英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

毎土曜日の上級クラス

2012-04-30 20:05:29 | Speaking
毎土曜日夜7時20分から8時50分まで、この4月から40代始めの男性が入ってくださり、
総勢4名となったのですが、何が正しくて間違っているのかわからないということから
一番年長の男性から知り合いのネイティブがもしオッケーなら少しの間
このクラスに招待したらどうだろうか?という案が突如持ち上がった。

この春に入っていただいた男性Yさんが知り合いに話したら
一度見学にいきますといってくださり、先週の土曜日に初顔合わせとなった。

このアメリカ国籍の25歳の男性、J君はインド系アメリカ人。
ALTとして日本のこの三重県に来たのだけど
驚くほど頭がよい男性だとお見受けした。

両親が意を決してアメリカ市民権を得たのだが
その両親の意向もあり、インドの少数言語の学校に12歳くらいから学ばされたそうな。
その後、アメリカの大学へ進学。
その間にフランスのパリの大学にも籍を置いたそうだ。
つまりインドの少数言語(聴いたけどマイナーすぎて忘れました汗)と
フランス語、もちろん英語、そして日本語も話せるという凄さ。

思った以上にアメリカでの中国人やインド人の台頭は進んでいるようで
アメリカが清教徒の国という考えは遅かれ早かれなくなるのじゃないの??と
そんな感覚も持ってしまいそう。

しかしまぁ、インドの人はなぜあんなに話すのが早いのだろうか?
大体気候が暑いところの人は、アメリカ南部でも日本の沖縄でも
話すのはゆっくりと相場が決まってるじゃないですか?

私も比較対照するほど何人も知っているわけじゃないけど
数人の知り合いを考えてみても話すのは早い人が多かった。
国民性の問題なのか、1人の大学教授だったインド人男性はツバキが飛ぶほど
早口、早口・・・・。
いや~、びっくりです。

次のこのクラスは5月5日が祝日で、12日になるのです。
この日にインド系アメリカ人のJ君にいくらくらいお金をお支払いするかを
4名で最終決定することになりそうです。

8月初旬にはアメリカに帰るそうです。
9月から専攻の建築学で大学院へ進学するからだとか。
きっと優秀な建築家になるのじゃないかな。

私が1月の半ばまでエッセーの添削指導を受けていたカクタス・エデュケーションのインド人男性といい、
英語が第一言語として育つということの強みは大きいですよね?
小学校で英会話を主体とした英語の時間が必修になり、
日本も遅ればせながら、少しずつグローバリゼーションとなるのかなぁ。

英検2級の過去問題指導

2012-04-27 21:43:17 | 講師の仕事
いや、これはかなりヤバい感じの状況になりつつあります。
なにがって、高校3年生の女生徒さんがこの6月の英検で
たった一発で2級に合格させられるかどうか、って話です。

彼女には以前にも書いたように、この1月に一度受けてみてよ、と
ほとんど懇願風にお願いしたのですが却下。

仕方がないので年明けからチョボチョボと学校の試験のことも加味しながら
2級の準備をしてきたのですが、まぁ~長文を読む量が少なすぎます。

こうやってあと1ヶ月半ほどになってようやくお尻に火がつきはじめた感じ。
昨晩の木曜日の夜が彼女のくる時間帯なのですが
過去問題、確か2011年度1回目だったと思うのですけど
とても面白い長文の数々でした。
そうなんだ、1級の長文もこんな風に面白いんだな。

例えば、「鯨の死骸について」。
ご存知でしたか?
鯨の死骸が海底に沈んでどれくらいの年数ですべてが消えてなくなるのか。
なんと80年ほどかかるのです。
おまけに全世界にたった19体しかまだ発見されていないというから驚き。
これも海底調査をしていた潜水艦が偶然に発見したのですよ。

鯨の死骸は3段階を踏まえて自然に帰るのです。

まず第一段階がカニや死肉を漁る魚たちがやってくる。
次が骨を食べるworms、つまりミミズのような生物や骨が好きな魚がやってくる。
最後に骨の髄になっている成分、鯨油を好物にする微生物などが食べに来るという具合。

そうやって冷たい海底に、多くの、そして未知の海洋生物が
鯨の死骸をエサに生存しているという事実が
1980年代後半にやっと発見されたのだというからまた驚いた。

ある会社はこの鯨油を食べる微生物から石鹸を開発して商品化したのです。
というのも、海底のような低温という環境の悪さにもかかわらず
活発に活動できる微生物の成分から抽出した物質を石鹸に入れれば
水温を高くしなくても寒い地域で使える石鹸ができたということです。

私はもう1つ踏み込んでこんなことを彼女に提案しました。
それはこの人類の未知の世界、海底の環境はいつか来る地球最後の日に向けて
代替星を探すために役立つ研究にもつながるのではないか。

つまり酸素が少なく、太陽光がほぼない場所でも
熱帯雨林と同じほどの生物が棲む場所である海底は
人間が住めるような環境づくりを考える一助になるのでは、と思えるわけです。

ね?おもろいやんか、どうなん?と水を向けると、
「そりゃぁな、そんなに理解できたらめっちゃオモロイやろな。」とぽつり。

そうや、そうや。
私の去年の今頃は彼女とどっこいの状況で
1級を受け始めたんやったなぁ。
長文の内容なんて味わうまでいかず、もう難行苦行でまるで修行僧の風情。
そんなんで受けてても楽しいはずないわな。
そうか、こういう辛いレベルでの受験決意やったんや(深く納得)。

現在の私と言えば、例のアルク社の究極の単熟語集も3巡目が1000個中600番超えで
何とか最終レベル3の皆さんとも徐々に顔なじみになってきました。
これが地味に嬉しいのです。

こうなってくると、1級仲間の皆さんもよくご存知のWeblioの英検1級レベルが
ゲーム感覚、それもシューティングゲームのように面白くなってくるのですよね。
今日は全部正解できて完全100%、A判定でした~♪
いや~、まさしくゲームをクリアーして気分爽快って感じです。

これが読解問題でも発揮されると、もう受験日が楽しくなるのでしょうね?
まだ大問1だけが楽しいだけで、それを文脈で正確に読み取るのがちょっと遅い感じです。
でも、2級の指導をとおして自分の長所と短所のどちらもfeedbackできるなんて
こんな面白い仕事はそうないんと違う?なんて思っています。

以前の特訓クラスの先生に、
「シルフさんは時給いくらもらってるんや?」
と尋ねられたことがありました。
ありのままをお答えしたら、
「もっとふっかけてちゃんと正当に能力を評価してもらわなアカンで。」
なんて言われたことがありますが、私は自分の英語力が維持できて
色んな若者と出会えるだけで、なんとも楽しくてあんまりそういうことは
大切だと思えないのです。

そしてきっと近いか遠いかは神のみぞ知るって感じですが
1級の合格後もこの気持ちはあまり変化しなさそう。
だって、やっぱり読めない書けない話せないというジレンマは
どこまで行っても自分の中にあるだろうと思うから。

でも確実にいえることはある。
英語やってると、楽しいで。
もっと読めたらすっごいオモロイで。
これが教える真髄かもしれませんね。

あぁぁ~、それはそうだけど、先生だけ楽しんで受験する本人が置き去りになってたらアカンなぁ。

まったくヤボヨウでした

2012-04-23 19:00:54 | 翻訳
日曜日のこと。
のんびり好きな分野のスキル磨きでもしようかな?と思っていると・・・・。

以前の受け持ち生徒クンからお助けメールが。
これが最初ではないのだけど、今回のお願いはちょっと規模が違ってました。

彼は千葉県にある私立大学・歯学部在籍。
よいしょしてもお世辞にも英語力がある学生ではなかったのです。
それが今回のリーディングの課題は、疼痛治療についての専門書の購読が課題になっている模様でした。

A41枚ほどかな?と思ったら甘かった・・・。
合計4枚ほどあって、専門用語として得体の知れない酵素名など
チンプンカンプンの用語がバンバン出てくる英文でした。
<例>抗てんかん薬、抗うつ薬、はじめてみる酵素名など。

結局のところ、午後2時前から始めて夕方5時までびっしりかかることになった。
下書きの和文はA4で7枚ほど。
最後のほうは散々な出来でした。
あかんでしょう?何もやらずに元・塾の先生に昔のよしみでタダで外注するなんて。

終わって彼の携帯にメールをしたら、
「また頼ってもいいですか(笑)」

ちょっとちょっと、君、調子良すぎでしょう?

思わず、
「今度このような多量な英文和訳を頼んでくるなら、ちゃんと自分でわからない単語を調べてきてね。」
とクギを刺しといた。

でも、どうしても納得がいかないことが1つ。
あの彼の学力と同程度の学生たちに、こんな難解な英文の専門書を読ませて
本当に役に立つのかな??
この前に彼に聞くと、彼は前のほうの成績だったよ!と嬉しそうだったし・・・・。
この点がどうにも納得がいかないのです。

精子銀行の現状と問題 in America

2012-04-19 09:55:09 | TIME reading
4/16日号のTIMEもほぼ読了。

今回の号は、哲学的なテーマ、「天国についての再考」というものでした。
はっきり言って、一つ目に肌合いが合わなかったカソリック系大学で必修科目だった、
宗教学、アウグスチヌス『告白』を読まされてキリスト教はあわんな、としみじみ。

神と子と精霊、の三位一体。
なのに、イエスが神じゃなくて子どもだったら、誰が神?
おまけに、イエスは罪深い人間のために死んでくれたというatonementの概念が
私にはものすごく高い壁だったわけです。

たとえるなら、和食が好きな私が毎日バターたっぷりのフランス料理を食べさせられるって感じですか??

こういう感覚は、TIMEなどを読んでいるときもおこるのです。

今回の記事、'Frozen Assets'もそう。
これってアカンやろ?と何度も思いつつ読んだ訳は、
ある一定以上の条件を満たした人間の精子は、
次々と不妊カップルや独身のまま子どもだけ欲しい女性の子どもとして
産まれているというものでした。

アメリカはこの分野での最大の輸出国。
すごいお金を稼ぎ出す一大産業になっているのがこの精子銀行なのです。
参照例・全米各地に675箇所の精子銀行がある、卵子銀行も急成長産業で
    2008年当時3,700万ドルの売り上げがあった。

一例が、ケベックに住むあるユダヤ人女性です。
彼女は30代後半で条件にみあう男性を見つけることが難しかった。
だからアメリカ・バージニアにある精子銀行から条件に100%合致した精液の小瓶を購入し、
それを元に妊娠&出産。
7歳になる双子の男の子の母親になっています。

この生物学的な父親という人物が最近本気で結婚し、家族を作ろうと思い、
自分の精子がどのように使われ、そして子どもが何人できているのか追跡したというのです。

な、なんと、彼の血を分けた子どもは少なくとも20人以上。
未確認の子どもは世界各国に70人はいるのでは、ということらしい。
こうなるとどういう問題がおこるのか。

1つは近親相姦が知らずにおこる可能性があること。
もう1つは、遺伝病が出た場合に補償問題がおきたら、誰がその責任を持つのか。
最後には、上記の女性の場合、彼女が突然死んだりしたら、
遺された子どもたちの養育権は、精子を提供しただけの父親が持たねばならないのか。

もう神をも畏れぬ行為が1960年代からどんどん行われて
誰もこの結末はわからないのではないでしょうか?

日本が法規制がきついというけど、
死亡した胎児を実験に使うのは禁止で
なぜ精子ならこんなふうに大丈夫なのか、
このあたりの線引きがアメリカの曖昧さだろうと思ったのです。

可笑しいのはこの部分、
'A man with a PH.D. can make as much as $500 per ejaculation.
Lower-end donors, who still need at least a college degree and
minimum height of 176 cm, can earn about $60 a pop(!).
Depending on how dense(!) his sperm is and the mobility of
his swimmers(!)-critical to surviving the freezing process'(のち略)

どんなswimmersなんだ・・・・。
おまけに身長が176センチ未満はアウトなんだ(汗)。

日本人からみたら驚きの考え方で
アメリカ人は身近な苦痛を取り除く=幸福、と考える人種なんだと実感したりします。

これっていつか誰かが書いて映画化されそうなモチーフでしょう?

やる気でませんわ~

2012-04-16 20:19:14 | 翻訳



夫が61歳の誕生日にどえらいプレゼントしたろ!と私が発案したのが
家族で沖縄旅行に行くことでした。

11月26日に現地でお祝いしようと、すでに働いていた息子には
会社に休みを取らせて行ったのです。
ちょっとぶつぶつ行ってましたが、行ってよかった!

何せ学校の先生だった人なので、平和学習の一環も兼ねて
普通の修学旅行生たちが行かないような穴場に行きました。

例えば、海軍防空壕跡とか識名園、そして勝連城跡など。
もっとたくさんあちこちを見たかったのだけどそれは次の機会ということになりました。

この後で私は慶應の卒業論文に必要な日本の最初で最後(?)の上陸戦となる
沖縄でのアメリカとの戦いの資料と格闘することになるとは。

そんなことをツラツラ思い出したりするのは、
沖縄がいいところやったなぁ~♪と思い出すほど
実務翻訳のお勉強が面倒くさくてやる気にならないから(爆)。

あぁぁ~アメリアというフェローが経営している翻訳会社にも毎月お金を納めて
一応会員になってるけど、仕事やるんかな?

とりあえず、アービングの「あの川のほとりで」の日⇔英、どちらも読んで
その後に「ヘルプ-心がつなぐストーリー」をやはりどちらも読むつもり。

まぁ、自分の英語力のなさもあるのだけど、どうやって翻訳者が汗水垂らして
プロとして訳したのか、その鮮やかさを体験したいというのもあります。




沖縄の子守唄とアメリカ南部のヘルプと呼ばれた黒人のお手伝いさん。
なんとも性格の違いがあっても面白いもんだと思いました。

あぁぁ~土曜日までに課題をしないとアカンな~(汗)。