goo blog サービス終了のお知らせ 

「調布 妖怪通信」 アーカイブ

過去teacupへ投稿した妖怪関連の情報の配信記録
(正確に表示やリンクされない記事あり。画像クリックによる拡大不可)

求む:人魂の天ぷらのレシピ

2012-07-22 19:48:00 | 妖怪
梅雨も明け、もう直ぐ真夏の到来です。この季節は眩しい太陽のイメージがありますが、反対に暗くて不気味な"お化けの旬"、"怪談の季節"でもあります。で、お化けや怪談に付き物が"人魂"です。広辞苑によると「夜空に空中を浮遊する青白い火の玉。古来、死人の体から離れた魂といわれる」となっており、妖怪ではなく心霊現象に近いのですが、鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』には名高い妖怪に混じって"人魂"が収録されております。
夕べに涼風で風鈴がリンと鳴って、青白い火の玉が尾を引く…夏の風物詩ですね。

ところで、人魂は食べられるのをご存知でしょうか。ゲゲゲの鬼太郎コミックでは、のっぺらぼうが虫捕り網で捕まえた人魂を天ぷらにして、ねずみ男にご馳走しておりました。
確かに旨そうではありますが、カロリーも相当なものでしょう。

まぁ、人魂なんて、そうそう食べられる機会はありませんが、即席で便利な"人魂"、「ひとだまくん」というグッズも御座いますので、擬似体験ならできるかもしれません。
1個210円也。人の霊魂なんて安いもんです。

話は変わりますが、人魂が"死人の体から離れた魂"なら、生者のそれは「玉の緒」といいます。学生の時、古文の先生に教わったのですが、百人一首にはその「玉の緒」を使った有名な和歌があります。式子内親王の『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする』がそれ。そういえば式子内親王の読み札の彼女って、なぜか後ろ向き?でした。
ひょっとして、ここでも貞子なの!?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿