ささやき

写真：雪舞う/福井県白山神社

　雪の　しずくが
　ポツ　ポツ　ポツ
　日が　射してきた

　ザザッ　ザザッ
　ザザーッ

　風が　吹いた
　違う
　杉の枝が　重いよと　背伸びした

　サーッ

　君たちだったのかい
　僕は　首が　痛いよ

お天道様

写真：物色中/富山新港

　わたしが　君たちを　見ている
　何から　何まで

　見られても　何ともないさ

　そう
　いいよ
　
　でも　見ているからね
　君たちの事
　
　全部　見ているからね

　全部

　覚悟しな

まこと

写真：氷見線/高岡市

　汽車が　あたり前に　レールをゆく

　寒さ　暑さ　季節を　問わず
　汽車は　あたり前に　走る

　レール　車体　信号
　保線　運転　制御室

　まだまだ　あろう
　汽車を　走らすために

　どれが　欠けても
　汽車は　あたり前に　走れない

　携わる　人々の　誠
　誠が　汽車を　走らせる

　あたり前の　誠
　己が自身　忘れるな

天与

写真：地上の星/射水市

　オリオンの　三ツ星が　傾く頃
　車を　走らせた

　夜明けを　じっくり
　山を　じっくり　見つめたかった

　気が付けば　空が　白み始める
　急がねば

　ここだ！

　田んぼの雪は　石のように硬い
　かじかむ手で　三脚を立てる
　露出はどうか　フレーミングは？

　途端に　日が射してきた
　美しい
　美しい　夜明けだ

　どういうことだ
　雪が　星になった

　至福の時
　寒さを　どこにも　感じなかった

　天が　くれたもの
　人の　及ぶものではなかった
　今はもう　同じ場所を　覚えていない

　感謝

ご飯だよ

写真：夕暮れ/金沢市

　カラスが　鳴くから　帰ろう

　風が　冷たくなってきたよ

　暖かい　部屋で
　家族みんな

　温かい　ご飯で
　暖まろうね

思い込み

写真：葉ぼたん/金沢市

　みぞれ　混じりの　雨
　葉ぼたんが　寒そうだった

　あ
　寒いのは　わたしだった
　君たちは　平気かもね
　わたしが　寒そうって　勝手に　思っただけ

　君たちと
　夏に　会うこと　なかったものね

　でも　知っているよ
　春には　黄色い花　咲かせることを

　何よりも　今
　わたしを　楽しませてくれる
　君たちに　会えてうれしい

　ありがとう

達成

写真：雪畑/氷見市

　ひとつ　目標を　掲げ
　あゆみを　すすめたならば

　一つや　二つ
　壁に　ぶち当たる事もあろう

　目標を　変えるのもいい
　少し　遠回りしてもいい

　それでいいのだ

　何よりも
　目標に達した　喜び　感動
　味わって　欲しい

　きっと　味わえるから

幸せな時間

写真：つらら/射水市

　美しいものを　見なさい
　なんて　言われて
　何が　美しいのか　分らない

　そんな難しい　事ではないよ
　あなたが
　一歩　一瞬でも
　足を止めたらいいだけ

　そんな　時間はない

　いいえ
　時間は　誰にでも　平等にある
　あなたにも　美しいものを　見る時間がある

　美しいものを　見る

　それは　とても幸せな　時間
　わずか　一瞬かもしれないけれど
　幸せな時間

　あした
　あなたは　幸せになれる

憧憬2（また会いましょう）

写真：立山トワイライト/氷見市

　おつかれさま

　今日の一日
　どのように　過ごされましたか

　楽しいこと　ありましたか
　笑顔で　居られましたか

　辛いこと　ありましたか
　悲しいこと　ありましたか

　何があっても
　私が　受け止めます

　私は　あなたに　会えて　うれしい

　あした　また　会いましょう
　笑顔で　会いましょう

　あなたの笑顔　待っています

憧憬

写真：立山絶景/氷見市

　今度　いつ会えるの？

　君が

　私を　見たくなった時さ

　いつでも　おいで

　待ってるよ