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ポジティブな私 ポジ人

ミッション・ポッシブル ザ確定申告

前回のミッション、e-Taxを利用しての確定申告が、文字通りインポッシブルだった我が家は、今度こそはミッション・ポッシブル!昭和人間お得意の紙媒体の確定申告へと方向転換した。

早速確定申告書を入手すべく、申告用紙が手に入る場所を調査。

税務署の他にも市役所や区役所、まちづくりセンターにも置いてあることが分かった。

税務署から取り寄せる方法もあったが、直ぐにとりかかりたかったので、近場のまちづくりセンターから夫がもらってきた。

確定申告間近のこの時期になると、施設が大きくなればなる程“確定申告書”を求めて大勢の人が訪れるので、手引書が早々に無くなってしまう所もあるようだ。

まちづくりセンターのように小さい施設だと、手引きもセットで入手出来た。
確定申告初心者の私達であるから、手引き無しでは始まらない。

たまたま私が休みだった日、スタートは午後1時、「やって見るね」と夫がチャレンジ。自分のことは自分でやらんとね。

始めて間もなく、「いやー、分からんなー」と頭をかかえて考え込んでいる様子。
どれどれ…と私。

昨年も、年末調整の書類を提出した私にとっては、まだ少しは何とか分かりそうだ。

「この四角に、この数字を記入して計算式のとおりに計算してみて」
だんだん生徒を指導する家庭教師の気分。

「じゃ、やってみる」と夫。

またしばらくすると、「分からんなぁー」「あれ、数字がマイナスになっちゃったよ」

どれどれ…「桁が1つ足りないよ」と、優しく指導。

しかし、ほのぼのしていたのもここまで。

このミッション最大の難関に出くわすこになった。それは…

 [確定申告 夫の場合]

夫は昨年、年度の途中で退職し、会社からの給与と年金を受け取っているケースだ。

確定申告はこれが初。何をどうすれば良いか、右も左も全くわからない状況。
ただ大雑把に理解しているのは「給与から多く引き去られた税金を取り戻す」ミッションであるという事だけ。

頼みの綱は“確定申告の手引き”のみ。
何をやっているのか、完全に理解しないまま、ただただ手引きの指示に従って進むのみ。

“手引き”は全国的に同じ物だと思うが、最大の難関とは、

「令和2年分 所得税及び復興特別所得税の確定申告の手引き」の11ページ。

前ページから続いている“所得金額調整控除”の(1)若しくは(2)に該当する人の計算について。

夫の場合は(2)に該当する(のだと思う)

この(2)こそ、確定申告初心者がかかわる最多のケースでは無いかと思うのだが。

と言うのも、
「年金の一部を受け取りながら、年度の途中で退職した人」に関わる計算式だと思うからだ。

この計算式のやり方を理解するまで相当の時間を要した。

その(2)の説明文と計算式(2)を下記にそのまま記載する

「あなたに給与所得と公的年金の雑所得がある場合で、給与所得控除後の給与等の金額と公的年金等の合計が10万円を超える場合
計算欄(2)で計算して下さい。」

とあり、その計算欄(2)がこれ。

ここで、最大限に頭を悩ませるのが、
上段にある(Cの金額)と最下段の(C−J)の“2つのC”これが混乱を招くのだ!

実は10ページで“C”の数字を求める式があり、そこで数字がすでに算出されているのだ。
例えばそれを98万円としよう。
C=980,000円

それを計算欄(2)に当てはめると、最上段のCの金額は(最高10万円)とあるので、そこに記載するのは100,000円となる。
すると、最下段の(C−J)のCをあなたならどちらのCで、計算するだろうか?

夫は計算欄の上段に記入した100,000円を当てはめて計算していた。

未だに自信はないが、私が正解だと思う下段に当てはまるCは、980,000円だ。

この数字で計算しないと、とんでもない数字が出てくるので、そう結論付けたのだが…。

ここで、夫と同じ誤解をする人は、少なくないと思う。

補足すべき説明文があって当然と思うのだが一切なし。不親切極まりないのだ。

“手引き”の5ページから「申告書の書き方」として記載例①と②があるのだが、残念ながら何れも夫に該当しない例だった。

リタイアしたてのシニアは、年齢も(シニアの中では)若く、働きながら年金を受け取る方も多いだろう。そうすると、夫と同様のケースで申告する方も大勢いるのではないだろうか。

前出の補足説明のない不親切な“手引き”のままでは、混乱を招くばかりだ。

人々に、その意図する所を伝えようとすると、多くの言葉が必要となる。
ただの一人も漏らさずに意図を理解させるのは、かなり難しい事だと思う。
しかしそうであっても、国の機関は国民に漏らさずに伝えるのが使命だと思う。
公務員は、皆頭の良い優秀な人々の集まりだと私は認識している。そういう方々が手引きを作っていると思うので、「それくらいわかって当然」と思われても、私のように理解するのに苦労する人もいるという事だ。
万人が簡単に理解できる“手引き”が出来るのを期待している。

手引きは、色分け等しているが、私が思うに、必死に文字を読み、申告の仕方を探っている時は、色分けは余り意味がない。

それより、
「ここで算出したこの数字は、次ページの何処どこへ記載する」と計算式に当てはめる数字の場所を、明確に誘導してくれる方が、カラー印刷にするよりよっぽど間違いがなく親切だ。

また、紙媒体の記載をあちこちページを戻ったりめくったりを繰り返しながら、「嗚呼、e-Taxで生命保険の控除のところでつまづかなければ、簡単に出来たのになあー」と、大手の八つの生命保険しかシステムに組み入れられていないe-Taxを恨めしく思った。どうか、全ての生命保険がe-Taxに組み入れられる日が早くやって来ますように。

こうして、何とかかんとか、確定申告と言うミッションは遂行された。

やっと、出来Tax!

つまんない締めで失礼。


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