スプリンターズSは期待通り、素晴らしい名勝負になりましたね!
カナロアは勝利ジョッキーインタビューを見てると、どうも戦前から負けたら即引退という方針が決定していたようで、岩田騎手のプレッシャーは相当なものだったのではないかと思います。
私の目には直線で一瞬伸びあぐねたかに思えた時、最終的に馬はゴール板を知っているように落ち着いていたように見えましたが、岩田騎手の追い方には焦りも見えた気がしました。
だからインタビュー時に負けたら引退という言葉を口にした瞬間、妙に納得したんですよね。
気のせいだったのかもしれないけど、そういう事情があったのならさもありなんって。
まあそんな私の見解はさておき、内容的にはゴール前の急坂で末脚に陰りが出た他馬をただ一頭力でねじ伏せる快勝だっただけに、絶対王者の面目躍如。
もう日本スプリント界でやり残したことはなく、サクラバクシンオーだけが達成するに至ったスプリンターズS2連覇という大偉業を誇りに、香港で再度世界中にその強さを見せつけて欲しいです(個人的にはマイルCSは体調面から出て欲しくないので香港と書きました)
ハクサンムーンは現役時代応援していたアドマイヤムーン産駒だけに、気持ち的には応援していたのですが、これまで前傾ラップでの実績がなかったので印をうたなかっただけに、単騎で逃げられたことを考慮しても今日のレース内容は今後に繋がるものだったと思います。
とはいえ2着~7着までがクビ差という大接戦が表すように、絶対王者不在となる来年の短距離界は一気に戦国時代に突入するでしょう。
今日の2着で実質的な暫定王者となるハクサンムーンは来年そのプレッシャーを背負うことになるので、ちと心配です。