいな朝焼け。午後の天気はイマイチ心配でしたが、午前中の晴天は間違いなし!!




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 5・6のコルからはロープを付けての登攀開始。このところどの山域に行っても浮石など、山のもろさが目立っていたので、今回は慎重にルートファインディングしながらの登攀でした。
しかし予想とは裏腹に、北尾根は案外良いコンディション。岩も4峰以外は安定しており、ぐいぐいと高度を稼げました。




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 4峰は、右の優しいラインではなく、左のちょっと難しい(四級程度)ラインへ。多少苦労はしましたが、無事通過。これで3峰のクライミングに向け、良いアップ??完了!



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 3・4のコルでは大休止。この日は連休初日(我々は連休の1日前に入山したので・・・)、先行パーティーはいたものの、5・6のコルへの登りで先に出れたので、あとは独走状態。順番待ちもなく後ろからせかされることもなく、とてもいいペースで快適に名クラシックを堪能です!


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 3峰のクライミングも、先ほどの4峰でのアップ??洗礼???のおかげですいすい!スラブ、クラック、チムニーと変化にとんだラインを快適に登ることが出来ました!



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 5時30分に5・6のコルをスタートしてから4時間、満面の笑みをたたえながら午前9時30分には無事に前穂の山頂へ。予定よりも30分早い登攀終了でした。
 いやー、前穂の北尾根、いつ来ても良いですねー!

 しかし核心はここからか?君子平の下りは例年にない浮石で緊張の連続。また重太郎新道も、あれ。こんなんだったっけ?と疑いたくなるほど、不安定な感じ・・・やっぱりヘルメットは必要ですね!!

 今後も山の状態には気を配り、慎重さが必要と感じさせられた2日間でした。
 





2013-8-26~28 西穂~奥穂縦走

2013-08-29 16:39:25 | ガイド山行記録
 山はすっかり秋めいてきました。8月の最後の週、26日~28日にかけて、穂高に行ってきました。
コースは西穂からジャンダルムを越えて奥穂に至る縦走です。
 26日はゆっくりと西穂山荘まで。今週の天気を見たからか、山荘は結構混んでましたね。
明けて27日は濃いガスの立ち込めた中での出発。視界不良の中、ヘッドランプの明かりだけを頼りに登って行きました。
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 独標を過ぎたあたりからガスが切れはじめ、西穂の山頂に着くころは快晴。遠く立山まで見渡すことが出来ました。



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 雲海とガスの切れ間に浮かぶ山々はまさに絶景。アルペンムード満点の中での縦走となりました。



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 去年も一度夏にはここを歩いているのですが、なんだか今年はちょっと様子が違う感じ。天狗からのくだりも大きな浮石が微妙なかんじで引っかかっている個所があり、奥穂からの登山者と道を譲りあいながらのすれ違い。西穂から先、天狗のコルまでは要注意です!



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 正午ごろにはジャンダルムに無事到着。しかしこの頃にはあたりは再び濃いガスに包まれ、すぐそこに見えるはずの奥穂高山頂も白いベールの彼方・・・



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 さらに2時間後の14時過ぎ、無事に奥穂高岳山頂に到着。記念撮影もそこそこに、かなり気温の下がって寒くなった山頂を後に、穂高岳山荘へ。
 今回も怪我なく、無事に縦走を完走することが出来ました。山の神様に感謝。
 しかし、今回はなんとなく脆くなった山を感じた山行でした。よくは分かりませんが、空梅雨とその後のゲリラ豪雨、そんな両極端な天気の影響なんでしょうかね・・・





2013-7-31~8-4 槍ヶ岳西稜

2013-08-05 19:26:48 | ガイド山行記録
 北陸、東北はようやく梅雨明けした模様ですが、まさにこのタイミングで、穂高岳連峰の最奥、、槍ヶ岳へ行ってきました。
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 入山は7月31日、爽やかな空気に包まれた上高地からの出発でした。



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 午後になると、穂高の稜線に雲がかかり始め、まだまだ上空の大気が不安定であるように思われました。
 翌8月1日は、昨夜からの断続的な雨が本降りとなり、槍沢ロッジに停滞。のんびりと過ごしました。



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 3日目の8月2日も、朝は小雨の降るようなぱっとしない天気。まあ、大崩れしない予報だったので、予定通り6時に槍ヶ岳山荘をめざし出発。足取りは順調。ほぼコースタイム通りに進んでいきました。大曲を過ぎると、今年の山の特徴ともいえる残雪の多さが目に付きます。しかしトレースはばっちりとついており、安定した雪渓を上って行くことができました。
 




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 坊主の岩小屋からは、濃いガスに包まれ、槍ヶ岳を望むことも出来ず、しかし今まさに満開とばかりに咲き誇る高山植物の中のアプローチはなかなか趣もあり、飽きずに歩を進めます。
 最後はカッパを着ての急登でしたが、予定通り正午前には槍の肩へ。明日の行動を見据え、小屋でゆっくりと過ごしました。
 夜も登山客でにぎわう小屋の中で、明日の天気を気にしながら早々と就寝。明日の西稜の登攀に備えました。




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 我々の思いが通じたのか、翌8月3日は朝から最高の天気!ゆっくりと準備を整え、午前7時、雲一つない快晴の中、いざ小槍めざして週発!



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 先ずは大槍へ至る登山道をたどり、登り専用道が尾根を回り込んだところから、ガラガラにがれた滝谷ばりのルンゼンを小槍めざして下って行きます。落石は必至なので、慎重に慎重に下りました。そして5mほどの段差をロープを使ってこなし、傾斜が緩くなってきたあたりから子槍のコル目指してトラバース。コル直下は広いテラス状なので、ここで身支度を整え、まだ肌寒い空気野中、いざ子槍へ取り付き!



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 子槍の登攀は、コルまで20mまでⅡ級の簡単なルンゼをたどり、その後、頭上のリッジ沿いを2ピッチで登ります。岩も硬く、グレードも手ごろなⅣ級程度。快適なフェースクライミングを味わうことができました。
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 子槍の山頂は、情報通りなかなか広く快適。北は剣、立山から後立の白馬、薬師、黒部五郎、水晶、西は白山と、素晴らしい眺め。しばしこの大パノラマを堪能。(おかげでアルペン踊りをするの、忘れてしまいましたね・・・)



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 さてさて、しばしの至福の後は、一度コルまで懸垂下降。今回は60mロープ1本なので、2回に分けての懸垂。



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 コルの下にデポしておいたザックを回収し、再びコルへ。そして西稜の登攀開始。まず曾孫槍を越えますが、コルからのリッジに続くスラブは、瓦礫の積み重なったかのようなぼろぼろの壁・・・。一挙手一頭足に集中しながらじりじりと登って行きました。
 しかしさすがの曾孫槍直下はぼろぼろ過ぎて危険・・・右から巻いて越えました。



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 続く孫槍のスラブは快適。出だしこそグズグズのチムニー状ですが、その上は硬いスラブ。登りやすそうなところを狙い、左へ左上したり、リッジを登ったりとルートファインディングしながらグイグイ登れました。
 しかし孫槍のピークは小槍と違いかなりのゲキ狭!とても山頂に立てる代物ではなく、一人づつまたぎ越してはクライムダウン。




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 最後に控える大槍への登りは、今回のハイライト!しかし岩は、最後の最後で再びボロボロ!しかも孫槍とのコルからは一般縦走路がすぐ右下を走り、小石のかけらさえ落とすことは厳禁!!まさしく地雷原をジリジリと進むような、緊張感マックスの登攀となりました。
 山頂直下の崩壊地ではいよいよ行き詰まり、右へ出ようかとも考えましたが、もう下には多くの一般登山者が穂先への順番待ちで賑わっており、それもだめ・・・

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 結局行きつ戻りつした挙句、崩壊地の白くなったど真ん中、今にも崩れそうな積み木状の大岩へ。ところが見た目脆そうな大岩も、叩いてみると案外硬く安定しており、針の先に糸を通すような感じでようやく穂先へ。落石を落とすことも無く、無事に大槍の穂先へたどり着けました。
 いやー、今までの槍の中で一番緊張した―!!

 




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 あとは穂先での記念撮影の順番待ちの波に乗り、意気揚揚で肩の小屋まで下山。午後の日差しの中で、今日たどった西稜を眺めながら祝杯をあげることが出来ました。槍ヶ岳、ありがとう!!




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 最終日の8月4日は、予報に反して朝から濃いガスに包まれ、穂先を拝むことさえ出来ないあいにくの天気。
 下山は、行きの槍沢からの道ではなく、新穂高へ降りる飛騨沢を選択。白いベールに包まれた槍ヶ岳を後にして、今回の大??登攀の余韻に浸りながら、5日間に及ぶ長い山行を終えました。
 爽快な上高地からのアプローチに、のんびりとしたお花畑の山歩き、そしてピリピリするような西稜の登攀と、盛りだくさんの5日間。登攀日の天気にも恵まれ、本当に“山”を堪能したといえる幸せな5日間でした。山の恵みにホント感謝ですね!







2013-6-6 小川山

2013-06-07 11:07:06 | ガイド山行記録

このところスキーにばかり入れ込んでいましたが、ようやく今期初のクライミングに小川山へ行ってきました。

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先週の立山(スキー、ブログにアップしてません・・・)はようやく芽吹き始め、春到来といった感じでしたが、ここ廻り目平はすでに春全盛。すこし濃くなり始めた緑がとてもきれいでした。

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まだやさしい黄緑の新緑の中で、貸切のガマスラブ!スメアの確認や体の動かし方を中心に、小川山クライミングを楽しんできました!


2013-5-17~19 剱岳・別山尾根

2013-05-21 01:55:56 | ガイド山行記録

ようやく天気も落ち着いてきた今日この頃、剱岳へ行ってきました。

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少し前の週間予報では、土曜日から日曜日にかけて天気が崩れそうな気配を感じさせていましたが、今回のお客さんは向かうところ敵なし!の晴れ女!!今回もアタック予定の土曜日が直前になり好転。幸先よく御前の小屋へ入ることができました。

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また入山初日の17日は、結構きれいな夕日を拝むこともできました。明日の行動にも期待が膨らみました!

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さてさて明けて18日は、この日の登頂を約束してくれているかのような、穏やかでいい天気。

4時40分に御前の小屋を出発。剣沢を快適に下って行きました。

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今は閉まっている剣山荘からは、一服剱へ向けての急登。ここからロープを付けての登高となります。

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難なく一服剱を越えた後は、本日の難所の一つ、前剱大岩の急雪壁が眼前に立ちはだかっています。

しかしまだ時間も早いこともあり、適度に固く締まった雪面はアイゼンが良く効き、サクサクと登ることができました。でもふくらはぎやアキレス腱はパンパン・・・

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その後も小さいアップダウンを繰り返し、平蔵の頭も稜線上から通過。ところどころシュルンドが空きはじめ、踏抜く場面もありましたが、なかなかいいペースで平蔵のコルへ。いよいよ本日の核心第二弾。カニのタテバイへとやってきました。

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さすがにここは傾斜も強く、クサリの連続なのでスタッカットに切り替え、2ピッチで通過。アイゼンの前爪を小さなスタンスに乗せる場面もあり、なかなか緊張感のある楽しいピッチでした。

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後は傾斜のゆるくなった雪面をひと登り(ふた登りかな・・・)で剱岳山頂。さすがに今年はまだ山頂の祠も雪の下。もうこれ以上高いところのないこの場所で、しばし360度の大展望を堪能しました。しかもこの日は土曜日だというのに剱岳山頂は貸切!

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しばし山頂を我々だけで楽しんだ後は、登り以上に厳しい下りが待ち構えています。

すっかり雪が消え、クサリも梯子も夏道通りのカニのヨコバイをスタッカットで慎重に下降。

さらに平蔵のスラブや前剱のトラバースも無事通過。

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そしていよいよ本日の最難関、前剱大岩の下りへとさしかかりました。時間も正午を過ぎ、気温も上昇してきたので雪もグサグサ??かと思いきや、今年の前剱大岩はかなり雪質がしっかりとしており、バックステップでの下降でしたが、ステップがざらざらと崩れることもなく、おおむね安定して下る事が出来ました。

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あとは一服剱を登り返し剣山荘へ。ここでロープをはずし、ひたすら御前の小屋へ向け長い長い登り。途中本日越えてきた剱岳を何度も振り返っては仰ぎ、満足感に浸りながらの登り返しでした。

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そして午後3時少し前。御前の小屋へ帰着。少し時間はかかりましたが、この日神様に許された時間をフルに活用し、残雪の剱岳を丸ごと楽しんできた1日でした。