見出し画像

ポジティブな私 ポジ人

雨上がりの帰路

8月10日火曜日
昨夜、久しぶりに激しい雨が夜通し降り続いた。今朝も雨。

出勤時、いつもはオンボロ自転車を疾走させて地下鉄の駅まで向かうのだが、やむを得ず徒歩で向かった。

仕事を終えた夕方、「外は雨だろうか。晴れているといいが」ぼんやり考えながら更衣室へ向かうと、食堂で外の景色を確認していた人が、タイミング良く、尋ねもしないのに「晴れてるよ」と教えてくれた。

地下鉄に乗り、自宅のある駅で降りると、雨上がりの風景がやけに新鮮に感じた。
連日30度の猛暑が続いていたのが、嘘みたいに過ごしやすい涼しさ。
まだ、日は高い。ブラブラと自宅へ向かう。

お花自慢の家々のお庭を覗きつつ、雨に打たれ、満開の時期をもはや過ぎてしまった花々を見る。
枯れて、うなだれた姿を残念に思いながら眺め、歩をゆっくり進める。

庭の陰から飛び出し、上空へ飛んでゆく鳥の姿が目に入る。
飛ぶ姿、翼の形が雀とは違う。何だろう。

鳥の飛翔の残像がまだ目に余韻を残したまま、足元からピーピーと雀の鳴き声。
声の方に目をやると、先ず親雀の姿が目に入る。
微動だにしないで、私の方を警戒して凝視している。背筋を伸ばし、スラリとした美しい若い雀だ。新米ママといったところだろうか?

「何にもしないよ。安心して。」と心で声をかけながら、笑顔で通り過ぎる。もっとも、マスクをした顔じゃ、笑顔も何もわからないけど…。

安心したのか、親鳥は直ぐに子雀の方へ、飛んで行った。
やがて2羽揃って姿を表す。
子雀はやっと巣立ったばかり。親鳥よりも羽毛の色が薄めの、かわいいおチビちゃん。不安なのか始終ピーピー鳴きどおし。愛おしい。
しっかりお母さんの後をついて飛んで行った。
どうぞご無事で。子雀の行く末を案じる。

通りすがりのマンションに植えてあるハマナスの花がほぼ終わり、実がオレンジ色に色づき始めている。

子供達がまだ小さかった頃、ハマナスジャムの作り方を知り、豊平川の河川敷から赤く色づいたハマナスをたくさん取って来た事があった。
いざ作り初めてみると、ハマナスの実は種ばかりで、肝心の実の部分がほんの少ししか無いことを知った。
山ほど取ってきたハマナスの実から出来たジャムの量は、小さなジャムの瓶の半分ほどだった。
手間ひまかけた割には、期待した程の結果とはならず、「骨折り損のくたびれ儲け」な結末となった。
それも懐かしい思い出だ。

味はどうかというと、まあまあ美味しいけれど、手作りしてまた食べたいと思うほどでは無かった。

親子雀が飛んでいった方を眺めながら歩いていると、木の根元に、雀くらいの大きさだが、違う種類の小鳥がいることに気付いた。

カワラヒワだ。
先程飛ぶ姿をみとめたのは、この鳥であったか。
ぷらぷら歩く私に警戒することなく、地面の虫か何かをしきりにつついて食べている。
そっと近づいて、じっくりとそのカーキ色の地味な本体と紺色に黄色の美しい翼の羽根先の模様を観察。
体の色から察すると、メスのようだ。
野鳥の側にいるだけで、何だか幸せだ。

ゆっくりその場を離れたつもりが、ちょっと脅かしてしまったようだ。私が動くと同時に飛び去ってしまった。
その後も、各家のお庭を覗きながら、帰宅。

雨上がりの散策の様な帰宅時間。
ポジ散歩。楽しかったな。





名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る