今月の1日に94歳でシャルル・アズナブール氏が亡くなった。
ほんの少し前、9月に東京・大阪で公演をして元気な姿を見せただろうに…
彼は日本でも人気があった。ヨーロッパに来る前からボクですら知っていたのだから。
こちらヨーロッパに住み、テレビなどで少しづつ老いていく彼の姿、歌声を見聞きし、珍しいほど上手く老いていく様子に妻とともに尊敬の念をいだきつつ彼の古い歌から最近のものまで耳を傾けていたのだが。
自分も60歳を過ぎ、八十半ばを過ぎた義父母やその友人などを見るにつけ『上手く老いる』事はそれほど簡単なことでは無い…ことを実感するだけに最後の最後まで現役を貫き通した彼は立派であり、後世の人々に模範を示してみせたともいえる。
聞くところによると日常から己を律し、規則正しい生活を送っていたという。
まぁ、そういったことがやはり差となって出てくるのであろうか。
それはともかく、なんかフランス語文化にもう一つピンとこない自分ではあったが、彼の歌こそはボクが魅せられ引き込まれるべき文化だったのではないか。
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