魚鱗の書 5

～第一部最終章～


　捕食の三原則


食う者そして食われる者…捕食される側を演出する以上自然界の法則を相対的に捉える必要があると考えられます

最終章はこの辺をまた個人的かつ総括的に解析したいと思います


自然界はマイグレーションや食物連鎖等により常にバランスが取られながら循環しています

我々とは異なり自然界では今この瞬間も生と死が隣り合わせの生活が営まれています

そしてその中でもルアー製作に於て最も着目しなければならないのは食物連鎖

そのシステムを理解すると同時にその底辺を如何に演出出来るかがカギとなります

その中でも最も多角的に応用出来るのが魚食魚の視覚を解析する事

魚食魚に捕食させるにはその下に位置する「状態」を演出する事が不可欠

その底辺を形だけ作ることは容易な事ですが実際には全てを演出する必要があります

「空気中では無く水中での状態…」

色、動き、質感。

生の小魚が流動的に動くこの「捕食の三原則」を捉えることにより生餌次元に向かって進化して行けると思われます

弱い者から食われる

生命再生の領域を極めるまでルアーは進化し続けると考えています







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