拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

ユリカちゃんは10歳

2015年07月07日 | 人間観察録

引越し屋の仕事で伺った家での話。
丸テーブルを分解して欲しいという要望に応え、作業を始めたものの、ネジをゆるめたのにどうしても
脚がはずれない?どうしたものかと10分ぐらい同じことをぐだぐだやってもラチがあかない。相棒がいれば
相談するのだが、今日は一人で来ているし…あきらめて他の作業をしてテーブルは後回しにすることにした。

しばらくして、2階にいた子供、女の子がテーブルのあるサロンに来て、やりかけで置いてあったドライバーを
手にして僕の方を見ている。明らかに解体途中状態を理解したらしく、私がやってもいいですか~?という無言
の了解を求めているようであった。
まあ、子供の気まぐれ、なんでもやりたい病・・・だろうと無言の了解を与えるでもなく無視していた。

1分も経ったであろうか、『はずれました・・・』と言う女の子の声がしたので、振り返ると彼女の手にはずれ
たテーブルの脚があった。
僕は間違いなく、キョトンとした眼をしていただろうと思う。


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