食事の集い

写真：食事/新湊漁港

　カモメにとって

　食べることと　飛ぶこと

　どちらが　重要なのか

　わかりきった　ことだ

　わたしに　聞かないでおくれ

　人間にとって

　なにが　重要なのか

　わたしに　聞かないでおくれ

　人間には　自由がある

　おまえの　生き方　自由

　答えは　用意されている

　おまえなら　見つけられる

役わり

写真：帆船/富山新港

　何一つ

　いらない　なんてナイ

　ひとつ　ひとつ

　僕の　役わり

　君の　役わり

　みんな　いるから

　船は　進む

　大海原の　中へ

何気ない日々

写真：光芒あふれる/射水市

　何気ない　日々

　楽しい事も
　辛い事も
　怒りさえ　覚えてしまう事も

　ありのままの事
　素直に　受け入れられない
　いいんだ
　それで　いい

　ありのままに
　ありのままに

　ありのままの　自分

　誰も　代われないし
　誰にも　代わって欲しくない
　そうだろ

　何気ない　朝が来た
　何気ない　一日の始まり

茜色

写真：茜色/氷見市

　夜明けの　とき

　空は　あかねいろ

　天気が崩れる　兆し

　そんなこと

　あとで　気が付いた

　あかねいろ

　微々　へんげ

　瞬く間の　幸せ

　うれしい

冬晴れ

写真：冬晴れ/MIHO MUSEUM

　雲が　ゆっくり流れた

　日差しが　戻る

　眺めているだけで

　幸せなのに

　温もりが

　幸せ　ふくらました

　幸せ　もって帰ろう

風

写真：飛行/新湊漁港

　思い切って　飛び出した
　風を　感じた
　違う何かが　見えた
　驚きの　世界

　ちから　足らないのなら
　着地点　見つめて
　しっかりと

　慌てる事はない
　ちから　蓄えよ
　そして　舞い上がれ

　今度は
　もっと　高く
　もっと　遠くへ

　風を　感じながら
　ちから　あるかぎり

　

不安

写真：つかの間/射水市

　ダイヤル回す　手には汗
　コールの間　鼓動が高鳴る
　家人が　受話器を取るなと　祈る

　ガチャ
　もしもし

　ワンボタン　小さな画面には
　あの人の名
　笑顔かもしれない
　留守電になるなよと　祈る

　いまどこ

　メールの返事
　すぐに来て欲しいと　祈る

　何か気に障ることでも？

　糸は　つながっているのに
　消せない　不安
　時が流れても

　同じ空を いつも見ているのに

記憶

写真：雪夜/射水市
（緑色は水銀灯による）

　昨年12月13日の夜

　今年は　初雪の便りさえ
　聞こえてこない
　記憶に残るは　写真にのみ

　目睫の　できごとに
　一喜一憂

　地球の呼吸に
　リズムが　合わない

座談会

写真：大根/射水市
（秀明自然農法による栽培）

　どこから　見ている
　そんな　高いところから
　よく　見えるな
　屈んでも　まだ見えないぞ

　まあ　座れ
　温かいぞ
　よくきたな

　俺は
　おまえと　話がしたい
　いっぱい　話がしたい

　おまえの　子どもたちと
　いっぱい　話がしたい

　おまえの　友だちと
　いっぱい　話をしたい
　世話になっているからな

　酒は　飲めぬが

世界に一つだけの花？

写真：つぼみ/射水市

　バラは
　いつから　トゲをつけたのだろう

　きっと
　守りたかったのだ　自分を
　生きていくために

　魅惑の花は　容赦しなかった
　相手のこと

　気が付いたら
　周りの　みんな
　トゲ　いっぱい　つけていた

　つぼみよ　
　おまえ　本当は・・・