ソウル・フォト Soul Photo

魂に響く写真を届けたい・・・。

思い出のあとさき

2012-08-24 21:37:11 | 

写真:夏もよう/金沢市

 朝 工場に 親子が訪ねてきた
 男の子は小学2、3年生だろうか
 どうやら 薄いステンレス板を切って欲しいとの事だった
 夏休みの工作に使うらしい
 母親は恐縮していたが 私はお安いご用だとすぐさま切って 男の子に渡した
 男の子は「ありがとうございました」と頭を下げ 工場を後にした
 
 そういえば
 私が男の子と同じくらいの夏休み
 
 母と一緒に 近所の木工細工を営んでいる家を訪ねた
 木片で車のタイヤを作りたかったのだと思う
 お店のおじさんは あっという間にタイヤを作ってくださった
 私は「ありがとうございました」と 礼を言ったかどうか覚えていないが
 家に戻り 母と一緒に 夏休みの工作を作った
 
 遠い記憶の夏休み
 母との思い出を 男の子が呼び寄せてくれた