シリコンバレーで綴る弁理士日記

創英特許事務所の米国オフィスに駐在する弁理士が日常の出来事や発見を書き綴ります。

(119) 2006年の仕事収め

2006年12月29日 | 仕事
現在、12月28日の午後1時です。本日がこのオフィスの仕事納めです。

いつも年末になると漠然と一年を振り返るのですが、こういうときにブログって結構役立ちますね! あれは数年前の出来事かと思っていたら、まだ今年の話だった、ということが幾つかありました。

ブログの更新頻度は恥かしい限りですが、それでも自分にとっては懐かしい日記があり、ついでに、ブログには綴っていないことも自然と連想できるのが嬉しいところです。

ところで、行きつけの和食屋でJunさんとランチをしているときに、「このオフィスの来年の目標、どうしましょう?」という話題になりました。

業務が軌道に乗ってきたのは嬉しいことですが、一つの目標を達成したら次の目標を立てないと張り合いが出ません。もちろん設立当初に立てた長期目標はありますが、その年の目標があるのと無いのとでは、日々の意気込みも変わってきます。きっと誰でもそうでしょう。

この米国オフィスで日本にいても遂行できることを行っていては存在意義がありません。ですから、米国オフィスならではの目標設定が必要です。

めずらしく仕事の内容を書きますが、例えば、特許明細書の翻訳もこのオフィスの業務の一つです。当然、翻訳をすれば売上アップにつながります。Junさんも私も日本では数百件と特許明細書を書いてきたので、日本語明細書作成と共通点のある英和翻訳ならそれなりのスピードで処理できます(もっとも、特許翻訳一筋で長年やられている方には叶わないでしょうけど)。

ですが、米国クライアントとのコミュニケーション無しに翻訳する場合は、日本で行う業務と差異がなく、あまり支店の役割を果たしていることにはなりません。

一方、英文明細書に使われている新しい用語の意味および適訳が分からないときに、米国クライアントと相談しながら最適と思える訳を見つけられたときは、支店の意義、自分がしている仕事の価値を感じます。

この翻訳の話は海外支店の存在意義を示すための一例に過ぎませんが、このような視点で、「米国にオフィスがあるからこそ達成できるビジネス上の短期目標」を立てる必要があります。

今夜の忘年会でそれが話題になるかは分かりませんが、今年はこの辺で失礼します。

今年は本ブログへのアクセスありがとうございました。来年もよろしくお願い致します!

December 28, 2006

(写真は、サンフランシスコの夕焼け)

最新の画像もっと見る