" Breaking Down " 〜現代の阿修羅（アスラ）

　　私のブログを読む人で『Breaking Down』・・・と聞いて、ピンと来る人はどれくらいいるだろうか？

 

　　『Breaking Down』は、総合格闘家で Youtuber の朝倉未来氏が主催する『一分間・格闘技』という大変ユニークな競技のことで

　　格闘相手を決定するために何千人という応募者から選定された強面の男女による危ない雰囲気のオーディションから動画番組が始まる。

　　それを私のように最初から観ている血の気の多い格闘技好きは、強い者はもちろん、弱いのに妙に愛嬌のある者などが生み出す様々なストーリーに

　　テレビなどで作られた物語とは全く違う、誰も予測できない展開に一体感を得るところに絶大な人気を誇るYoutube番組である。　

 

　　2019年からYoutubeを始めた朝倉未来氏が様々な企画動画を作成する中で発案、第一回を実現したのは2021年7月、

　　そして今年3月末に行われた7.5大会で、回数としては10回目を迎えた。

　　この企画が大ブレイクしたこともあって、朝倉未来氏自身のYoutubeのフォロワー数はなんと３百万人だそうだ！！

　　

　　私はこの格闘家、朝倉未来氏のYoutubeにわりと初期からフォローしていて、Breaking Downが始まる前の彼について書いたことがある。

　　　　　2020年1月4日のブログ記事〜　未来…『みくる』

　　その当時から私は彼をあの有名な『阿修羅像』にどこか似ている…というふうに思っていたが、その思いは一層強いものになってる。

　　『阿修羅』は梵語で『Asura』で、　asu『生命』・ra『与える』者・・・の意の音写であるが、最初仏とは敵対していたが改心し

　　仏教に取り入れられ、正義を司どり、仏教の守護神と考えられている。

 

　　彼の姓の『朝倉』も名前の『未来（みくる）』も、『明日（あす）』という語感や『未来』というイメージに『Asura』がシンクロする

　　因縁のようなものを私が感じるのは、『路上の伝説』と云われるほど喧嘩に明け暮れた果に、一年４ヶ月の少年鑑別所で強制された坐禅が

　　彼を本来の『道』に立ち返らせたように思うからなのだ。

　　今彼は『Breaking Down』というミニ格闘技の場を設け、社会のヒズミに苦しみながらも必死に抜け出そうとしている『不良』と言われる若者達に

　　一つの目標を提示し、引き上げようとしている。

　　Youtubeのフォロワー300万人という数は尋常ではなく、この企画が多くの若者達の共感を呼ぶのは、逼迫した社会の空気感をなんとかしょうと

　　必死に闘うアマチュアやプロの格闘家たちの姿に勇気をもらえるからであろう。

 

　　　　　　　　　　

 

　　『現代の阿修羅』、朝倉未来氏。　そんな彼に私が期待するのは

　　社会のヒズミを『自己責任』と思い込まされ、もがき苦しんでいる若者達に、格闘技という狭い金網から、視界を大きく社会や政治にまで広げ

　　社会を良くしたい一心で、それこそ死物狂いで、孤高の『Breaking Down』をしている山本太郎や『れいわ新選組』のメンバーに『一票投票』するところまで

　　若者達を導いてもらいたい・・・ということだ。　まぁ、その為には朝倉未来氏自身が社会の巨悪が何であるのか見極めてもらう必要があるが・・・。