稀代の個性派名馬、ダイタクヘリオスが亡くなった。
自分が競馬を始めた頃に活躍していた名馬の死は、本当に大きな喪失感を感じます。
ヘリオスはマイルCSを連覇したほどの実力馬。
父がルドルフのライバルだったビゼンニシキという点もポイントが高かったですし、ここの母系はとにかく優秀。
しかしそんな実力もある良血でありながら、当のヘリオスは調教はバタバタ、パドックではとにかく暴れる、レースにいけば掛かるし、口を割りながら首が高いお世辞にも綺麗といえないファーム(今のファンならジャンポケを思い出してみて下さい)・・・でもまともに走った時は強い。
しかも馬なり1ハロン劇場ではライバルだったダイイチルビーとの恋愛話が一大人気となって、レースでもレースの外でもとにかく話題てんこ盛り。
引退式も一通り暴れてから種牡馬入りしたと思ったら、種牡馬としてもしっかり孝行息子のダイタクヤマトを世に送り出す。
本当にいつも「ヘリオス、お前ってヤツは(笑)」と言う感じで彼を見てきました。
つい3ヶ月前に種牡馬を引退し、競走馬としての全ての仕事を終え、功労馬としてのスタートを切ったばかりだったのに。
いつもいつもやる事が突拍子なくて、でも嬉しい予想外ばかりで笑って迎えていた筈なのに、最後の最後に驚かされたのがこんな突然の別れ方とは。
放牧中にあまりに長時間寝ながら動かなかったお前を見て、牧場の人が慌てて見に行ったら、寝ながら草を食べていたなんて笑い話があったけど、今回は本当に眠るように逝ってしまった。
今年の阪神JFは昨年よりは、ウオッカが勝った2年前に似ている感じが。
中々の素質馬が揃い、今後も含めて期待が持てる馬の名前が上位陣を形成しています。
そんな中でやや抜けて1番人気の支持を得たのはブエナビスタ。
母ビワハイジがこのレースの勝ち馬であり、繁殖牝馬としてもアドマイヤオーラ、アドマイヤジャパンを輩出しているだけに、血統的な期待はやはり大きいです。
私自身、大好きなスペシャルウィーク産駒として、この世代の代表産駒に成長して欲しいという期待が持てる血統の持ち主で、それで鞍上が安藤勝己騎手なのだからこの人気も納得。
この馬を追いかける2・3番人気はアグネスタキオン産駒2頭。
どちらも今回は差しに回る事になりそうですが、末脚がしっかりしている2頭だけに、内と外の枠に別れた事が明暗を別けそうです。
こればかりはやってみないとどちらの方がいいのかは分かりませんが、今の阪神はそこそこ力のいる馬場になってきている感じがしているので、外の方が案外馬場状態を選んでレースを運べるかもしれません。
4番人気以下の伏兵陣も今年は侮れない馬が多く、今年はこの馬場状態への適正も重要なキーポイントになりそうです。
ただあくまでこのレースは2歳同士の牝馬限定戦。
毎年の様に先行すると思った馬が差しにでたり、その逆もまた然りという具合にとにかく不確定様子の高いレースです。
先週痛い目を見ただけに、ここまで分析しても中々買う気になれないのが偽らざる本音。
展開一つで結果が変わる力関係だけに、純粋に来年以降の参考にレースを見る事になりそうです。
一応予想的な事を書くのなら、1・2番人気2頭が実力、このレースへの適正で半歩リードしているとは思いますけど。
あと話題は変わって香港へ。
香港遠征組はジャガーメイルの前評判が高すぎる気がしますが、メンバーが手薄なだけに、大一番でこそ真価を発揮するジャンポケ産駒の覚醒に期待をかけたいです。
一番の関心はやはりスーパーホーネット。
余裕があればこの馬のために現地に行きたかったほど期待しています。
出走する香港マイルはこの日の目玉と言えるほどのメンバーが揃いましたが、この面子をまとめて倒せれば、一気に世界的なマイルチャンピオンの一頭としての地位を掴めます。
日本では地味な血統だけに、種牡馬入りをした時の事を考えれば、ここで世界中にこの馬の力を見せつけて欲しいです。
岩田さんの騎乗に大きく期待を裏切られたので何も書く気がおきませんのであしからず・・・・。
というのは3分の1くらい本気ですが(苦笑)、実は昨日から左目がもやもやしているので、長時間パソコンに向き合えません。
ですので今日は本当に結論だけ。
正直な感想としてはやはり阪神18000でGⅠをするべきではないというのが、今日改めてレースを見て思った事です。
改装前の府中2000の様に、1コーナーで内に入ろうとする馬群のポジション争いが激しく、結果上位に来たのは内からスルスルと伸びたカネヒキリと、捲くり差しを決めたメイショウトウコン。
4着のサンライズバッカスを見ていても思うんですが、瞬発力型の馬が上位に入っていて、あまり底力を比べる舞台設定にはなっていない気が。
やはりGⅠというのなら当初の希望通り2000M、根幹距離での競争にして欲しいです。
スタート直後に芝コースを横切るのがどうしても気になるというのなら、いっそ開催する場所を大井競馬場に委託してみるか、ダートがメインの競馬場を新築してみてはと思ってしまいました。
来年以降も同条件で行われるのなら、紛れが多いGⅠになるので、私的にはあまり馬券で大勝負が出来ないレースの一つになると思います。
最後に馬に関して、カネヒキリのスタッフにはおめでとうございますという言葉しか出ず、ヴァーミリアンには3着だけど一番強い競馬をしたのはそれでも君だよと言いたいです。
それとこれだけは言わせて欲しい。
岩田さん、ヴァーリアンはともかく、最終レースの騎乗は本当にいただけなかったよ。
2連続で信じた人に裏切られるのは本当に辛かったっす。
ナイアガラが明らかに過剰人気になっているので、若干買おかと迷ったステイヤーズS。
2連勝中であろうが、ファンタスティックライト×ハイエストオナーの配合で前走上がり33秒台使える馬が、中山36000で来るわけなかろうとナイアガラをバッサリ切ったら、フローテーションとエルコン産駒2頭の馬連でいいんじゃないかという結論に達したんですが、決めたとたんに仕事頼まれたので購入断念。
お約束ですが、買わなかったら予想だけ的中(苦笑)
普通に血統だけで予想しても長距離は結構当たるのがいいですね。
さて明日はジャパンCダート。
今年からコースが東京から、正直GⅠをやるコースじゃないと思っている阪神1800に変更。
世界基準で2000にしたいとか、発走直後が芝コースではとか色々言っていたのにオチが阪神1800ってなによと思いますし、結局有馬記念まで休みなくGⅠするのならスプリンターズSの位置を昔に戻して欲しいとか言いたい事が山ほどあるこのレースの条件変更はさておき、予想は簡単、簡潔に◎というか、三重丸でヴァーリアンの単勝一点!
阪神1800は基本的に先行が圧倒的有利舞台。
カジノドライブが行くにせよ、サクセスブロッケンが行くにせよ、最終的にはこの馬が早めに逃げ馬を捕まえに行くのか、それともある程度先行馬を遊ばせてから直線抜くのか、差し馬が来るかどうかを決めるのもこの馬の動き次第。
展開的には如何なる形になろうと、本当の意味で展開の鍵を握っているのはヴァーミリアン。
だったら潰されるかどうか未確定な逃げ、先行馬との組み合わせを買うよりも、死角は皆無のこの馬の単勝を素直に買うのが一番楽だし、確実と判断。
しかも現時点で2.8倍付いていれば、さすがにどんなに下がっても2倍台前半で済むでしょう。
コレは美味しい。
最終的には馬体重を確認してから買いますが、個人的にはディープの単勝が2倍台くらいの安心感で勝負します。
負ける可能性があるとすれば唯一サクセスブロッケンの逃げ残り。
しかし私はこの馬の本当の意味での完成は来年以降と思っているので、現時点ではヴァーリアン上位と判断しています。