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「調布 妖怪通信」 アーカイブ

過去teacupへ投稿した妖怪関連の情報の配信記録
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カラスのリベンジが始まった。

2016-12-28 23:00:00 | 妖怪
前々回の記事で「カラスのローソク焼き」という、ローソクとは名ばかりで、焼き火箸を肛門に突き入れるという残虐というか、変態じみた料理法がある事を紹介しましたが、人間様も生前に変態プレイをすると死んでから「衆合地獄」に堕ちて、その中の「大量受苦悩処」で獄卒から同じような事をされます。又、この地獄には「多苦悩」という陰鬱な名前を持つ巨大な"カラス妖怪"が棲んでおり、獄卒の責め苦に加担しております。
当然、"ローソク焼き"を行うような鬼畜人間も、この地獄に堕ちることでしょう。

元来、カラスさんは「化け烏」や「カラスヘリコプター」(2011/10/28の記事参照)として鬼太郎の役に立っていたり、「黒鴉(くろからす)」はゲゲゲの鬼太郎第5シリーズアニメで、「天狗ポリス」のエースとして鬼太郎に協力者するなど、妖怪世界では"いい奴ら"なのです。さらに3本の足を持つ「八咫烏」、こいつは古代において、神武天皇の道案内役を務め、今も"導きの神"としても崇められている程の高尚な存在なのであります。下の図画は著名な怪絵師一人の月岡芳年による神武天皇と「八咫烏」です。
天皇より、烏の方が光輝いております。


下の画像は"超こわい!超ふしぎ!日本の妖怪大集合200"の「八咫烏」。この本の注釈にもありますが、サッカー日本代表のエンブレムにもなっております。

尚、道案内をしてくれる"鳥妖怪"にはその名もズバリ「案内鳥」という妖怪がおりますが、これは「八咫烏」とは別物と思われます。
こんなヤル気の無さそうな眼を持つ妖怪はあまりいません。

又、この「八咫烏」は色々なソーシャルゲームなどで擬人化もされております。その中でも「戦国武将姫 MURAMASA」の「雑賀孫市-短夜八咫烏-」はお奨めです。
こちらは、ヤル気"まんまん"な眼であります。


妖怪「木霊」水木サン 爆誕!

2016-12-23 00:52:00 | 妖怪
今年は3連休となって、街中のクリスマス濃度が例年以上に高くなってきている気がします。クリスマスと言えば、街路樹などにイルミネーションされたクリスマスツリーがこのシーズンの風物詩ですが、木に宿っている精霊や神霊にとってはいい迷惑かもしれません。ところで、"木に宿っている"と云えば、『漫画アクション』に「マザリアン」という少しコミカルな奇譚が連載中ですが、その最新話が大注目です。謎の現象によって他の生物や物質と融合した異様な人々が登場してくる中で、最新号では、ここ調布の融合者専用施設「融トピア」が舞台となっているのですが、そこには何と、木と融合した御大がっ!
ストーリー中での名前は"村木"ですが、この顔といい、"ほくろ"に、失われている左手、それに「フハッ」で、これは水木大先生に間違いありません。いづれ、「森殿」(2015/6/20の記事参照)の様になってしまいそうな勢いです。それもそのはず、この村木さん、元に戻りたいか? と訪ねられると、「南方に行って"木"に戻りたい。」と答えております。
これで、"村木さん=水木サン" で確定です。

尚、水木大先生は2002年に南方のバリ島へ行った際、「木霊」の前で写真に納まっており、この構図とよく似ている気がします。
この時、既に水木サンは"木"と融合していたに違いありません。

ちなみに、水木大先生は他の妖怪でいうと、「妖怪だるま」(2009/3/8の記事参照)とも融合している様で、その名も「水木達磨」として、公認されております。
微妙・・・

では、私は前回記事の"閲覧注意妖怪"の目直しに、妖精「Apink」の最新MV「Cause you're my star」を観ながら、喧騒MAXのクリスマス期間のスタートを切りたいと思います。
これはもう、ツリーの精霊も"うっとり"です。


【閲覧注意】な有害妖怪

2016-12-19 22:23:00 | 妖怪
前回の記事で少年誌の特集記事にあった茨城県人の酷い鶏料理を紹介しましたが、同じ紙面にはさらに残忍な信州のカラス料理が載っております。そもそもカラスを食べると言う発想自体が正常ではないとは思いますが・・・
イケル味かもしれませんが、この仕打ち、一体カラスさんが何をしたっていうのでしょうか。

上には上があって、中国の"猿脳"は、生きている猿の脳味噌を剥きだしにして食べるという閲覧注意な超絶料理であります。恐るべき中国四千年の歴史ではありますが、本ブログでも何回か取り上げている怪漫画家の花輪和一氏の作品「」では、昔の武蔵国(現在の東京都・埼玉県・川崎市・横浜市)の武人の"猿脳食"が描かれております。
食した後は、身軽になって猿知恵もつくらしいです。

この後、エスカレートして"人脳"まで食べようとするのですが、妖怪の中にも人の脳味噌を喰らう残忍な有害妖怪がおります。佐藤有文/著「お化けの図鑑 妖怪がとび出す」に掲載されている「大かむろ」と「羅殺女」です。

この二つの妖怪、とってもよく似ており、同じ妖怪ではないか? との疑念が湧きます。しかも前者の方は一般的知られている水木妖怪の「大かむろ」とも、鳥山石燕の「大禿(かむろ)」とも、異なるものですし、後者の「羅殺女」においても、「西遊記」に登場するキャラクターで「牛魔王」の妻でもあり、よく似た名前の「羅刹女」とは全く別物で、謎が深まるばかりです。ちなみに、下の図画はかの葛飾北斎による「羅刹女」です。
胸がはだけて、オッパイが見えています。昔の人はこれで萌えたのでしょうか・・・。

ただ「羅殺女」の方は解説によると、"鬼女"の仲間であるようですので、10人の女性の鬼神、「十羅刹女」と関連がある可能性があります。さらなる調査が必要です。ところで、悪食といえば、猿の脳味噌どころか猿の肛門が材料の1つになっている「仙人酒」というのがありまして、これは"ねずみ男"に飲ませてもらえる、"仙人組合の愛のカクテル"です。で、効能は"女性にもてる"であります。
水木先生、肝心なところを略してあの世に・・・。 女性達のサービスを見たかったです。


焼き鳥はしばらく食べれない

2016-12-13 21:29:00 | 妖怪
今年も残すところ、半月余りとまり、来年の年賀状作りに勤しんでいる方も多い事でしょう。年賀状作りで最も頭を悩ますのが、裏面のデザイン。来年の干支は「酉」という事で、どんなニワトリの図柄を配置しようかと、中には四苦八苦される方もいるかもしれません。妖怪から推奨するなら2012/2/15の記事にもある「波山」が格好からしてイイ感じですが、今年の日本の地震被害を払拭する意味では「難義鳥」なんか、どうでしょう。この怪鳥は震災で職を失った者たちの象徴、例えば茶椀や反物、書物などの諸道具が寄せ集まって構成されており、又、地震の原因である鯰掴み取っているといった震災復興の象徴としての姿をとっております。ちなみにこの「難義鳥」は2005年1月発行の切手「国連防災世界会議記念」のデザインにも採用されております。
何となくアメリカっぽいのは翼の色合いが星条旗っぽいからでしょう。

この「難義鳥」の下で酒盛りしているのは、復興で儲けた大工や左官屋さんのようです。人の不幸のお陰で儲けているのですが、まだ喜ばれるだけましかもしれません。と云うのも、この鳥のように色んなアイテムが組み合わさっている怪鳥は他に「通神鳥(つかみどり)」というのがおりますが、こいつはコレラにかかって、死んでいく人を相手に儲ける業種を戯画化した姿をしております。
胸のお坊さんはともかく、頭の火葬屋さん・・・ ウッキウキです。

ところで、人間様は鶏肉を美味しく頂いているので、鶏には憐みの気持ちを持つべきですが、茨城県の人は目っ茶残酷な鶏料理をされている事が1970年刊の『少年マガジン』13号に掲載されております。
これは、"土人"と言われても、止むを得ないでありましょう。

こんな酷い事をする茨城県人宛ての年賀状には、水木しげる大先生による不吉なニワトリ妖怪の図画を添えて送り付けてやりましょう。例えば、「命命鳥」。仰々しい名前とは裏腹に自業自得を地で行く、おバカな妖怪です。
似たようなのがポケモンにいますが、ポケモンの方は進化しますので、別物でしょう。

もう1つ挙げるとしたら「ヒザマ」。見掛けは派手なニワトリって感じですが、実は邪神の類であり、火事を起こす妖力があります。
これはこれで、年賀状の図柄にはいいかも。

この「ヒザマ」、"Diss World"というスマートフォン向けゲームの擬人化美少女キャラにもなっております。設定がディスられた者の世界いう事のようですので、このキャラも不吉と言えるかもしれませんが・・・。
私なら、ウェルカムです。

<bgsound src="http://www.saturn.dti.ne.jp/~syunjun/gegege.mid">

"カッチカチ"なお爺ちゃん

2016-12-04 19:31:00 | 妖怪
前回の記事で、「ゆる~いゲゲゲの鬼太郎」に絡めて、『鬼太郎は本来"ゆるい"キャラクターである。』と記しましたが、その容姿も含め、鬼太郎ファミリーで最も"ゆるい"と思われるのは「子泣き爺」でありましょう。本ブログでは過去、2008/4/10の記事2015/5/17の記事などで、色々な形態の「子泣き爺」を紹介してきております。ゆるいタイプや、そうでもないタイプがいますが、今回も幾つか登場して頂きましょう。先ずは映画「ゲゲゲの鬼太郎」からですが、扮する寛平ちゃんがいい味を出しておりました。
入浴中の砂かけ婆の垂れ乳をつまみ上げる子泣き爺。腐れ縁にも程があります。

以下の3点はこのブログでも参照させて頂いている各書籍から。上から順に「図説 妖怪辞典」・「妖怪攻略大図鑑」・佐藤有文著「妖怪大図鑑」の「子泣き爺」です。



どれもこれも、おぞましい姿で、ちっとも"ゆるく"ないし、赤ん坊と思って抱いた人間を重さで押しつぶして死なすという、鬼畜。鬼太郎側の正義の味方どころか、有害妖怪となっております。まぁ、こんな姿だったら抱く前に気が付き、変態扱いされて通報されるでしょうが・・・
では最後に、女性に抱かれる前は赤ん坊の姿で、抱いた後は重くならずに、破廉恥行為を行う例。「地獄先生ぬ〜べ〜」風のキャラがその妖力のえじきになっております。
ひょっとすると、単なる赤ちゃんプレーを満喫するエロジジイかもしれません。