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杉ちゃんのWEB日記

国際山岳ガイド 杉坂 勉のブログ

2015-4-11~12 西穂

2015-04-13 18:32:59 | ガイド山行記録

シャモニより帰国後、初のガイドは西穂でした。

11日は霧雨の中の入山。明日の予報は確約されていたのですが、なんとこの日の夕方から標高の高いところから雲が切れ始め、夕暮れ時にはご覧の雲海の中に沈む夕日。とてもきれいでした。

 

翌12日は朝から快晴。5:30に西穂山荘を出発。歩き出してすぐ、稜線は雪がなくなりご覧のような感じに…。

アイゼンを付けのガレ場は歩きにくいことと言ったら!しかし時折現れる凍結した個所にアイゼンを外すこともできず、このまま我慢してのアプローチ。

独標まではアイゼンが無くても・・・と言った感じでした。

 

さてここからは、ちょろちょろと残雪の残る夏道沿いに西穂までの稜線をたどります。

天気は風も無く最高の天気なのですが、いかんせん雪が少ない!!わずかに残る残雪に覆われた岩稜帯はさらに歩きにくく、ロープを付けて慎重に通過。

8時30分過ぎには西穂山頂に無事登頂。

 

山頂からの眺めは最高。さすがにここから先は雪の量も増えているようでした。そして穂高の稜線の先には槍も!

残雪期の西穂というよりは、なんか初夏を思わせるような感じの登山でした。


2015-3-22 谷川岳天神尾根

2015-03-23 14:27:26 | ガイド山行記録

谷川岳は先月の予定で行くはずでしたが、その日は暴風雪で中止。この日はそのリベンジです。

しかし季節の移ろいは早いもので、山はすっかり春。

雪はすっかりざらめに変わり、山のいたるところにはグライドクラックが…。

 

この日は気温も高く、スキー場わきの最初の登りですっかり汗だく。

尾根上はまだたっぷりの雪で覆われ、トレースもしっかりとついているので、サクサクと熊穴沢の避難小屋まで来れました。避難小屋はまだ深い雪の中。

ここから先は急登とリッジの連続。

小休止を交え、ゆっくりと登っていきました。

 

12時ごろ、トマノ耳に到着。記念撮影後その先に見えるオキノ耳まで。

この間も残雪に覆われた稜線は歩きやすく、サクサクと縦走。

オキノ耳で記念撮影後、肩の小屋で大休止。

すこし風が出てきて肌寒い感じか、まだ冬の名残を少し感じさせます。

遠くの山並みはすっかりかすみがかって遠望は利きませんでしたが、目の前に広がる平標までの稜線は雪と岩のコントラストが生えて、とてもきれいでした。

午後は予報より幾分早く雲が出始め、天神平まで帰ってきたころに高曇りの天気に。

暖かい陽光の中、今日はやさしい山を楽しむことが出来ました。

 


2015-3-4~5 西穂高岳

2015-03-05 15:24:46 | ガイド山行記録

3月に入り、最初の山行は西穂。このところ天気が目まぐるしく変わり、3日の入山もガスの中。ちょうど二つ玉の低気圧が日本列島を通過するタイミング・・・。翌日も風は強そうな感じでしたが、様子を見てということで入山。

 

小屋のまえでは大きな雪だるま?が出迎えてくれました。

翌日は6時ごろより霞沢岳が朝日に彩られながら見え始め、「もしかしてこれは!?」と思い、朝食を済ませて即行動開始。

雪だるまに見送られての出発。

 

風は相変わらず強いものの、雲の切れた光景はなかなか!笠ヶ岳もきれいに見えていました。

 

ところが丸山を越えたあたりから風はいよいよ強くなり、時には突風に煽られながらよろよろと頬進める始末。

 

独標手前の急登を登り切ったあたりで行動中止。目の前の稜線は雪煙が舞い、とても登れるようなコンディションではありませんでした・・・。

その後は突風に煽られてスリップしないようにロープを付けて慎重に下山。

西穂山荘からロープウェー山頂駅への下りでは、西穂へ至る稜線がきれいに見えるではありませんか!でもまだ雪煙は高々と舞い上がり、依然風は強そう。

西穂、なかなか遠い頂きですね・・・。次回に乞うご期待!!


2015-2-22 五箇山・猿ヶ山スキー

2015-02-23 09:16:41 | ガイド山行記録

春一番が吹くかと言われたこの日、雨の降りだす直前のチャンスをつかんで五箇山へ山スキーに行ってきました。

五箇山ICから小瀬の集落まで車で入り、入山開始。登山口となる神社の前からは、前日のものかトレースが付いていました。

小瀬谷かかる橋を渡ってからいよいよ尾根に取り付き。最初は急な斜面のジグザグ登行。キックターンを繰り返しての登行でした。

 

猿ヶ山から東に伸びる大きな尾根に乗ってからは、快適なシール登行。時折現れる急登をジグザグとキックターンでこなし、いよいよ強くなってきた南風を避けながら、おおむね北側斜面をトラバース気味にラインどりしていきました。

送電線の大きな鉄塔を2つ越えるあたりから、気が付けばあたりは大きなブナの大木の森。木の間隔もほどほどでいい雰囲気の斜面でした。

取り付きから4時間弱、11時30分に猿ヶ山山頂に到着。天気はまだ持ちそうです!

遠く立山連峰も望めましたが、山頂付近は雲の中。風はかなり強そうでした。

さて強風を山頂直下のくぼみでやり過ごし、スキーの準備。

山頂直下の斜面は疎林で傾斜も手頃。この日一番の良い斜面!かと思いきや、雪質はかなり重く、しかも激しいストップ雪!

ターンのタイミングも取りづらく、初めから悪戦・・・。

 

 

 

でもお二人は、ブナの林の中を上手に滑ってましたね。

 

1200mラインまで下りて来てからは、さらに雪は重くなり相変わらずのストップ雪。しかも深い・・・。

急斜面では小規模な雪崩も誘発してきたので、傾斜を落とし尾根上を忠実に滑降。

んー、ここまでくるともう修行の域ですね。

下の林道に出てからも油断できず、最後の急斜面は1人づつ修行??をかみしめながら滑降。

それでも天気は最後までもってくれたので、これはこれでなかなかいいスキー登山だったと思います。

猿ヶ山、初めてきましたけどなかなか良いクラシカルな山スキーのルートだと感じました。今度はぜひパウダーの時に来てみたいですね!

 

 


2015-2-20 阿弥陀岳北稜

2015-02-21 10:42:14 | ガイド山行記録

昨日は山岳ガイド資格を目指す2人のガイドたちと、技術研修ということで阿弥陀岳の北稜へ行ってきました。

美濃戸を朝5時30分に出発。結構冷え込んだ中、南沢を経由して行者小屋へ。7時30分の時点で行者小屋の前は-14度でした。寒いわけだ。

文三郎へ向かう道と分かれ、阿弥陀の一般ルートへ。最初トレースがわからず膝下までの軽いラッセルでしたが、じきにトレース発見。先人の跡というものはありがたいものですね!

ジャンクションピーク手前でロープをつけ、ここから本格的にガイド研修開始。今回は見本を見せる??という意味で、私が終始ガイド役。2人にはクライアント目線で、ガイドのやり方を見てもらいました。

 

第一岩峰からはスタカットで登攀。軽く雪のついた岩壁部分は快適でした。

 

つつくナイフリッジも雪庇の発達はそれほどでもなく、難なく通過。

10時阿弥陀山頂に登頂。小雪の舞う幻想的な光景でした。

あとはすっかりトレースの消えた一般ルートを中岳沢のコルへ。膝まで潜る感じの雪でしたが、雪崩れるほどではなくサクサクと下山。

コルで雪質を確認し、OKと判断したので大胆に中岳沢を下降。地形をうまく利用し、雪崩に合わないよう慎重に下降。

一時すっかり高曇りになった天気も行者小屋にたどり着くと、青空が見えるほどに!

後はひたすら小走りに美濃戸までの道をサクサクと下山してきました。


2015-2-6~7 八ヶ岳・大同心稜

2015-02-07 20:53:34 | ガイド山行記録

ここ最近、天候の影響で山行を完遂することが出来ない日々が続いておりましたが、今日はやりました!

おりしも移動高がやってくるタイミングにドンピシャ。しかも明日は日曜日だというのに再びの悪天・・・。今週末から入山された方々には誠に申し訳ないのですが、快晴の八ヶ岳を堪能させていただきました!しかも稜線の風はそよ風程度?!まさに今季最高の天気でした!

しかしカメラの調子が悪く、撮影できたのはごくわずか・・・。前日の足慣らしに行った赤岩の頭も含め、フォトチャンネルにアップしましたので、よろしければご覧ください。

では。


2015-1-30~31 八ヶ岳・赤岳登頂

2015-01-31 22:52:48 | ガイド山行記録

1月も早いものでもう終わり。今年の八ヶ岳はいつも風にたたられてばかり・・・。今回もかなり強風にたたられてきました。

天気もいまいちということで、地蔵尾根から赤岳をめざしました。

森林限界を超えると途端に風が勢いを増して来ました。視界を確保するのもやっと・・・。

結局今回は赤岳展望荘までで撤退。早くもトレースの消えかけた地蔵尾根を下りてきました。

行者小屋まで下りてきてようやく一瞬だけ顔をのぞかせた赤岳。

また次回登って来いよと言っているかのようでした。


2015-1-7~8 八ヶ岳・大同心稜

2015-01-09 19:28:00 | ガイド山行記録

あけましておめでとうございます。

年末から年明けと、低気圧の通過や強い冬型と、目まぐるしく天気が変化してますね。正月気分もまだ抜けきらぬ7日から8日にかけて、八ヶ岳の大同心稜に行ってきました。

おりしも強い冬型の気圧配置の中での入山でした。天気は最高で稜線もきれいに見えているのに風はかなり強そう。

木々には氷が張り付き、日の光にあたるととてもきれいでした。こんな光景を見るとやっぱり冬山って良いなって思えますね。

  

8日の朝は鉱泉の前で-10℃。かなり冷え込んだ中6時30分に出発。

大同心沢からもトレースがあったので、割と枠にアプローチ。しかしこのところの湿った降雪のせいで細めの木々は大きく垂れ下がり、中には折れているものもあり、道を塞いでいてくぐるのに一苦労。

森林限界を出る手前からアンザイレン。

 

今日も天気は最高。ここまでは風もあまり強くなく、大同心稜を抜けてからの縦走も心配はなさそう。

  

大同心を右から回り込み、いよいよ核心部へ突入。硬くウィンドパックされた雪壁をアイゼンを効かせて登っていきます。

  

5mほどのルンゼをスタカットで超え、核心部を突破。

しかしここから風が勢いを増し、顔をたたく風がきつくなってきました。

このところの強風で稜線直下は雪も少なく、薄くハイマツの上にパックされた雪はバリバリと踏み抜き、歩きにくいことこの上ない。

そして稜線に出ると体を吹き飛ばされそうなほどの爆風にさらされ、その場に立っているのもやっと!これでは横岳通過は無理なので、今回はあきらめ、ここから下山開始…。

下はこんなにも穏やかなのに…。何度も稜線を振り返りながら、未練たらたらで下山して来ました。

でもこれが大自然の姿。こんな時もあるさ!山のご機嫌が良い時にまた頑張りましょう!!


2014-12-13~14 八ヶ岳・硫黄岳

2014-12-15 06:55:14 | ガイド山行記録

今季一番の寒気が日本列島を覆った先週末、極寒の八ヶ岳へ行ってきまいた。

12月13日、美濃戸から入山。昨日までてかてかに凍っていた鉱泉までの道は薄らと雪が乗り、滑らずに歩けたので助かりました。

 

その晩は明け方まで降雪があり、鉱泉の周辺で10cm程度つもりました。天気も正午ごろが一番いい感じだったので、少し時間を遅らせ、8時に小屋を出発。

硫黄岳に至る登山道は2月の頃のような様相で、岩のゴロゴロした夏道もすっかり雪の下。適度に歩きやすかったです。

 

ジョウゴ沢を過ぎ、道はいよいよ傾斜をましてきますが、先行パーティーのおかげでトレースはばっちり。

よく踏まれた道で、アイゼンワークの練習をしながらゆっくりと上がっていきました。

 

赤岩の頭を過ぎるといよいよ風も強くなり、冷たい西風が顔をたたきます。冷たい!!

 

最後のひと登りの手間で風も増してきたので、ゴーグル装着に手にはピッケル。岩の山頂直下はエビのしっぽに覆われ、今日は真っ白!

 

ホワイトアウト一歩寸前の状態で11時に登頂。状況の悪い中、頑張りました!

記念撮影を終えると、あとは一目散に逃げるだけ!冷たい風を避けるように樹林帯へもぐりこみました。

赤岩の頭を過ぎ、風も収まってきたあたりで一息。テルモスのお茶がおいしかった!

今回も状況の悪い中、いい体験が出来ました。八ヶ岳に感謝ですね。

また次回年明けにでも次の冬山にチャレンジしましょう!

 

 

 


2014-11-2 表妙義縦走

2014-11-03 13:24:36 | ガイド山行記録

早いもので今年も残り二か月。11月初めの連休は妙義へ行ってきました。

ここは春にも来ましたが、その時は妙義神社から相馬岳を経て堀切までのハーフトラバースだったので、今回はその逆、中ノ岳神社から高戻しを経て堀切まで至るいわゆる表妙義の核心部を越えるハーフトラバースです。

 

前夜までの雨で、中ノ岳神社前の路面もまだ濡れていたので出発を少し遅らせ、6時に駐車場を出発。

ご来光の雰囲気を味わいながらの出発でした。

 

中ノ岳神社で安全祈願をしたのち入山。道はまだ濡れていてちょっと滑りやすい状態。

中ノ岳と西岳のコルに至る最初の鎖場下ででアンザイレン。雨に濡れた妙義はとてもスリッピーなので、今日は慎重に!

やがて中ノ岳に至る最初の岩壁へ。2段20mほどの鎖場はしっかりとロープを伸ばし、スタッカットで超えました。

出だしからハイキングコースとは言えなかなか。やはり妙義は侮れない!

稜線に出ると、すっかり葉の落ちた岩稜から遠く眼下に広がる西上州の山々がきれいに望めました。

 

ここからすぐそこにこぶ岩や東岳も見えるのですが、岩稜、ナイフリッジ、そして岩壁の鎖場と、難関が連続。しかも今日は濡れているのでかなり悪い…。しかも落ち葉で足場も無ずらくさらに悪い!ロープで確保しながら一つ一つ慎重に越えていきました。

 

やがて前半の山場、高戻しの頭手前に掛かる50mの鎖場。しかもほぼ垂直。濡れた足場に自然と鎖を握る手にも力が入ります!

鎖を越えた小ピークでで小休止。荒くなった呼吸を整えます。振り返ると西岳から星穴岳へ延びる稜線が。昔はここにもハイキング道が続いていたというのだから驚きですね。

さてさて、さらに歩みを進めていよいよ高戻しへ。今日はこの岩壁を下るのだからさらに大変。

 

しかっりと鎖を握り、ロープで確保しながらの下降。まずはトラバースの後、30mの長い鎖を2ピッチで下降。

滑りやすくなったスタンスを慎重に探りながらの下降でした。

 

さらにトラバースしたのち、はしごと鎖の連続をたどります。最後は岩にステップが刻まれた垂直の鎖。下の足元をしっかり確認しながら慎重に下りました。

稜線へトラバースして戻り、これで鷹戻しは無事に通過。しばらく歩いてから開けた場所で小休止。振り返り仰ぎ見る鷹戻しは、そこに道がついているなんて信じられないような断崖絶壁。今日の成果に満足満足!

後は途中に現れるじめっとした岩場のトラバースを2つばかり慎重に通過し、堀切へ。

堀切からは20分弱で中間道へ。時間的には余裕があるのでここで大休止。

ここまで緊張のあまりゆっくり見れなかった紅葉の風景を堪能。

 

まだ見頃には少し早い妙義の山々を堪能してきました。