拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

Ai & 禅 

2016年09月18日 | 観自在
 先日、電子書籍で『人工知能は人間を越えるか(ディープラーニングの先にあるもの)』松尾豊著を読んだ。
 表紙が若い女性の美人顔イラストだったこと、とその表情のよこに『人工知能を知ることは、人間を知ることだ。』・・・って書いてあって、それに釣られてしまった。
 難しいことはよくわからなかったが、印象に残ったことは3点

 1〜Ai(人工知能)ブームというのが過去にあって 
   第一回目が1960年頃、 
   第二回目が1980年頃
   第三回目が2010年頃、、、といこと。

 2〜いつだったか、ごく最近、ホーキング博士の言葉『Aiが完成したら人類は滅亡するだろう・・・』みたいな話をブログに書いたが、
   それに関して、著者は『それはありえない』と明言していたこと。

 3〜この本の目玉事項『ディープラーニング(深層学習)』〜 ボクにはちょっ難しいくてよくわからない部分であったが、
   要するに、これまで人間が介在しなければ出来なかったことが、コンピュータ自らが学習して、例えば分類作業が可能になってきた・・・ようなこと。

 まあ、こんなようなことが解って、特に例のホーキング博士の警告が気になっていたので、この著者がそれを否定していたことに少なからず安堵して、
 この本のことは忘れていた。ところが・・・

 たまたま、Youtubeをザッピングしていると、昔見た、『茂木健一郎』さんの『知性とは何か?・・・』というスピーチに出逢い、彼の爽快な話にハマって次々と彼の
 講演を見ている内に、上記の本の著者松本豊さんらを交えた講演会をみて、松本さんが日本において、『人工知能』の第一人者であることを知ったり、長沼毅の話を経由して
 最後に『茂木健一郎と禅僧・南直哉の対談』に行き着き、彼の話に惹かれKindle版で『日常生活の中の禅』という本を買った。

 その途中に枝分して、ジャーナリスト『神保哲生』+社会学者『宮台真司』それにゲストとして電気通信大学院教授『栗原聡』の3人で
 『映画が描く人工知能と人間のこれからの関係』というテーマで1,2部と2時間20分に渡る話は圧巻であった。
 映画としてはまだ見てないが『オートマタ』、後は全部見た『トランセンデンス』『Her世界でひとつの彼女』『2001年宇宙の旅』『Lucy』・・・などでこの動画は
 ボクにとってこれから何度も見るべきものとなった。

 まあ、ここまで見続けてきてふと、思ったことがあって それは以前にもそういうことを書いたが『Aiの先には禅がある』・・・
 というか、『Aiと禅は表裏一体である』ということなのだ。
 だいたい、最初に話しした本の副題が『人工知能を知ることは、人間を知ることだ』というのだから、ボクに言わせれば『禅』に行き当たるざるをえない、ということになる。

 それはさておき同時におもったことは、『人工知能』ブームと『禅』ブームが、シンクロナイズしているということである。
 禅の第一ブームは1950〜1960年代 世界に禅を広めたと言われる鈴木大拙は1966年に没したが、彼の活動が大いに実った時期
   第二ブームは1980年代 日本では、秋月龍みん、柳田聖山、内山興正等が活躍。ヨーロッパでは弟子丸泰仙が禅を広めていた時期、
   第三ブームは今からつまり、2016年から禅を非常にわかりやすく説いている禅僧・南直哉あたりを中心としてこれから日本でもブームに火がつくのではないだろうか?
   ・・・・というのが、ボクの勝手な予想なのだが?

 調べてみると、人工知能の最先端を行っているような大企業GoogleとかフェイスブックとかAppleなんかでも
 禅をベースにした瞑想法を取り入れて、仕事に役立てているという。まぁ、これは利益追求に役立てているだけであれば本末転倒であるけれど・・・
 IQが愛QになってAiが『愛』そのものにならなければ人類は滅びるわけであるから。

 さっき、『映画と人工知能の話』があって、ボクの大好きな映画『Her』も話題に出ていたが、ボクが最も関心をもっていた点〜OSの女性がより知性が高い男性との会話
 により興味を持ち最後に悟りの高み行ってしまった様子には言及がなかったけれど、本当はここが最も面白く大事な点ではなかろうか?

         
         Veveyにある像でボクは『ドラゴンボール』と呼んでいるが、Aiのゆくべき道を象徴している気がする・・・


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