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ポジティブな私 ポジ人

何も知らないと危ない 子供の性被害

NHKのテレビ番組で、小学生の時に担任の教師から受けたわいせつ行為で精神的に不安定になった女性が、30年の時を経て、かつての教師に謝罪を求めるという内容のドキュメンタリーを見た。

担任教師は修学旅行の夜に少女の寝ている布団に潜り込み、わいせつ行為を行い、それ以降少女がその意味を理解できないまま、ズルズルとそのような関係を続けていたということだった。
少女は困惑し、誰に打ち明けることも相談もしないまま、自分を責め続け、精神をわずらい現在に至ったらしい。

かつての担任の教師は既に定年退職し、番組では、直接対面で謝罪を求めるも、記憶がないと曖昧な態度をとっていた。最終的には罪を認め、謝罪に及んでいたが…。

この番組を見ながら、最初に頭に浮かんだのは、被害女性は幼少期から小学生の高学年まで、大切に育てられた子供だったのだなと思った。親御さんは、子供に悪い影響を与える番組や書籍を排除していたか、性に関する情報に触れる機会があまり無かったのだとも思われた。

子供達が性に関する知識や情報を得る事は、取り巻く環境や友人、性に関する好奇心の強さによっても様々だと思う。
単純に言うことはできない事だが、不幸にも被害に合われた少女は、先生を信頼していたことから、自分が置かれた状況にピンと来なかったということもあったのだろう。最悪な結果となってしまった。

性に関する情報のきっかけは、言ってしまえばディズニーのアニメーションの中にも、普通に見受けられる。
ミニーマウスがミッキーマウスに気に入られるように、おしゃれをして香水を振りまき、上目遣いで長いまつ毛をパチパチして、シナを作ったりするシーン。ミニーを見つめるミッキーのデレデレとした様子など。
これらから、男女関係の典型を何となく知らされるものだ。
私はディズニーの番組は大好きだったが、こうしたシーンには、子供ながら若干の嫌悪感を感じていた。それは子供ながらに、敏感に性的なものに通じていると察知していたからかも知れない。

さらにアニメのトムとジェリーなどでは、美しい擬人化された猫が腰を振りながら通りを歩いていると、それを見たトムの目玉も心臓も、長い舌も漫画チックに飛び出し、早鐘が効果音として鳴るなど、男性が美しい女性が好きなのだ、と印象付けられる。
子供の頃の私はむしろこういった誇張されたバカバカしい表現が好きだった。それはきっと、擬人化されたミッキーとミニーのリアルな男女関係から、かけ離れていたからかも知れない。

父は漫画が好きな人だったので、大人のための漫画雑誌、漫画ア○ションなど、私が小学生の頃から、家に無造作に置いてあった。
私もやはり漫画が好きであったので、そばにある大人の漫画本などを、学校から帰ると手にとって見ていた。
もちろん、大人向けの漫画なので、私の知らない男女のラブシーンなども当然描かれているわけで、自然と男女の関係などを、そこで認識したのだった。
とはいえ、当時の大人の漫画は現在のそれと比べると、大変節度のあるものであった。
最近の描写は昔から比べると、かなり規制が緩和されているようで、赤裸々すぎて、びっくりしてしまう。

また、父は性犯罪の手口を職業柄様々に知り尽くしていたので、その懸念からか、私が成年になっても、門限は午後10時。夜遅く帰宅することは絶対に許さなかった。
また、女性が陥りやすい睡眠薬など薬物を使った手口や、暴行事件のケースなどを私に伝えることも多かった。
父は私が被害に合わないよう、万一に備え、事あるごとにあらゆる情報を提供してくれた。
そのかいあって、電車やバスでの痴漢被害はあったものの、身の安全は守られた。父に感謝しなければ。

子供の目に触れるもので、性にまつわるものは、“寝た子を起こす”などと言われているが、母親としての私はすべて排除しようとは思わなかった。むしろ、必要“悪”…悪と言わないまでも、冒頭のケースのように、性に関して無知であることが最も危険だと思っていたからだ。

成人向けの漫画雑誌は私は買うことはなかったが、映画が好きでよくレンタルしていた。
内容が大人向けでも、一応鑑賞の規制コードのないものは普通に子供と一緒に観て、R15以上の表示のあるものは、子供のいないときに観るようにしていた。

一度コードを見逃して、子供と一緒に園子温監督の実話をベースにした「冷たい熱帯魚」を観てしまい、完全に観終わった後で、当時小学生だった娘がR15であることに気付き、えらく叱られたことがある。
でも、結果的には問題ないほどに、子供達は精神的には私なんかより、遥かに大人だった…と思う。

最近は小学校の授業の中でも、自分の大切な身体を守るための授業が取り入れられていると聞く。

最近の若者の傾向で気になる事がある。

昭和時代は「男女が二人きりで個室に泊まったら、何も無いはずがない」という当時の“常識”があった。
しかし、最近良く耳にするのは、恋人同士ではない男女が旅行して、同宿する事が普通に行われているということだ。
「何も起きるわけ無いじゃん。だって友達だもん」という声が多々聞かれる。
もちろんジェンダーを越えての友情は、素晴らしいことだ。

それに、最近高橋一生と岸井ゆきの出演のNHKのドラマ「恋せぬふたり」で知った“アロマンティック・アセクシャル”
一言で言うと、「他者に対して恋愛感情、性欲を持たない人」。惚れっぽい私には想像もつかない感情だが、そういう人たちも存在するということもある。

でも、かつてピンクレディーが歌った
♪男は狼なのよ、気をつけなさい♪
という事も、少し念頭において女性は行動したほうが良いんじゃないかなと、昭和生まれのオバサンは思うのだ。

性の被害に合うのは、現代では女性だけじゃないみたいだ。老婆心ながら、若い皆さんにはくれぐれも気をつけて欲しい。








コメント一覧

ポジ人
@nognogblack ノグブラック様コメントありがとうございます。
随分危険な目にあわれたのですね。現在ご無事でなによりです。
nognogblack
大抵の加害者は『知らぬ存ぜぬ』で、すっ惚け、実刑になったとしても数年で元の生活に戻りまた被害者を量産する。

被害者は一生の傷を負うと云う理不尽

自分の娘が被害者なら、とても冷静ではいられません。

被害者の気持ちと云うより、自分の感情で行動してしまうと思います。

『うっかり、間違い、魔が差した』類いの犯罪では無く、無抵抗の弱者を狙った計画的かつ卑劣な犯罪ので、『そのような事をするとどんな罰を受けるのか』
知らしめる必要もあるのではないか?と思います。

若い頃に夜の中島公園でトレーニング中、若い男性に声を掛けられ部屋に付いていくと『興味があったのは格闘技では無く、ボクの身体だった。』と云う事がありました。

『無理矢理するのは好きじゃないんで…』なんて言ってましたが、それ以前の問題だろう(^_^;)

包丁でも突き付けられていたらアウトでした。
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