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ポジティブな私 ポジ人

娘の家で伝説の家政婦ごっこ

娘の家に泊めてもらい、明けて6月4日土曜日。

娘は私をもてなそうと、色々提案してくれるのだが、私は娘に会えたことですっかり満足しきって、他に望むことは無いような状態。
それでも、近くの美術館へ行こうと支度をして家を出た。

娘の住む住宅街は、手入れの行き届いた庭木のお家が多い。
昨夜、娘の家に向かいながら一軒の家の前を通りかかった時、美しいピンクのバラが咲いている家があった。バラはフェンスに囲まれた場所に咲いていたのだが、一輪、二輪ヒョロヒョロと伸びフェンスから乱雑に飛び出していた。それを見て何気なく「手入れされていないから、何だかバラがかわいそうだね」と娘と会話しながらその家の前を通ったのだった。
今日出掛けにその家の前を通ったら、家の方がフェンスから飛び出たバラをカットしていた…まさか昨日の私達の会話が聞こえていたのでは…擁壁のある少し高い位置にあるお宅だったので、窓を開けていたら確実に聞こえていたと思うが…まさかね。偶然だと思いたい。

住宅街を過ぎ駅前の商店街を歩きながら、カラオケの看板が目に入り、ふと「カラオケで歌いたいな」と娘に伝えた。
早速お店に入ったのだが、あいにく空いてるボックスがないと言われ、「30分ほど待っていただければ…」と言われたが、待つ気は無かった。

娘と店を出た途端、ある考えが浮かんだ。「伝説の家政婦志麻さんごっこ」やっちゃおうかなと。

仕事が忙しいことを理由に、娘は食事を出来合いのもので済ませることが多いようだ。バランスの良い食事をあまりしていないのでは無いか。ならば、せっかく私が来ているのだから、料理の作り置きをして帰ろうと思いついたのだ。
明日の夕方には帰札だ。今日沢山作っていこう。

娘にその旨伝え、近くのスーパーに買い出しに行った。
娘は申し訳無さそうにしていたけど、それが私が今一番やりたいことだと伝えた。

娘の家に芽の出たじゃがいもがあった。まずはそれを使わなければ。野菜を沢山取れそうな献立を考えながら、あれこれと材料をカゴに入れた。
料理を保存するタッパーの類が無いというので、ジップロックのコンテナも買った。
娘の家にはコーヒーが無い。温かい淹れたてのコーヒーを飲みたくて、ドリップ式の個包装のコーヒーも買った。

“伝説の家政婦ごっこ”は息子に一度やったことがあったので、今度は娘にしてあげられる事がうれしかった。

娘の冷蔵庫にニンジンだけは沢山あった。立派なのが6本も。部屋をシェアしている方が、カレーを作るため購入したそうだ。先ずは人参から。

娘はニンジンが嫌いだ。でも、前に帰省した時、キャロットラペは美味しいと食べてくれたので一品目はそれを。
手際良く、同時進行でやらないと…手順を考えながら、野菜の下ごしらえ。

準備が整いつつある中で、調味料を確認すると我が家のとかなり違う。
砂糖が無い。スティックシュガーがあったので助かった。
酢も無い。でも、レモン果汁があったのでそれで代用。
普通の醤油が無い。高そうな出汁醤油があるにはあったが、足りるかな…。

作る予定のお料理は、
・キャロットラペ
・肉じゃが
・ポテトサラダ
・鶏手羽元入りの煮物
・チンジャオロース
・アスパラのベーコン巻き
・かぼちゃとベーコンのスープ

作っているうちに、娘はソファーで「ごめんね」と言いながら眠ってしまった。私は料理しながら、我が家に居るような錯覚を覚えた。

娘はマヨネーズが嫌いなので、ポテトサラダはオリーブオイルとレモン果汁で味付け。
醤油を使う料理が3種類あるので、残り少ない出汁醤油を均等に使い、尚かつ緊急時のために一回分ぐらい使える量を残しておこう。その配分が難しかった。塩を加えながら色味の薄い肉じゃが、煮物、チンジャオロースが出来上がった。
料理のほぼ終盤に目覚めた娘に、茹で上がったアスパラをベーコンで巻いてもらった。
最後にかぼちゃとベーコンのスープを作ってお仕舞い。
料理をスタートしてから2時間半で7品完成。まだまだ伝説の家政婦志麻さんの足元には及ばない。
それでも、この7品で3日は保つ。娘の食生活がこれでちょっとの間安心だ。

スーパーで野菜などの値段を見てみたが、全体的に札幌とそんなに変わら無かった。
ただ、筍は国産の物が北海道の二分の一の値段で売っていて、安さに驚いた。やはり本州ならではといったところだろうか。
あと、6月も上旬なのに「朝もぎトウモロコシ」が並んでいたことに、やはり早いなあと思った。札幌では、7月に入ってからでないとお目見えしない。

出来上がった料理を大きめの器に入れ、テーブルの上に並べた。

お恥ずかしいが、娘が写したその一部。
カボチャのスープも出来上がり、バイキング形式で、娘と夕食をいただいた。向かい合って食べながら、一口食べては大きなリアクションをする娘を眺めながら、楽しいひとときだった。
いつもと違う調味料を使ったのに、「お母さんのいつもの味」と言ってくれた。実際私もいつもの味だと思った。不思議。

昨夜、北海道に無いコンビニ「ミニストップ」で買ったケーキのことをすっかり忘れていた。娘が思い出し、食後ドリップコーヒーと食す。安かったが、なかなか美味しいケーキだった。

娘との3日間はあっという間に過ぎた。明日の飛行機で、もう帰らなければならない。 
「いつでも会えるよ」とは言ってくれる。飛行機で1時間半飛べば会えるとはいえ、娘は仕事で忙しいし、ハードルはなかなかに高いのだ。
でも、明日の飛行機の搭乗手続きまでは一緒。他愛の無い色んな話をいっぱいして、日付が変わり就寝した。




コメント一覧

ポジ人
アイメロディー様、温かなお言葉をかけていただきありがとうございます。
年ばかり取って、娘から子離れ出来ない母親です。
娘が嫁ぐまでは、女子同士でまだまだオシャベリして、遊びたいと思っています。
アイメロディー
娘さんとホッコリ素敵な時間過ごせて良かったですね♥
母の味が調味料違っても同じだなんて不思議ですが
辛い甘い酸っぱい等などのベクトルが同じ塩梅になるのかもしれませんね
温かい気持ちになりました(*^^*)
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