石弘光氏「政治家の責任で財政再建急げ」

石弘光氏「政治家の責任で財政再建急げ」
政府が基礎的財政収支を2020年度に黒字化する財政健全化目標を先送りし、
財政再建の機運がしぼんでいる。一橋大学長、政府税制調査会長などを歴任し、
歴代政権の財政再建への取り組みを間近で見つめてきた財政学者の石弘光氏は
「ジャブジャブの金融緩和を止める時期はいずれくる」と指摘。財政再建から
目を背けている余裕はないと警鐘を鳴らす。政府は2011年度予算の概算要求基準
（シーリング）を月内に示すが、新規国債発行額を10年度当初予算の44.3兆円以下に
抑える方針の実現が危ぶまれている。
　「バラマキ政策を全部やめるぐらいじゃないとできない。
子ども手当は現行１万3000円を現物支給に切り替え、現金支給を撤廃する
軌道修正が必要だ」　飼料：日経