英語で人生修行していこう!

50代で塾講師
独学で英語の上級をめざしています

Last night in twisted river <あの川のほとりで>

2012-04-06 13:11:41 | 日記
現代アメリカ文学界の第一人者ジョン・アービングの最新作(12作目とか)を
幸運にも近くにある県立図書館でリクエストしたら購入してもらえました!
つまり「私が第一回目の、この新本の読者」という栄誉を受けることになったのです(パチパチパチ)。

この作家を知ったのは、『ガープの世界』、『サイダーハウス・ルール』の2作から。
特に後者は映画も素晴らしい。
この映画でマイケル・ケインが二度目のアカデミー賞を得たことと、
自身も一時期孤児という独特の育ち方をしたトビー・マグワイアの演技が群を抜いていたことが
記憶に残っている。

私にはこのような人間の内奥深く分け入っていく物語は好きなんだけど、
夫はどうも興味がないようだなぁ。
やっぱり同じ家に住んでいても好みは様々。

日本語のタイトル、「あの川のほとりで」を訳したのは、小竹由美子という女性。

略歴は以下のとおり:

1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業。
偕成社の『みそっかすなんていわせない』(ジャクリーン・ウィルソン作/ニック・シャラット絵)で翻訳家デビュー。
現在は、児童書のみならず、YA、一般書の分野など、幅広い分野で活躍している。
香川県在住。
訳書に『嵐をつかまえて』『女船長、ロブスターの島に帰る』(以上、白水社)、
『みそっかすなんていわせない』『バイバイわたしのおうち』
『ふたごのルビーとガーネット』『マイ・ベスト・フレンド』(以上、偕成社)、
『なにもかも話してあげる』(晶文社)。

この小竹さんは夫の結婚の関係で、現在も香川県在住です。
翻訳家として目が出るまで、なんと2年間もトライアルを受け続けたのだそうです(驚)。
彼女がいうには、受験英語は侮れない、ということ。
翻訳家をめざす前に香川で予備校講師をしていたということ。
その頃のノウ・ハウが翻訳にとても役立っているとのことです。
やはり基礎がどれだけ大切か、ということでしょう。

それはつまりよくわからない人にもわかるように話すということは
自分がわかるレベルから大勢がわかるように客観的に簡潔に教える方法を
なんとか考案しなくてはならないからでしょう。
この2つの間には大きなギャップがあると私は思います。
彼女はそれを超えて、その先にいくのにずいぶん時間がかかると言っているのでしょう。

先ほどamazonでこの原書を注文しました。
なんとハードカバーで送料込み800円ほどです。

どうして同時に読もうとしたのかというと、
この小竹さんがおっしゃるのには、訳者あとがきでアービングの本は
読むのも楽しいけど、訳すのはもっと楽しかったと書かれていたから。

ええなぁ~、ホンマに羨ましい。
私の力はまだまだだから、彼女の優れた日本語訳を道案内に
アービングの英語の世界に触れるのがせいぜいだなぁ。
でも、すごく豊かな気分になる、うっとりする!!
こういう瞬間が英語学習をずっと続けてこられて
なんて私は幸せなんだろうと思うのだ。
この幸運に感謝しなくちゃいけないな。

寝しなの松本清張(現在は『Dの複合』)と、
マクロ経済の元になりそうな図解ケインズ経済学の本、
そして貸し出し期日指定がある、このアービングの本を
日々の空き時間に効率よくはめこんで同時進行で読み進めることにします。

好きな本が自由に読めることの喜びは、
当り前だと思ってはいけないですね。

春らんまんのはずなのに、気温の乱高下で風邪をひきそうになりますけど、
ぜひ体調管理しつつ、晴耕雨読のような生活を満喫したいです。