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「調布 妖怪通信」 アーカイブ

過去teacupへ投稿した妖怪関連の情報の配信記録
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カッパ人類の敵か、味方か!?

2020-12-28 20:45:00 | 妖怪
コロナ禍による連日の暗いニュースの中、数少ない明るいニュース、それは惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから採取したサンプルが入ったカプセルの帰還であります。分析結果が待たれますが、もしも、宇宙生物の痕跡などが見つかると、それは大騒ぎになるでありましょう。いわんや、妖怪なんてと思いますが、1967年刊「少年マガジン」第52号の『妖怪なんでも質問箱』には、驚きの答えが記されております。
なんとそこには、"宇宙にも妖怪はいる" と書いてあります。それは「ベム」と呼ばれるとの事で、本ブログでも8/30の記事で、その一部を参照しております。答えの文中に、例として挙げられている"宇宙ボタル"といった妖怪も気になるところですが、今回は"いかにも"な名のついた"妖怪現象"を幾つか紹介します。
では先ず、"ゆうれい"と名が付いた怪獣「ゆうれい怪獣キュドラ」。『キャプテンウルトラ』に登場しました。先程の答えにも出てきましたが「宇宙の墓場」に住んでおり、死んだ人間の魂を食べて生きているという、完全に妖怪の性質をもった怪獣であります。
胴体に顔があるという特徴は、妖怪「はらだしを想起させます。

次は"ゆうれい"と名が付いた円盤、「ゆうれい円盤」です。第2次大戦時に、東京の上空に現れて、空襲しに飛んできた米軍の戦闘機を追い払ってくれました。
まさか、同盟国のナチスドイツが開発したUFOではあるまい。

"円盤"の怪異といえば、本ブログの2013/10/19の記事でも紹介している「虚舟」が有名ですが、江戸時代に現れた「人喰い円盤」がホラーであります。
食物連鎖の輪に、人間と円盤も入っていたって事なんだよね。

"ゆうれい"とくれば、次は"亡霊"。宇宙のどこかにある「怪獣墓場」から、月ロケットにしがみついて、地球に来た亡霊怪獣「シーボーズ」と、詳細不明の亡霊怪獣「トーボーズ」です。
「トーボーズ」はその頭を見る限り、怪獣墓場から来た「ガメラ」の亡霊かもしれない。

ところで、日本の宇宙ロケットに乗ってやって来たとされるのが「昆虫人間」。その人間にとっては"異物"である存在を、体内のバクテリアを、集まって退治する白血球の如く襲いかかったのが、前回の記事で、ねこ姉さんを凌辱したのと同じ、「カッパ」でありました。
カッパさん達のおかげで、人類が危機から救われていたとすると、胸が熱くなります。


『猫娘大好き』番外編 ⑨

2020-12-24 23:09:00 | 妖怪
コロナ禍の最中だといえ、今年もクリスマスがやってきました。妖怪ファンの皆さんもステイホームを余儀なくされ、盛り上がらない方も多くいると思います。で、今回はその中でも、特にねこ姉さんファンの皆様の為に、先ずはクリスマス関連の画像を2点。
[以下の2画像は、クリックで、それなりに拡大します。]


これだけでは、物足りない大きいお兄ちゃんも多いと思いますので、ゲゲゲの鬼太郎のマル秘サイドストーリー:3Dアニメ『学校の怪姦』からのスナップです。先生達が妖怪に乗っ取られてしまった学校に、ねこ姉さん一人で潜入するも、その妖怪によって焚かれたマタタビのお香により、朦朧となって倒れてしまいます。

力が抜けて、抵抗できないねこ姉さんは、妖怪達に押さえつけられます。そして服を捲られ、胸や脚を露わにされて、いやらしい事を色々とされ始めます。この時、鬼太郎は南の島に「大海獣」探しに行っていて、助けには来れません。大ピンチです。


果して、この妖怪達の正体は?
カッパだ! しかも、口から触手みたいな舌伸ばしてるし・・・
(ここから先は、度が過ぎるので、×です。)

<bgsound src="http://www.saturn.dti.ne.jp/~syunjun/gegege.mid">

へんな妖怪大集合 PART3

2020-12-16 20:27:00 | 妖怪
前回の記事で、佐藤有文氏の『お化けの図鑑 妖怪が飛び出す』から、ちょっと変わった妖怪を紹介しましたが、今回はその続きとして、先ず、同氏の『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』から。この図鑑も古典的妖怪が多く採用され、本ブログでも再三、参照しておりますが、その中からユニークな妖怪をピックアップします。最初は「十字だぬき」。この妖怪の"変"なポイントは、"背中の十字マーク"というよりも、名前からイメージする"たぬき"の妖怪ではなく、"クマ"の妖怪である事です。
満月にも化けるとは、相当な妖力を持っている妖怪であります。

次は「人食いヒル」。目に見えないほど小さなヒルの妖怪です。図画は「人食いヒル」ではなく、女性の妖怪のようでありますが、女性の腹の中で「人食いヒル」が巨大化した時の状況であると思われます。
館林の里沼」って、日本遺産。でも300年前は恐ろしい妖怪がいたのです。

次からは、南條 武著『完全図解シリーズ 妖怪ミステリー』から。本ブログでも、古代の妖怪や奇妙な伝承のある妖怪を幾つか紹介しております。かなりマニアックな妖怪も掲載されており、インパクトのある表紙には、★妖怪のすべてが絵でわかる★この本できみは妖怪博士だ と書かれてあります。
上の一つ目妖怪は「一眼鬼」。「一つ目小僧」の祖先であると、本文に・・・

では、本書から第3章『百鬼妖魔』にある「血吸い小僧」と「つじ入道」を紹介します。二つとも、他に出典がなさそうな妖怪であります。

そりゃ、頭にお尻を被ってたら、○○○○扱いされるのもしゃーない。

二つとも、どちらかというとコミカルな姿で描かれており、児童書っぽいのですが、なぜか「人魚」だけは妙に色っぽく描かれておりますので、"変な妖怪"ではありませんが、最後に紹介しておきます。
"顔は怪物のよう"と解説されていますが、これはこれで、アリだと思います。


へんな妖怪大集合 PART2

2020-12-10 17:15:00 | 妖怪
前回の記事に引き続き、ちょっと変わった妖怪を紹介していきます。今回は、『大人を恐がらせる 大妖怪伝説』と同様に、本ブログで何度も参照させてもらっている、佐藤有文氏著の『お化けの図鑑 妖怪が飛び出す』からです。この図鑑の収録妖怪は、近世の妖怪関連書物や図集などにある、古典的な妖怪が殆どでありますが、その姿や解説が佐藤有文氏独特と思われるものが多いのが特徴です。最初は「川鬼」。"川"の文字が頭に付く妖怪は、2008/7/20の記事2010/4/28の記事2011/10/2の記事2019/10/16の記事などで紹介している「川姫」・「川猿」・「川男」・「川熊」・「川天狗」・「川者」など、多種多彩なのですが、「川鬼」は、他に類を見ない妖怪であります。図では、「川鬼」が水中で人の腕を食っておりますので、川辺にいる人を、引きずり込むのかもしれません。
川底にいても、さすが鬼は鬼、恐ろしい妖怪です。

次も水生の"有害妖怪"「みずち」。南條武著「完全図解シリーズ 妖怪ミステリー」には同じ読みの妖怪「水虬」(2015/6/14の記事参照)があり、姿は似ておりませんが、口から毒を吹き出すとされている特徴は同じとなっております。
胴体はワニそっくりでもないし、角も生えてない。他の何かと間違ったんじゃないの?

3つめは「夜泣き石」。各地に様々な伝承がある事でも有名な"泣き声をだす石"という性質をもつ妖怪ですが、この図鑑の解説では、いわゆる勧善懲悪の性質が追記されております。
ひょっとすると、触手がうねうねと出てくる"孕ませ系"のエロ妖怪かもしれない。

あとの3妖怪は比較的メジャーな妖怪で、本ブログでも過去に取り上げております。但しその姿や解説文が、この図鑑では非常にユニークになっております。先ずは「ぬり仏」。この妖怪の特徴である、両目玉が飛び出して垂れ下がった姿ではありますが、そうなった理由が情けない内容となっております。
「ぬり仏 壁に隠れて ぬり壁に」

次は「目の手」。一般的には「手の目」と呼ぶ事が多い妖怪です。この図鑑における姿は、「手の目」のよく知られる姿ではありますが、解説文がかなりヤバいです。
ノーコメントと致します。

最後は「日より坊」です。山中にいるが、雨天時には姿を見せないというところも、てるてる坊主にして晴れを願う風習も、伝承とは相異はないのですが、その表情が助平ジジイになっております。
男の子がお願いしても無駄であるという伝承を、あらためて知る事ができました。


へんな妖怪大集合 PART1

2020-12-04 20:44:00 | 妖怪
本ブログの記事も今回で931件目となり、目標である「妖怪千物語」まで、あと70話となりました。 ・・・と言う事で、手持ちの妖怪関連図書や資料等から、まだ記事にしていない、ちょっと変わった妖怪を、今後折々と紹介していこうと思います。先ず今回は、何度も参照させてもらっている中岡俊哉氏著の『大人を恐がらせる 大妖怪伝説』(初版:昭和59年8月)から、ユニークな妖怪をピックアップしてみます。トップバッターは「ずんべら入道」。顔のパーツが無い人型の「ずんべら坊」(2017/6/10の記事参照)という類似名の妖怪はおりますが、姿・形が異なります。強いて挙げるなら、その所業も含め「黒髪切り」(2016/3/17の記事参照)に近いものがあります。
"人をおそうわけではなく"と解説されていますが、図では完全に襲っております。

次は「海牛」。"うみうし"ではなく"かいぎゅう"。"うみうし"と読むなら、10/23の記事で紹介した『世界の妖怪全百科』の「海牛」という別妖怪がおります。ちなみに"かいぎゅう"読みなら、水性哺乳類で人魚のモデルになった動物"マナティー"を指すようですが、この妖怪の本来の姿はまるっきり牛で、"深い深ーい"海底に住んでいるのであります。
巨乳だったに違いない。たくましい男が羨ましい。

3番目は「水の精」。その名前から、メルヘンかファンタジーなイメージが湧きますが、全然違います。尚、似たような名前で、且つ同じ翁(おきな)の妖怪に「水精の翁」がおり、水木大先生も"ゲゲゲの鬼太郎"に登場させておりますが(2017/3/4の記事参照)、これとも異なっております。
その後、驚いた子供たちはタライの水を、ドブに流したことでしょう。

次は"墓場の妖怪"、「墓鬼」。墓場の妖怪には、皆が知ってる「人魂」や「墓の火」、それに2017/9/21の記事で紹介した妖怪の類が挙げられますが、この妖怪の所業は、さしづめ"お墓版"の「垢嘗」であります。
"墓場の妖怪といえば、鬼太郎を想像する"のは、余程のオールドファンでありましょう。

次は"変な妖怪"代表格の一つ「大工の生首」。妖怪の本体が、ミイラ化した老人なのか、大工道具を咥えた生首なのか、悩ましいところです。ちなみに佐藤有文著の『いちばんくわしい日本妖怪図鑑』にある「生首なげ」(2013/6/1の記事参照)は、逆に、"大工の亡霊"が、「大工の生首」と同様、消える生首を投げるという妖怪となっております。
パクったのは、佐藤か中岡か?

最後は「ねこ婆」。"婆"は"ばばあ"読みではなく、"ばば"で、ねこばば。拾った物をこっそり自分の物にしてしまうことを"ねこばば"といいますので、解説文にある、この妖怪のやった事が語源かな? と思いますが・・・
それは違いますのでご注意ください。