正月の次に来る日本人共通の行事といえば、節分であります。この節分、家の中の見えない"鬼"に向かって、豆を投げつけて追い出す・・・というよく考えると、かなり"怪的"なイベントがメインになっております。ところで、この"鬼"は"一反木綿"や"塗壁"は知らなくても、天狗・河童・龍・目玉親父などと並んで老若男女、誰しもが知っている妖怪の一つであります。又、その名前に"鬼"の文字が付く妖怪も数多の数、存在しております。そういえば、鬼太郎も"鬼"の文字がついております。で、その"鬼"ですが、なかなか簡単には言及できない妖怪ですので、このブログでも控えめに扱ってきておりましたが、今回は今まで参照している資料などを使って、ピックアップしてみましょう。では、"水木しげる 妖怪物語"から、そのものずばり"鬼"。「羅城門の鬼」をモチーフにしてあります。
次に著:佐藤有文"妖怪大全科"の"鬼"。"鬼の超能力"など、全4頁で解説されております。色々、妖怪図鑑的な書籍はありますが、手持ちでは"鬼"というカテゴリーで解説している書籍は少なく、佐藤有文先生、さすがです。
同じ、佐藤有文先生著作の"いちばんくわしい日本妖怪図鑑"では、何と8頁をも割いて"鬼"を解説しております。その中には、"節分"に絡めた箇所もあります。
節分は2月3日のはずですが、解説文中には"二月四日"とあります。これがそれはこの本の発行日が1972年だから(Wikipedia)。これが本当の"豆知識"。ところで、この解説文のある頁には、ご覧のように「日本でもっとも古い鬼の絵」なるものが掲載されておりますが、ソースの説明がなく、怪しい限りです。又、「雪山童子という人」とその辺にいた一般人みたいな書き様をされておりますが、実はこの「雪山童子という人」は釈迦の前世とされる人物。修行中に「羅刹鬼」からの説法を聞かせてもらう代わりに、「羅刹鬼」に自らを食べ物として差し出したとされる偉いお方であります(Wikipedia)。ちなみに下の図画は江戸時代の著名な怪絵師の一人、"曾我蕭白"による「雪山童子図」(部分)です。
「雪山童子」を食べようとした「羅刹鬼」の正体は実は「帝釈天」であったとのオチがあるのですが、"萌える!妖怪事典 伝承編"には「羅刹鬼」が掲載されておりまして、下のイラストがそのお姿…。

この図画から、鬼には必ずしも"角"があるとは限らない。 という事がわかります。
次に著:佐藤有文"妖怪大全科"の"鬼"。"鬼の超能力"など、全4頁で解説されております。色々、妖怪図鑑的な書籍はありますが、手持ちでは"鬼"というカテゴリーで解説している書籍は少なく、佐藤有文先生、さすがです。

"羅城門の鬼"のようですが、こちらには角があります。ちょっと恐過ぎです。
同じ、佐藤有文先生著作の"いちばんくわしい日本妖怪図鑑"では、何と8頁をも割いて"鬼"を解説しております。その中には、"節分"に絡めた箇所もあります。


"ムチムチ"して、鬼からすると、美味しそうなのかもしれません。
「雪山童子」を食べようとした「羅刹鬼」の正体は実は「帝釈天」であったとのオチがあるのですが、"萌える!妖怪事典 伝承編"には「羅刹鬼」が掲載されておりまして、下のイラストがそのお姿…。

雪山童子より"ムッチムチ"だったでござる。