7月27日に登場した、バラエティ番組『芸能人が本気で考えた! ドッキリGP』のマスコットキャラクター「おしり人間コージ」が、巷で反響を呼んでいるようであります。このキャラクターは、当番組のMCである東野幸治さんが逆立ちでこちらに尻を向けているようなデザインで、尻全体が顔になっており、肛門にあたる口からは臭いガスを出す〝必殺技〟も持っているということであります。
このキャラクター、フォルム的には妖怪を彷彿させるものがあります。逆立ちした人間のお尻に目があります。"逆さ妖怪"という括りでは一応、アフリカの妖怪「さかさ男」(2015/7/3の記事参照)ほどの不気味さはありませんが、「おしり人間コージ」の方は真っ裸という点で、下品さが際立っております。
他の逆立ち姿の妖怪と云えば「逆立ち女」(2013/3/24の記事参照)などが挙げられますが、幽霊の世界には「逆幽霊(さかさゆうれい)」が、割りとメジャーなようです。文字通り、逆立ちした姿であらわれる幽霊で、もともとは亡者が無間地獄に落下する姿と見なしていたとされており、古来より「逆幽霊」に関する色々な図画があります。下図は江戸後期の黄表紙『模文画今怪談』の「逆幽霊」です。
ゲゲゲの鬼太郎の妖怪ワールドでは、手足が複数あって、一組の足が真上に向いているため、一見逆立ちっぽい姿の妖怪「案内人」が思い起こされます。『鬼太郎夜話』の終盤、ねずみ男と「人狼」が迷い込んだ"黒の世界"で、出口へと案内しておりました。
尚、この「案内人」と原型は、『貸本版 墓場鬼太郎「怪奇一番勝負」』の「あの世の案内人」ですが(下の画像)、こちらの方はぐちゃぐちゃしていて、"逆立ち感"は小さいです。
さて、「おしり人間コージ」は、そのネーミングから、"逆立ち人間"ではなく、"おしり人間"という"種"であると思われます。では"おしり妖怪"は?・・・というと、ご存知「尻目」(2012/5/26の記事参照)がそのインパクトからトップスターとも言えるでしょう。スタジオジブリ制作のアニメーション映画『平成狸合戦ぽんぽこ』にも登場していました。
この「尻目」さん、お尻の穴が塞がっているので、"うんち"をする時が心配です。まさか、"口から"って訳は無いと思いますが、実はあるのです。平安時代末期から鎌倉時代初期頃に描かれた絵巻物「病草紙」には『尻の穴のない男』が、解説文「あるおとこしりのあなゝくて屎くちよりいつ くさくたえかたく すち(術)なかりけり」と共に、うんちをするシーンが描かれております。

これ、テレビで流して大丈夫なのか・・・
このキャラクター、フォルム的には妖怪を彷彿させるものがあります。逆立ちした人間のお尻に目があります。"逆さ妖怪"という括りでは一応、アフリカの妖怪「さかさ男」(2015/7/3の記事参照)ほどの不気味さはありませんが、「おしり人間コージ」の方は真っ裸という点で、下品さが際立っております。
他の逆立ち姿の妖怪と云えば「逆立ち女」(2013/3/24の記事参照)などが挙げられますが、幽霊の世界には「逆幽霊(さかさゆうれい)」が、割りとメジャーなようです。文字通り、逆立ちした姿であらわれる幽霊で、もともとは亡者が無間地獄に落下する姿と見なしていたとされており、古来より「逆幽霊」に関する色々な図画があります。下図は江戸後期の黄表紙『模文画今怪談』の「逆幽霊」です。

「逆幽霊」の「幽霊」との大きな違いは、足がある事ですね。
ゲゲゲの鬼太郎の妖怪ワールドでは、手足が複数あって、一組の足が真上に向いているため、一見逆立ちっぽい姿の妖怪「案内人」が思い起こされます。『鬼太郎夜話』の終盤、ねずみ男と「人狼」が迷い込んだ"黒の世界"で、出口へと案内しておりました。


まるで、ホラーゲームに出てきそうなスタイルです。
さて、「おしり人間コージ」は、そのネーミングから、"逆立ち人間"ではなく、"おしり人間"という"種"であると思われます。では"おしり妖怪"は?・・・というと、ご存知「尻目」(2012/5/26の記事参照)がそのインパクトからトップスターとも言えるでしょう。スタジオジブリ制作のアニメーション映画『平成狸合戦ぽんぽこ』にも登場していました。

この姿に世界もびっくりです。
この「尻目」さん、お尻の穴が塞がっているので、"うんち"をする時が心配です。まさか、"口から"って訳は無いと思いますが、実はあるのです。平安時代末期から鎌倉時代初期頃に描かれた絵巻物「病草紙」には『尻の穴のない男』が、解説文「あるおとこしりのあなゝくて屎くちよりいつ くさくたえかたく すち(術)なかりけり」と共に、うんちをするシーンが描かれております。

コージ君はどこからうんちするのかな?
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