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辺野古ゲート前抗議行動で何が起きているか? 最前線からの動画リポート

2018-05-15 | いろいろ

より

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辺野古ゲート前抗議行動で何が起きているか? 最前線からの動画リポート


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 今日、この原稿を書いている時点(5月10日)で、1400日を超える辺野古ゲート前の抗議行動がどんなものなのか? を短い文章で伝えるのは不可能に近い。

「ゲート前に行くと日当がもらえる」、「県民よりも内地からの活動家たちの方が多い」といったような単純で悪質なデマでさえ、地元メディアや本土のメディアが否定してるのにも関わらず一向に鎮火させられなく、沖縄県民の中にでさえ、そのデマを信じてしまってる人が少なくないのが現実なのだ。

 そういう人たちにこの映像を観てもらっても一気になにかが氷解するとはとても思えないのだけど、それでもここに映ってる人たちの多くは、1400日の中で一度ならずここを訪れた経験がある人たちだろうし、キャンプシュワブのある名護市の住民では無いとしても、沖縄で生まれて、本土復帰前のことを知ってる人たちに違いないのだ。

 こうやって500人以上、日によっては1400人の人が集まった「辺野古ゲート前500人行動」は普段の10倍以上の人が集まり、機動隊も普段の5倍くらいの人員を割いて、その様子は少なくとも沖縄県内では毎日なんらかの形で報道されたものなのだが、本土に暮らす僕らは、その情景すら思い浮かべられる人は多くはない。


 だから今回ある一部分をまとめたこの映像を観るときには出来るだけ静かに観て欲しい。「基地はつくらないとダメなんじゃないか?」ってボンヤリ思ってる人も最後までポーズボタンを押さずに観て欲しい。

 みんなお金のためにここまで辛いことをするのだろうか?
 正義のためになにか特殊な思想を植え付けられてる人に見えるのだろうか?

 もしそう感じるなら静かに画面を閉じて、この問題に無関心なままの日常を続けてもらえばいいと思う。でも、なにかの疑問を自分の中に見つけてしまった人は、例え抗議者側がおかしいと感じたとしても、誰かにこの映像から感じたことを伝えてもらいたい。

「米軍基地」という非日常な施設が、どれだけ非常識な手続きと手法で作られていくのかは、きっと全然関係ない土地に住んでると考えてる人の頭の上にもぶら下がってる問題だというのは事実なので、この件を見守るだけでもこの国の社会生活、市民生活がどれだけ奇妙なものなのかは、いつか頭の片隅の記憶と照らし合わせる機会がやってくると思う。

 日米地位協定、SACO合意、オスプレイ、CH53、沖縄建白書、オール沖縄、稲嶺進、等々の単語をGoogle先生の小窓に入れてみれば、数限りない両論が画面に並ぶ。それをランダムに読むだけでも、米軍基地がこの国に存在し続ける理由、そして新しい基地を誰が必要としてるのか?それぞれは自分が考えてたのと随分ずれてると知るはずで、両論のどちらが確からしいのか?を理解するのはそれほど複雑ではない。

 まずは映像を最後まで観てください。そこに答えは描かれてません。でもただただ問題が横たわってることは映ってます。

<取材・文・映像撮影・編集/横川圭希 Twitter ID:@keiki22(confess)
 Music byJyoji Sawada 沢田穣治>
「Confess Tokyo」
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