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「調布 妖怪通信」 アーカイブ

過去teacupへ投稿した妖怪関連の情報の配信記録
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鬼も好きなぽっちゃり体形

2016-01-30 15:25:00 | 妖怪
正月の次に来る日本人共通の行事といえば、節分であります。この節分、家の中の見えない""に向かって、豆を投げつけて追い出す・・・というよく考えると、かなり"怪的"なイベントがメインになっております。ところで、この""は"一反木綿"や"塗壁"は知らなくても、天狗・河童・龍・目玉親父などと並んで老若男女、誰しもが知っている妖怪の一つであります。又、その名前に""の文字が付く妖怪も数多の数、存在しております。そういえば、鬼太郎も""の文字がついております。で、その""ですが、なかなか簡単には言及できない妖怪ですので、このブログでも控えめに扱ってきておりましたが、今回は今まで参照している資料などを使って、ピックアップしてみましょう。では、"水木しげる 妖怪物語"から、そのものずばり""。「羅城門の鬼」をモチーフにしてあります。
この図画から、鬼には必ずしも"角"があるとは限らない。 という事がわかります。

次に著:佐藤有文"妖怪大全科"の""。"鬼の超能力"など、全4頁で解説されております。色々、妖怪図鑑的な書籍はありますが、手持ちでは""というカテゴリーで解説している書籍は少なく、佐藤有文先生、さすがです。
"羅城門の鬼"のようですが、こちらには角があります。ちょっと恐過ぎです。

同じ、佐藤有文先生著作の"いちばんくわしい日本妖怪図鑑"では、何と8頁をも割いて""を解説しております。その中には、"節分"に絡めた箇所もあります。
節分は2月3日のはずですが、解説文中には"二月四日"とあります。これがそれはこの本の発行日が1972年だから(Wikipedia)。これが本当の"知識"。ところで、この解説文のある頁には、ご覧のように「日本でもっとも古い鬼の絵」なるものが掲載されておりますが、ソースの説明がなく、怪しい限りです。又、「雪山童子という人」とその辺にいた一般人みたいな書き様をされておりますが、実はこの「雪山童子という人」は釈迦の前世とされる人物。修行中に「羅刹鬼」からの説法を聞かせてもらう代わりに、「羅刹鬼」に自らを食べ物として差し出したとされる偉いお方であります(Wikipedia)。ちなみに下の図画は江戸時代の著名な怪絵師の一人、"曾我蕭白"による「雪山童子図」(部分)です。
"ムチムチ"して、鬼からすると、美味しそうなのかもしれません。

雪山童子」を食べようとした「羅刹鬼」の正体は実は「帝釈天」であったとのオチがあるのですが、"萌える!妖怪事典 伝承編"には「羅刹鬼」が掲載されておりまして、下のイラストがそのお姿…。
雪山童子より"ムッチムチ"だったでござる。


福袋からフリフリランジェリー

2016-01-25 19:49:00 | 妖怪
今年は正月三が日以降、色々と世間を賑わせたり震撼、驚愕させるニュースが目白押しで、気が付けばもう一月も終盤になっていた感じであります。今はもう、正月気分なんか消え去っておりますが、正月の風物を妖怪に絡めて振り返ってみましょう。先ずは「餅つき」。これは"ゲゲゲの鬼太郎"の名エピソードの一つ「逆モチ殺し」が連想されます。これは目玉親父の妖術の一つで(wikipedia)、鬼太郎の肉体を支配した強豪妖怪「火車」を倒した必殺技です(08/9/22の記事)参照。尚、この術は目玉親父が餅と一緒につかれて、混ざる事が必要です。
"プチュッ"と簡単に潰される親父が、この後反撃します。

次は"注連縄"。正月に、家々の門・玄関・出入り口などに飾る注連縄は厄や禍を祓う結界の意味を持っておりますが、「大元神」、これは村を守ってくれる神様で、神木に蛇や龍を注連縄状に藁を巻きつけた状態で祀られます。下の図画は水木大先生による「大元神」です。
藁の細密描写が素晴らしいです。

注連縄と来れば、"門松"。これも水木大先生の図画から参照すると、「門神」が近い存在です。「門神」は別名「門入道」と呼ばれ、妖怪じみたネーミングですが、こちらも神様の一種です。
用済み後は焼かれる神様。"へのへのもへ"が哀愁を誘います。

次は「獅子舞」。こちらは妖怪じみた怪獣の「獅子超獣シシゴラン」を挙げましょう。「ウルトラマンエース」の"冬の怪奇シリーズ"に登場していますので、妖怪に近い存在ともいえます。
これはとっても判りやすい姿です。

尚、「シシゴラン」のような獅子舞の変化(へんげ)で、判りにくいのが、オンラインカードバトルRPG"乖離性ミリオンアーサー"の「新春型カドール」です。
獅子舞以外にも、正月の風物が全部集合しています。

最後に「福袋」。これも上記と同じゲームから「新春型リーフェ」・・・
ある意味、福が舞い込むなら「金霊」よりいいかも。


この寒さは妖怪のせいだった

2016-01-20 21:44:00 | 妖怪
ここ数日の日本は幾つもの強力な冬の低気圧が次々と押し寄せ、風雪で大荒れとなっております。最近の天気図を見てみますと、列島に襲い掛かるように円弧状に細かい等圧線が掛かっており、つい、"水木妖怪"とダブらせてしまいました。
ベアード」様に「一目連」、そして前線が伸びている低気圧には「ゆうれい電車」を配置してみました。この中で妖怪の特性上、天候を荒らすのは「一目連」のみですが(11/9/10の記事参照)、もうこれは呪われた天気と云えましょう。
ちなみに、この悪天候をもたらす「一目連」は、前回の記事でも参照した"萌える!妖怪事典 伝承編"にも紹介されております。
風下からだと、いい光景がみえるかも・・・

ところで数年前、日本列島近海にまるで雪女がその妖力で自らの姿を形作ったような雲が現れた事があります。これは私が先程コラージュした天気図なんかより、よっぽど怪的な現象であります。
恨みの視線の先は朝鮮半島。日本に大きな被害はきっと無かった事でしょう。

こんな不吉な雲ばかりではなく、下の写真のような、まるで天使が降臨したような神々しい雲も記録されております。
そして、下の雲はその天使の忘れ物、まるで"エンジェルリング"のようであります。
この中をくぐるときっと何かが起きるはず。

妖怪、とりわけ"水木妖怪"ファンの私はこの雲の写真を見て、思い浮かべたのは水木大先生の「丸い輪の世界」。少年の目の前に、ふと現れた"丸い輪"をくぐると、肺炎で亡くした幼い妹に会う事ができる。やがて月日が流れて、云々…という、切ないストーリーの短編です。
元々、妹のいない大きいお兄ちゃんは、この輪をくぐっても、妹には会えません。残念!

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核兵器vs拡声器

2016-01-13 20:53:00 | 妖怪
先日、北朝鮮による自称「水爆実験」を受け、韓国が拡声器を使った北朝鮮向け宣伝放送を再開した旨の報道がありました。今回の放送にはK-POPも含まれているようですが、核兵器に拡声器で応戦とは、えらい不釣合いだと思っているうちに、今度は北朝鮮も拡声器で対抗しているとの事(聯合ニュース)。まるで怒鳴りあいの喧嘩であります。
何か異様なキモさを感じる拡声器の集合体。気味の悪い妖怪のようです。

こんな大声が鳴り響くと、けっこういい迷惑でしょうが、実際の妖怪にも大声や大きな音を出す迷惑妖怪がおります。先ず、思い浮かべるのが「うわん」(14/12/12の記事参照)。この妖怪にはその"のどちんこ"が発達してスピーカー状になった拡声器が備わっており、でかい声で人を驚かせるのです。又、「川赤子」も赤ん坊の大きな泣き声を発するのですが、"妖怪おもしろ大図解"には、"喉がらっぱのようになっている。"との解説があります。
こいつを大勢集めて夜通し夜泣きでもさせたら、K-POPよりダメージ大です。

他に、迷惑騒音妖怪をいくつかあげるなら、『ボー、ボー』という低周波の声をあげる「貝吹坊」、その大声で鼓膜を破られて死んだ者もいるといわれる「山爺」、音を聞くだけで死んだり、精神異常をもたらす「音霊」でしょうか。


「音霊」は最強、最凶、最狂です。ぜひ復活させて、南北両者共倒れを!

最後に、忘れてはいけない「山彦」。相手が発した騒音がブーメランのように返すので、北朝鮮の方は、対抗措置に採用してくるかもしれません。ちなみに、下の「山彦」は「萌える!妖怪事典 伝承編」から・・・。
今時の「山彦」は拡声器を持っているようであります。


ジバニャン、ゲットだぜ!

2016-01-08 21:29:00 | 妖怪
昨年大晦日のNHK紅白歌合戦をご覧になった方も多いと思います。その中で、故水木大先生を偲んで、2010年放映の「ゲゲゲの女房」の主題歌"ありがとう"を、ヒロインの松下奈緒さんのお話や名シーンを交えて、"いきものがかり"がライブされました。これは水木大先生ファンにとって、うれしい限りであります。その他、妖怪絡みでは特別企画「アニメ紅白」で「妖怪ウォッチ」の出番があって、その人気妖怪達が昨年に続き登場しておりました。で、2010年は鬼太郎とプリキュアが奇妙なコラボを見せておりましたが(11/1/15の記事参照)、今回は驚く事に「妖怪ウォッチ」と「ポケモン」がコラボっておりました。商業ベースではお互い、強大なライバル同士ですが、これはCMと無関係なNHKならではの光景でありましょう。
ピカチューはおじさんでも判るけど、猫の方はちょっと・・・。

こういったコラボについて、ゲゲゲの鬼太郎に関わるところでは、同じ水木キャラの代表的ヒーロー「悪魔くん」や「河童の三平」とのコラボが、本ブログでも過去紹介していますが、テレビドラマやコミックでしばしば見られます。
こうなったら、向かうところ敵無し!

普段は敵対する妖怪のコラボでは紅白歌合戦と同様、音楽関係でその場面が再現されているケースがあります。下の図画は水木大先生による"妖怪の音楽会"と題されたもの。普通なら有り得ない妖怪達の組み合わせです。
呼子一人の大声で他の妖怪の歌声が掻き消される事"不可避"です。

古典的妖怪のコラボでは、稀代の怪浮世絵師「月岡芳年」が「鳥山石燕」の『百器徒然袋』から楽器系妖怪をピックアップしております。下はその図画「百鬼夜行」の一部。「三味長老」「木魚達磨」「琵琶牧々」「乳鉢坊」といった鳴り物妖怪が同一紙面に配置されています。
物凄く陰気なメロディーが聴こえてきそうです。

さて、"妖怪の街 調布"ではゲゲゲの鬼太郎と"鉄腕アトム"とのビッグなコラボ(08/7/21の記事参照)がありましたが、"季刊プリンツ21"の2010年秋号の巻頭グラビアには、調布駅前の天神通りでの、さらにビッグなコラボが収録されております。
これは凄い。今となっては貴重なツー、いやスリーショットであります。

さて最後に、同人の世界ではラムちゃんとのこんなコラボも…
お察し通りの18禁だっちゃ。コラボの詳細は"各自の想像"だっちゃ。