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「調布 妖怪通信」 アーカイブ

過去teacupへ投稿した妖怪関連の情報の配信記録
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いつでも「鬼は内」な平安京

2017-01-28 13:52:00 | 妖怪
前回の記事で、呪われた都「平安京」に関して記述しました。桓武天皇も遷都にあたっては、一応「四神相応」による防御を配置していたようですが(京都風水)、早良親王のパワフルな呪いには勝てなかったという事でしょう。"四神"とは「玄武」・「朱雀」・「青龍」・「白虎」の事ですが、その中でも今回は、今年の干支になぞらえ、「朱雀」をピックアップしてみましょう。
羅城門」は鬼の住処になってしまっており、結局全然守ってくれませんでした。

こんなあまり頼りにならない「朱雀」ですが、『図説 妖怪辞典』には"聖獣"として、かっこいい姿と共に、解説されております。
こちらは、"赤い鳳凰"型バージョンにして、強さをアピールしております。

さて、この「朱雀」ですが、例の如く、ソーシャルゲーム等で数多く擬人化(美少女化)されております。他の妖怪の擬人化よりも、肌の露出が多い感じがあり、何となくそのコスチュームも似通っております。幾つか見ていきましょう。先ずは超有名な「パズドラ」から、「天聖導の朱雀・レイラン

"帝国戦記"(モバゲー)の「朱雀

"カコタマ"の「朱雀

最後は、"幻想神域 -Cross to Fate-"の「朱雀
これじゃぁ、鬼も寄ってきますわ。


恐怖の天皇がやって来る

2017-01-21 18:35:00 | 妖怪
先週の土曜日に"皇后盃 第35回全国女子駅伝"が京都で開催され、地元の京都チームが1位となりました。テレビ中継では選手達が見えなくなるほどの豪雪の中、過酷な条件で必死で走る女子選手達のシーンが話題にもなりました(スポーツ報知)。その京都ですが、妖怪のカテゴリーの中でも都道府県で1位になっている事例があります。各都道府県で伝承されている妖怪の数が"Wikipedia"の「Category:各都道府県の妖怪」において、39種もの妖怪がラインナップされて、堂々の1位。2位はちょっと意外ですが新潟県の35種。"妖怪の街 調布"のある東京は3位で長野と同じ28種です。水木大先生の出身地の鳥取は京都の1/3以下の12種で、順位は25位に留まっております。その他の順位が気になる方は下表にまとめましたので、参照下さい。
何の因果か、富山が全国女子駅伝と同じ最下位になっております。

ちなみに、"Wikipedia"では"京都妖怪"の一つに「片輪車」が挙げられていますが、水木大先生はより京都っぽく、敢えて「京都の片輪車」とネーミングした図画を画かれております。
平安期の牛車の屋形には鬼と化した女御。同じ"牛車妖怪"の「朧車」より凶悪そうです。

では、何故に京都に妖怪が多いのか? それは魑魅魍魎・怨霊・鬼、それに百鬼夜行などの妖怪達が跋扈した"平安京"に事を発しているに違いありません。下のスナップは映画『陰陽師』から、怨霊の群れに染まった暗雲が平安京の空を覆いつくそうとしている場面です。
雲の中に幾つか心霊写真ぽい顔が見えます。怖E。

日本全国の妖怪の大部分が平安京から派生していったと云っても過言ではない感じですが、ではその元祖は、推測するに「早良親王」の怨霊ではないでしょうか。「早良親王」は、桓武天皇が推進した長岡京遷都時に発生した藤原種継暗殺事件に関わったとして、幽閉されましたが、無実を訴えながら淡路島に流される途中で憤死します。その後、「早良親王」は怨霊と化し、都を恐怖に陥れます。びびった桓武天皇は長岡京を捨て、平安京に遷都。その後も「早良親王」の祟りは収まる事を知らず、平安京に「日本三大怨霊」をはじめとする怨霊や妖怪を次々に生み出す下地を作ったのでは・・・と思われるのです。下のスナップは先と同じ『陰陽師』から、「早良親王」のまさに呪怨まみれの凄絶な絶命シーンと、怨霊として復活するシーンです。
自らの血で遺した呪詛 『我、天子を怨むこと、絶ゆる期 無し』 これも怖E。

早良親王」の遺体は淡路島に運ばれましたが、鎮魂の為、死後「崇道天皇」とされ、大和国に宮を設けられました。しかし、平安遷都から1200年経った翌年、淡路島を震源とする阪神淡路大震災が起きたのも「早良親王」の久々の祟りではないかと囁く人もおるようです。
詰まるところ、こんな京都にした張本人は桓武天皇という事になりそうですが、歴史の教科書的にはきっと「"鳴くよ、うぐいす平安京"といった、きらびやかな雰囲気の都を作った偉い人」いう事になっているのでしょう。
これは悪人ヅラ。今上天皇のような慈愛は感じられません。

ところで、平安京の怨霊は背筋が凍るような悪霊タイプだけではありません。平安時代の怨霊の一つに「入内雀」(2009/3/8の記事参照)という事案がありますが、怨念が雀と化して内裏の茶碗飯を食べるという、メッチャ小物でかわいい怨霊もいるのです。ちなみに下の画像はソーシャルゲーム「あやかし百鬼夜行」の「入内雀」たん。
私の宮ではお替り自由ですよ。


お母さん!と呼びたい鬼

2017-01-13 22:22:00 | 妖怪
最近の妖怪関連のニュースと云えば、昨年の話題ですが、愛媛県の鬼北町が「鬼女」の巨大像を設置したという事(産経ニュース)。名は「柚鬼媛」といって、一体目の鬼のモニュメント「鬼王丸」に続く二体目で、「幼い鬼王丸を抱く母鬼」という設定です。尚、その母鬼の一番の特長は"色っぽい"です。
"観光客も大幅増"・・・って、この像を長時間見入るのは、ちょっと恥ずかしいです。

ガラガラが小型の金棒になっているのも注目ですが、セクシーポイントはやはり、剥き出しの太ももと形の良さそうなヒップであります。
お母さ~ん!

ところで、子連れの妖怪といえば「産女」と「飴買い幽霊」(2009/8/17の記事参照)が代表格です。「産女」は本ブログでも、何回か紹介しておりますが、今回はちょっと変わった「産女」。下の図画は二人組みの「産女」のように見えます。でもよく見ると、赤ん坊を抱っこして母乳を与えている方は三角頭巾を着けた幽霊の姿でありますが、足がありますし、注釈に書かれた名義を含め、どう見ても男であります。
おっさ~ん!

鬼女の類いである「山姥」に育てられた人間の赤ちゃんとして有名なのは「足柄山の金太郎(坂田金時)」です。山姥に育てられたこの金太郎が成長した後、妖怪退治で名を馳せた源頼光の四天王の一人となったのは、何とも皮肉な話であります。
お婆ちゃ~ん!

最強の"子連れ"といえば、"冥府魔道"に生きる「拝一刀」と「大五郎」。そう、「子連れ狼」であります。大五郎が乗っている乳母車にマシンガンが装備されている(堺筒)し、恐いもの無しです。
ちゃ~ん!

最後に、"子連れ妖怪"の名シーン。死んだ母親から生まれ、墓穴から這い出た赤ん坊の鬼太郎を死なさないよう、代わりに育ててくれそうな水木の住む家に連れて行く目玉親父です。
トホホホホホ・・・

<bgsound src="http://www.saturn.dti.ne.jp/~syunjun/gegege.mid">

おにぃちゃんと呼ばれたい鬼

2017-01-06 23:17:00 | 妖怪
新しい年を迎えました。古くから年の初めを"お正月"と称し、家族でお祝いしますが、そもそも日本人にとって、"お正月"は「歳神様」をお迎えしお祀りするためにあります。門松を「歳神様」が迷わないようにと目印として置き、家に入って来た「歳神様」は鏡餅をそのよりどころとして宿るのです。尚、"恵方巻"に由来する「歳徳神」もその一つであります。
実は鏡餅は畏れ多いもの。床の間に飾るのも頷けます。

その「歳神様」の内、天狗のような長い鼻を持ち、白髪の老人の様相の、妖怪の部類にも入りそうなタイプが「年殿(トシドン)」です。水木大先生も図画にされております。
南方妖怪な感じで、水木大先生も好きなタイプだったに違いありません。

又、この「年殿」は秋田県の「なまはげ」に似る とされていますが、「なまはげ」は神様ではなく、鬼や妖怪の類いですので、根本的に異なる存在です。「なまはげ」については怪奇作家の佐藤有文氏が"妖怪大全科"と"お化けの図鑑"にそれぞれ、紙面を割いております。先ず、"妖怪大全科"では・・・
こいつは凶悪。人食い妖怪であります。

一方、"お化けの図鑑"バージョンは子供は食わずに誘拐するだけみたいですし、"小豆カボチャ"が好物のようです。もしかすると糖尿病を患っているのかもしれません。
よい子になると約束するより、"あずきカボチャ"を準備する方が難易度が高いです。

ところで、「歳神様」の呼び名の一つに「大年神(おおとしのかみ)」というのがありますが、コミック「いなり、こんこん、恋いろは。」ではこの名を持つキャラクター「大年神」が登場しています。
イケメン風なキャラクターですが、妹である「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」を溺愛しているという、シスコンであります。で、その「宇迦之御魂神」はというと・・・
これは、仕方ないです。許してあげましょう。