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杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

2014-10-8~10 屏風岩・東稜

2014-10-11 13:11:31 | ガイド山行記録

今回は登山家としてもガイドとしても大先輩の、山本篤ガイドのお手伝いで穂高の屏風岩でした。ルートは東稜。

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8日、今季最高ともいえる秋晴れの中、上高地から入山。まさしく秋晴れ、雲一つない素晴らしい天気でした。

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翌9日も晴天。前の台風で増水した横尾谷の渡渉を心配し、1日遅らしての入山だったのでこの日は渡渉も飛び石で行けました。

1ルンゼの押出をつめT4の取り付きへ。

T4尾根は出だしがとてもスリッピーで緊張しました。

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T4は無難にこなし、草付をトラバースしてT2へ。トラバースのフィックスはすでにボロボロ・・・。あまり信用できなかったです。

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1ピッチ目は出だしから小ハングの乗越。ボルトの間隔が少し遠めでしたが、何とか突破。

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続く2ピッチ目は快適なボルトラダー。グイグイ高度を稼ぎます。

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3ピッチ目も左にトラバース後、アブミのかけかえで直上。

その後も3~4級のフリーを交えての人工で突破。

ところが5ピッチ目、ピナクルテラスの下でルートが判然としなくなる。左にトラバースするのが正規のルートのようだが、ボロボロに風化したレッジのトラバースは緊張もの。浮石も多く堆積しており、3級とは言えこのルート中一番のいやらしいピッチでした。

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最後のピッチはピナクルをフリーで乗越したのち、うすかぶりのフェースを人工で直上。小カンテを右に出てさらに直上。最後はフリーでランナウト気味にフリーで突破。

時間はかかりましたが無時完登することが出来ました。

東稜はさすがは雲稜と並び人気のルート、ボルト、ハーケンともにしっかりと打たれており、アンカーもハンガーボルトなのでとても安心して登れました。

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また天気にも恵まれ、とても快適にそして楽しくビックウォールをクライミングすることが出来ました!

 

 


2014-9-23~24 北穂東稜

2014-09-25 13:07:43 | ガイド山行記録

台風16号は温帯低気圧に変わったようですが、その16号がまさに近づこうとしていた23日~24日で、北穂の東稜へ行ってきました。

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23日、日本列島は高気圧に覆われとても穏やかな天気。上高地も今季久々といえるほどの良い天気で、穂高の山々もきれいに見えてました。また空気も冷たく澄んでおり、まさに秋晴れの中の入山でした。

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涸沢の紅葉も色づき始め、秋の装いを始めた感じ。目指す北穂の東もきれいに望むことが出来ました。

あとは気がかりなのが天気。台風の影響はどの程度か?午前中だけでももってくれるのか?そんなやきもきした気持ちの中で就寝しました。

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あけて24日は、満天とはいかないまでもオリオン座もまたたく程度の晴れ模様。これは台風の影響はないか!?

4時に起床し、涸沢ヒュッテを5時に出発。予報とは裏腹の良い天気の中、 期待に胸を膨らませながらのアプローチでした。

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北穂へ向かう途中で見たモルゲンロートもきれいでした。

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南稜の鎖場へ向かう道との分岐あたりで小休止。ハーネスをつけ身支度を整えます。

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南稜の鎖場へ向かう道と分かれ、ここからはガレ場をトラバースして東稜へ。

ここは大きな岩も不安定にゴロゴロと動くので要注意!

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ガレ場の急登をひと登りで東稜の上へ。向かいには前穂の北尾根が圧倒的な存在感でたたずんでいます。そして頭上にはこれからたどる東稜と、その先には 北穂の山頂がすぐ近くに望めます。

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ここからはしっかりとロープもつけ、確保しながらの登攀。ところどころ3級程度の岩場もあり、緊張感もあってとても楽しい!

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いくつかの小ピナクルを越え、いよいよ核心部の岩場へ到着。眼下には涸沢の大カールが広大なスケールで広がっています。

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岩稜を一段下り、いよいよ登攀開始。ホールド、スタンスともに豊富なので、ぐいぐいと登りました!

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さらに進むと岩稜はいよいよ細くなり、ナイフリッジの通過はスリル満点!!

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最後のクライムダウンも慎重にこなし、東稜の核心部は無事通過!

あとはひたすら北穂をめざし、ガレた岩稜を登りつめていきました。

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最後はガレ場のトラバースを 繰り返し、大キレットからの縦走路に合流。

縦走路も無難にこなして北穂の小屋に到着。休憩の前にまずは山頂へ!

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10時少し前に北穂の山頂へ到着。岩稜、岩場、ナイフリッジと、変化に富んだ東稜を、悪天間近のスキをつき紙一重でこなすことが出来ました。山の神様に感謝!!

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次の目標は、後ろにそびえる前穂の北尾根でしょうか?

 


2014-9-6~8 ジャンダルム縦走

2014-09-09 23:29:54 | ガイド山行記録
いよいよ今年も9月に突入。そして夏も残りわずかとなりました。
9月の第一弾はジャンダルム縦走。およそ1週間前に行ってますが、その時は奥穂から西穂への縦走。今回は西穂から奥穂への縦走でした。
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入山は9月6日。相変わらず天気は微妙で、直前に予報がころころと変わるので、不安を抱えながらの入山。しかし直前の予報では朝方は雨が残るが天気は時間が経つにつれ回復傾向ということで、朝はいつもより遅めの出発としました。
7日はやはり朝は小雨の残る中起床。小屋を出る5時20分には雨も上がり、予報を信じて出発。あたりはまだ濃いガスに包まれていました。



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独標、西穂と越えていくうちに徐々に空に明るさが。8時30分を過ぎたころからは、ガスも切れ始めてきました。




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さらに天気は回復し、間ノ岳、天狗の頭と越えて行く頃には晴れ間も広がってきました。



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朝方まだ濡れていた岩もすっかり乾き、フリクションもばっちり。しかしこのところの長雨のせいか大きな岩も不安定な感じで乗っかっているところもあるので、気は抜けません。



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コブの頭からはいよいよ核心部に突入。ジャンダルム、ロバの耳とロープで確保しながら慎重に通過。


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最後の難関、馬の背も難なく通過。背後にはこれまで越えてきた峰々が雲の切れ間からわずかに望めました。



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奥穂の山頂で記念撮影の順番待ちをしたのち、下山。穂高岳山荘にはごご3時30分ごろに到着。充実感のある1日でした。



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またこの日の夕方はきれいな夕暮れと、それに続く満月に近い夜の光景がとてもきれいでした。





2014-8-26~28 ジャンダルム縦走

2014-08-29 09:22:46 | ガイド山行記録
8月は天候に振り回されっぱなしの毎日。この週予定の穂高、ジャンダルムも大いに振り回されました。
予定では順当に新穂高からロープウェーで西穂山荘に入り、翌日奥穂まで縦走するというものでしたが、天気予報によると予定している日程の最終日(28日)以外は何ともパッとしない様子。それではと思い切って予定を変更し、26日上高地から入山して2日目に穂高岳山荘に入り、最終日の28日に一気に西穂まで縦走して下山するという形にしました。
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予報通り(悪い天気は予報通りになる・・・)26日は土砂降り。雨の中を横尾山荘めざし黙々と行進。山荘直前では親離れしたばかりの子熊にも遭遇。このところよく目撃されているようです。
さて翌27日は朝6時に横尾山荘を出発。涸沢からザイテングラードを経由して、穂高岳山荘へ入りました。この日はとりあえず雨具は着ないうちに山荘へ入れました。



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いよいよ最終日の28日。朝3時に起床。外は濃いガスに包まれ視界はほぼ無し・・・。それでも朝食を済ませ準備を整えているうちに、いつの間にかガスは消えはじめ、視界も効いてきました。4時15分穂高岳山荘発、一路奥穂山頂を目指します。



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寝起きの体と、冷たい風に悩まされながらも1時間ほどで奥穂に到着。5時に身支度をと整えいざ縦走へ。


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今回は奥穂からの縦走なので、いきなり出だしが馬背の下り!昨夜までの雨とガスでまだぬれている岩はとても滑りやすく、緊張の連続でクライムダウンしました。これが前半の核心だったかな・・・




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続くロバの耳も慎重に超え、いよいよジャンダルムへ。これは裏側から無難に登頂。ここまで約3時間。
コブの頭で小休止ののち、天狗のコルへの長い長い下りにかかります。ガレと鎖をこなし天狗のコルへ。前半の山場を終了。ここからは大小のアップダウンをうんざりするほど超えて西穂へ向かいます。



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このまま天気は回復していくのかと思いきや、稜線は再びガスに覆われその全貌を望むことは出来ませんでした。そんな中ひたすらガレ場ののぼり下り、そしてクサリ場を越え天狗の頭、間ノ岳と通過していきます。




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時折ガスの切れ間から西穂山頂が見え隠れする中、大きなピークをいくつも越えて、11時にようやく西穂高岳の山頂へ。振り返ればそこにいま越えてきた稜線が見えるはずですが、今は濃いガスの中・・・
あとは12個あるといわれる独標までの小さなピークを、いやというほど越えて午後3時30分西穂山荘へ。時間はかかりましたが、無事に今回の大イベントを終えることが出来ました。
イヤーこの縦走、本当に長大で一筋縄ではいかないなーと改めて実感させられました。でも悪いコンディションの中、無事にこなせたことは本当によかった。そしてお客さんには拍手です。よく頑張りました!!






2014-8-21~22 前穂北尾根

2014-08-23 15:12:30 | ガイド山行記録
広島では大変な事になっておりますね。一刻も早い救助活動を祈るばかりです・・・
そんな中ではありますが、8月後半戦の第二弾は前穂北尾根でした。
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入山は8月21日。このところ天気には振り回されっぱなしの毎日でしたが、この日は朝から稜線もきれいに望め、淡い期待の下での涸沢入山となりました。
予定では2泊3日の中で、北穂の東稜と前穂北尾根のセットの予定でしたが、明日の天気が読めないため、もし朝晴れていたら本命の前穂北尾根の1本に絞り、行動するということで就寝。



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夜中に一度目を覚まし、外に出てみると満点の星空。これは期待が持てるか!
翌22日は3時に起床。相変わらずの満点の星空。これで前穂の北尾根に取り付くということで決定。4時に涸沢ヒュッテを出発。
5・6のコルへの登りでご来光。きれいに染まっていく穂高の山々を眺めながらのアプローチでした。



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5・6のコルで登攀準備。6時少しまえに登攀開始。このところの雨で少し緩みがちの踏み跡をたどりまずは5峰へ。



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ゆっくり慎重に5峰、そしてスタカットでのクライミングを交え4峰を通過。



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3・4のコルでは大休止。ここから始まる核心部への準備を整えながら、しばらくぶりの360度の大パノラマを堪能。



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さていよいよ3峰のクライミングに突入。スタカットクライミングで1ピッチずつ慎重に超えていきました。



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次々に現れるフェース、スラブ、チムニーと変化に富んだ3峰のクライミングを超えていきます。



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2峰での懸垂下降を終えるとあとは前穂山頂への岩稜帯を残すのみ。



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9時20分に前穂へ登頂。ここでも360度の大パノラマを堪能。わずかなチャンスを与えてくれたことに感謝。
あとは急な重太郎新道の下りです。事故の多いこの道も慎重に下って行きました。



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上高地へ下山してきて改めて穂高の山々を遠望。今季初めて雨具を使うことなく行動できた2日間でした。
今年の夏の天気は本当に極端です。大雨で大変なところもある傍らで、今日のような恵まれた日も・・・
これからの日本はこんな気象状況の連続となるのでしょうか?何とも複雑な気持ちの今日この頃です。





2014-8-18~20 北穂~奥穂縦走

2014-08-20 21:27:47 | ガイド山行記録
お盆も過ぎ、気が付けば8月も後半戦に突入。
とは言え天気は毎日不安定。そんな中後半戦第一弾は、穂高の縦走です。
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週末までの天候不順をやり過ごし、18日月曜日に上高地から入山。



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このところの天気のせいか、とても静かな上高地。雨上がりの光景も幻想的でとてもきれいでした。
夕立の来そうな気配のなか、何とかぬれずに涸沢へ到着。翌日の行動に備えました。


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あけて19日は天気予報とは裏腹に、朝からどんよりと怪しげな空模様。とりあえず6時に涸沢ヒュッテを出発。すると間もなく雨模様。そして本降りに・・・
南稜取り付きの長い鎖は一応ロープを装着。ぬれたスラブを慎重にこなしました。



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北穂には10時少し前に到着。大休止ののち奥穂への縦走路へ。




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すっかり雨模様の縦走路は、飛騨側からの風もありルートはすでにびちょびちょ・・・ロープを付けての慎重な縦走と相成りました。そしてあたりはすっかりガスに包まれ雄大な景色こそ望むことはかないませんでしたが、それでもなんとなく幻想的というか神々しいというか、これはこれでいい感じでした。



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多少時間はかけましたが、無事に涸沢岳へ。この日の難所はクリヤーできました。
穂高岳山荘もこの天気のせいで比較的すきすき。朝までぐっすりと休むことが出来ました。



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最終日の20日もあたりは朝からガスに包まれ、この素晴らしい全貌は白いベールの中・・・
この日も6時に小屋を出発。一応渋滞気味の鎖場を超えて奥穂の山頂へ。



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なんとなく晴れそうなんだけどなーという期待もむなしく、奥穂山頂は相変わらずの視界ゼロ・・・
記念撮影もそこそこに吊り尾根をたどって一路紀美子平へ。



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この日は稜線の風も強く、体感温度も低く感じられます。下の松本が36℃なんてとても信じられない!
それでも時折ガスが切れ始め、乗鞍や遠く富士山までも遠望できるまでに天気は回復。



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重太郎新道もゆっくり着実に下降を続け、11時30分に岳沢ヒュッテに到着。代位休止ののち、今回の縦走をかみしめながら上高地へと下って行きました。



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今回のお客さんは、これが初めての穂高。たいへん頑張りました!!





2014-8-3~6 北岳バットレス第四尾根

2014-08-06 19:55:34 | ガイド山行記録
 遅ればせながらいよいよ私も夏本番。これからシーズンに突入です。
まず第一弾は北岳バットレス。ここは2010年の大崩壊以来ちょっと足が遠のいていましたが、今年は縁あって再び訪れることとなりました。
 しかし今年は芦安から広河原までの林道が落石により通行止め。大きく迂回して奈良田からの入山となりました。

 4年ぶりの広河原はビジターセンターもリニューアルされており、雰囲気が少し変わりましたね。御池小屋は4年前と変わらない感じでしたが、スタッフの特に女の子たちがとても親切でてきぱきと働いており、とても好印象でした。今回は3泊もしたのでどうやら顔も覚えておいただいた様子。とてもお世話になりました。
 
 
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 さてさて話はクライミングに戻り、1日天候不順による停滞日をはさみ、入山3日目の5日。朝の4時に御池小屋を出発。綺麗なご来光を眺めながらサクサクとアプローチ。朝焼けの空は少しギラギラした感じで雲も多く、ちょっと気になりましたが視界はまずまず効いているので予定通り6時に5尾根の支稜に取り付き。



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 昨夜までの雨は夜半からの強風ですっかり吹き払われ、壁は乾いた状態。いいコンディションです。




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 5尾根支稜からさらにDガリーをつめ、横断バンドへ。崩壊地を緊張しながらトラバースし、順調に4尾根の通称下部岩壁へ。ここはまだ樹林帯の中なので岩も所々濡れており、ちょっとシビアなクライミングを強いられました。



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 下部岩壁にちょっと手こずりながらも4尾根取り付きへ。小休止の後9時4尾根へ取り付き。この頃より少しガスが下へと降りて来たのが気になります。
 2ピッチ登る頃にはすっかりあたりはガスに包み込まれてしまいました。さらに右手のCがりーではひっきりなしに落石が・・・。そのうち1発はかなりの大きさの岩石が落下。ちょうどCガリー大滝の墜ち口に直撃!物凄い音とともに砕け散り、そのまま下部岩壁へ降り注いでいました。クワバラクワバラ。



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 さてさてガスはいよいよ濃くなり、とうとう小雨が降り始める始末。濡れた岩はとてもスリッピー。緊張感抜群のクライミングを強いられることとなってしまいました。


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 4尾根5ピッチ目の核心部に来るころにはすっかり雨は本降り。岩はすでにびしょびしょ・・・。核心のピッチは出だしがかなりスリッピー。足を滑らせながらのシビアなクライミングでした!

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 懸垂下降からの続く2ピッチも、通常なら快適なスラブのクライミングを楽しめるはずが、びしょびしょに濡れた岩はかなり悪い。この日は慎重に足を置きながらの微妙なクライミング。
 途中ロープがスタックするアクシデントもありましたが無事に枯れ木テラスへ。ここで初めて崩壊地の様子を垣間見ることが出来たのですが、そのあまりの変わりようと、落ちて行ったであろう岩の堆積を考えると、なんかとても恐ろしいもを感じずにはいられませんでした。
 


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 以前はここまでくれば後は易しいリッジにスラブをこなせば終わりだったのですが、今日はさらに崩壊地のトラバースと最後上部城塞のチムニーが待ち構えてます。トラバースも既にびしょびしょに濡れた状態なのでかなり緊張。最後のチムニーもフリクションを生かすことが出来ないので、かなり緊張もの。クラックにカムを突っ込みA0で突破しました。

12時20分、ちょっと時間はかかってしまいましたが、無事に登攀終了。今日のこのコンディションではまあ上出来かな。



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 大休止の後、あとはひたすら雨の中を北岳山頂へ。稜線はガスに包まれ展望は無し。。。13時30分、北岳山頂。記念撮影もそこそこに再びガスに包まれた縦走路を草滑りへ。16時白根御池の小屋へ無事に下山。やれやれ、今日のバットレスはつかれましたね!!



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 明けて翌日はうらやましいほどの晴天!まあ、昨日登れたからいいようなものの、もし登れてなかったら恨みつらみの言いたくなるような天気の中、広河原へ下山してきました。

 私自身5年ぶりとなる北岳バットレスでしたが、まだ4年前の大崩壊の爪痕が未だに残る壁を見てきました。私達の登攀中も大崩壊地やCカリーのあちこちからはひっきりなしに岩の崩れる音がしており、前述のとおり一度はかなりの大きさの岩が崩壊。なんか、いずれはあのマッチ箱さえ落ちてなくなるのでは・・・
 北岳バットレスは、もう以前のような初心者向けのお手軽なルートではなくなってしまったのだな、と思わずにはいられませんでした。
 今後Bガリー、Cガリーから取り付こうと考えている方、そこはまだまだ崩壊が進んでいます。くれぐれもご注意を!!





2014-5-31~6-1 立山スキー

2014-06-02 19:48:55 | ガイド山行記録
早いものでいよいよ今年も6月に突入。
5月最終週は今シーズンのラストランということで、最高の天気の中、立山のスキーに行ってきました。
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初日は山崎カールで足慣らし。ちょっと重めのザラメでしたが、素晴らしいロケーションに囲まれての楽しいスキーでした。




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翌日は一ノ越経由で立山へ。一ノ越からの登山道はすっかり雪も解け、スキーブーツでのハイクアップはちょっと大変・・・。
11時には雄山山頂に登頂し、しっかりと御前谷をオブザベーションし、11時30分にドロップ。



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出だしの急斜面はすでにザラメも緩み始めており、足を取られないように慎重にターン。



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サルマタのカールに入ってからは傾斜も落ち、快適にターンを決めスキーを滑らせました。
標高2300mあたりで雪もだいぶ重くなった来たので、無理せずスキーヤーズライトの尾根へ早々とトラバース。





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後は延々とトラバースを繰り返し、タンボ平へ至る尾根へ。



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すっかり気温も上昇し、暑いくらいのタンボ平を黒部平めざし最後のラン。
雄大なロケーション、そして標高差と最後のアドベンチャーっぽいルートファインディング。今シーズンのフィナーレを飾るには持って来いの山岳スキーを楽しんできました!!






2014-5-9・10~11 妙義山

2014-05-13 17:24:03 | ガイド山行記録
先週は妙義尽くし。9日に表妙義縦走、10日から11日にかけ表と裏妙義をそれぞれ別のお客様と歩いてきました。
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9日は中之岳神社から中之岳、東岳、鷹戻しを越え、相馬岳までを縦走。
午後から大気の状態が不安定になり、急速に天候が悪くなるという予報でしたので、朝の早い時間に核心部を通過。



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さすがはご夫婦。息の合った間合いで、ロープをたるませることなく難所を通過。



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鷹戻しの難所も無難に下り、無事に相馬岳山頂へ。午後の悪天に捉まる前に安全地帯まで下山。あとは意外にアップダウンの多い中間道を辿って中之岳神社まで戻りました。




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翌10日は違うお客さんと妙義神社から天狗岳、相馬岳を越え、堀切まで縦走。

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クサリ場の連続に最初は戸惑い気味でしたが、徐々に慣れてきた様子。最後は初めてのハイグレードハイキングにご満悦でした。ただこの日は稜線上はちょっと風が強かったですね・・・



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11日は裏妙義の縦走。昨日とは少し趣の違うコースにチャレンジです。



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国民宿舎から篭沢を詰め、丁須の頭へ。



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ここからまずは20mほどの長いクサリを下降。ちょっと緊張するところですね!



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こちらの稜線はモミジの新緑がとても鮮やかで、目も楽しませてくれました。そして目前には赤岩の大岩壁が・・・




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ここから烏帽子岩へと続く岩壁群は、南面をひたすらトラバース。アルミの梯子をかけたトラーバースもクサリを頼りに無事通過。
今週一番の晴天の中、新緑のオアシスに囲まれながらスリル満点のハイグレードハイキングを満喫してきました!





2014-5-2~4 奥穂南稜

2014-05-05 19:47:48 | ガイド山行記録
 今年のGWは奥穂の南稜。
入山は連休後半の1日まえ、5月2日。
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上高地も連休前日ということで割と人ごみも少なく、のんびりと岳沢へ入山。約3時間のアプローチで岳沢小屋へ。
その後軽く取り付きの状態を偵察。
翌日の天気予報が昼ごろ荒れ模様ということで少々気になりましたが、明日に備え早々に就寝しました。



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翌3日の朝は満点の星空の中起床。身支度を整え4時30分に小屋を出発。
程なく夜も白み始め、めざす南稜取り付きの南稜ルンゼはすぐそこ。

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ルンゼ内は早朝の冷え込みで硬く締まり、サクサクと快調に高度を稼げました。しかしふくらはぎが悲鳴を上げ始めたので、右手のカンバのリッジへ。



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その後も順調に雪壁を登り、やがてトリコニ―目前。しかしその前には雪庇が張出し、行く手を阻んでいます。トラバースしてかわそうにも微妙なトラバースになりそうなので、雪庇の一番張り出しの少ないところを狙い、そこを切り崩して強引に這い上がりました。切り崩し結構大変でした・・・。




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そしていよいよトリコニ―へ突入。
2級の岩場はホールドも豊富で快適なクライミングでこなして行けました。



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しかしⅠ峰直下で難しいラインに入ってしまい、ちょっと苦戦!アイゼンを滑らせながらも4級はあろうかというセクションを何とか突破!!



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続くⅡ峰へはナイフリッジの通過。Ⅲ峰はラインから外れているので手を付けず、あとはひたすら南稜の頭へと続く雪稜から雪壁をトレースを頼りに一歩一歩足を進めて行くだけ。



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しかしこの頃から風も強くなり、奥穂の山頂に雲も湧き始め、何やら怪しい雲行・・・。予報通りの展開か!



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南稜の頭へは11時少し前に到着。およそ6時間の登攀で南稜を突破。あとはすっかりホワイトアウトと化した吊り尾根を奥穂めざし最後の登高。およそ30分で山頂に無事登頂。記念撮影もそこそこに、白出のコルへ下山開始。
いよいよ強さを増した北西風にたたかれながらも、立派なトレースに導かれ無事に穂高岳山荘へたどり着けました。やれやれ。
穂高岳山荘が12時30頃の到着。またこの日は複数回にわたり、縦揺れの短い地震が頻発。いよいよ焼岳の噴火でしょうか?(5日のニュースでは焼岳の噴火との因果関係は無いとのことでしたが・・・)



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翌4日は、いよいよGW本番と化した涸沢へのんびりと下山。前日の地震の影響か、そちらこちらに破断面と新しいデブリの跡が。
スキー目当ての方々はちょっと気の毒な感じでした。
午後の2時には上高地へ下山。イヤー、奥穂の南稜、なかなか変化に富んで面白く、また侮れないルートでしたね!満足満足!!