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ポジティブな私 ポジ人

忍路(オショロ)環状列石

西崎山環状列石の次は、もう一つのストーンサークル、忍路(オショロ)環状列石へ。
距離的には西崎山環状列石からさほど遠くない場所にある。

忍路環状列石に至るまでの道は、農家さんの畑が広がっており、細い農道を入って行くとその奥に位置する。
この日は車1台がかろうじて通れる農道の途中に、農家さんのものと思われる小型トラックが止まっていたので、やむなくそのトラックの前に車を止めた。
農作業中のご夫婦を見かけ、それぞれに念の為ご挨拶。
「こんにちは」「すいませんね」など二言三言言葉を交わした。

環状列石の直ぐそばが畑。写真中央あたりに長く連なるビニールハウスが見える。



不思議だね、ストーンサークル。

小樽市のホームページから引用すると
『標高20mの緩やかな斜面を削った平らな面に砂利を敷き詰めており、列石の規模は南北に33m、東西に22m、楕円形に大小の立石が配置されています。現状では、南辺から東辺にかけての山側は二重の配石が確認できます。立石は約9km離れたシリパ岬(余市町)から運ばれたものであることや、周囲に大型の木柱が建てられていたことが明らかになっています。』

ここも、太古の人のお墓なのかな?
ここでもウグイスがホーホケキョと鳴いている。のどかだ。

忍路環状列石をしばらく眺めた後、今度は夫が関わった高速道路、後志自動車道の橋脚を見に行く。
気の遠くなるような高さの橋脚6本を下から見上げながら、一本一本これによじ登り、測量をした話を聞く。3年間関わった思い出深い仕事のようだ。
「測量を間違えたら橋が掛からない。そうなったら関係会社に大損害だ」と聞き、うっかり屋の私には無理な仕事だなあと思った。

帰路は小樽定山渓線を使って帰るという。
その道路を目指していると、JR塩谷駅の小さな駅舎を通り越した。
「あれがヒット曲“小樽のひとよ”の歌詞に出てくる塩谷の駅だよ」と夫が教えてくれた。

“小樽のひとよ”は鶴岡雅義と東京ロマンチカのヒット曲だ。
北海道の地名がついている歌なので、いやがうえにも北海道で盛り上がった歌の一つだ。2番の歌詞に“塩谷の浜辺”や“古代の文字”という言葉がある。

“塩谷の浜辺”とは現在の塩谷海水浴場の浜になるだろうか。
札幌方面から海岸沿いに地図をたどると、息子の好きな“オタモイ海岸”を過ぎ、最近人気の“青の洞窟”を過ぎたところが塩谷の浜辺だ。浜辺は人気(ひとけ)がなければ、どこでもロマンチックなものだ。

“古代の文字”については、実際には手宮洞窟もフゴッペ洞窟も古代の文字は存在しない。「刻画」、つまり洞窟の岩肌に刻みつけた画のみなのだが、歌詞に“古代の文字”という言葉が使われたことで、歌の中のロマンスが格調高くなり、効果的に働いたのは間違い無い。

歌詞の内容を読むと、どうやら東京と小樽の遠距離恋愛のようだ。何か道ならぬ恋の雰囲気も漂わせている。距離が離れているだけの悲しさだけではない憂いが感じられる。
こんな小さな田舎町(失礼)の女性とどこで出会ったのか。出張で来て出会ったのか、東京で出会って女性が実家へ帰ったのか…恋愛もの好きのオバサンの妄想は尽きないのであった。



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