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食べることこそ生き甲斐ブログ 職業 農家

畑の中や外で起こったことを、とりとめなく書き込みます

令和の百姓一揆

2025-03-31 21:46:33 | 日記
米農家、酪農家からは農政の失策により特に悲惨な状況が聞こえてくる。
農水省のきれいごとのオンパレードと、政府の食料に対しての認識の甘さや、
大企業目線と思えて仕方のない政策にはほとほと呆れていましたが、日本中の農家は
もう耐えられない所を超えてしまっているようです。毎年離農するだけではなく
自らその人生の幕をおろす農家も多々いるそうです。
とあるネット番組にて畑違いのコメンテーターが農家には相当税金が入ってる。他の業界と比べて
甘えてるだろ。効率化、大規模化しろよ。自らの才覚で利益出すのが普通だろと、語気を強め
敵対心すら感じでしまう口調でご意見を述べていた。こういう肩書きのある人間の意見は
とりあえず各国のいくつかのデータから農業を分析して意見を纒めていることがうかがえる。
しかし、そのデータに現れない部分が実は重要であることを知らないため、浅はかな知識
で、さもそれが全てというような無知を晒していることがわかります。
とりあえずフランスと比べてましたか、日本には農家が多過ぎるから、淘汰して
選択と集中しろと言っていた。すでに農業と他産業を画一的に扱うという無知さ加減が
顔を出す。フランスだと農家は、社会の上位職業だ。高級車に乗り、身分も日本の農家とは
比べ物にならない、特別な扱いだそうだ。フランス人は食料生産することへ尊敬があるのだ。
それだけではなく、都市部から離れ、他国との国境線にあることが多い農地を守るのは、
その国土を守ることと同義であるという極めて保守的な考えもあるのだという。
それに比べて、机上のデータからしかその産業の価値を見出だせない人間が高所からご立派な
意見をおっしゃる。日本でそれを行うことは里山の崩壊は必至、というより地方の産業は
一次産業が中心になることが多く、そこからの派生も数々ある。大規模化、効率化は
少数で多くの生産を行うこと。つまり今まで地域の消防やら、自治会やら主体的に
纒めてきた農家はいなくなり、そんなことに価値を見出さない産業農業法人か
その土地を耕作するということ。そして、利益優先だから売り先も当然国内ではなく、
海外へ輸出する。そうすれば円安で売りやすく、輸出企業には消費税の還付金もあるそうだ。
スタグフレーションを抜け出せる道筋を示せない政府、官僚では貧富の差は更に開く。
ガソリン代の高騰も、トリガー条項無視をする非道。あれだけガソリン代に税金かけたあげく、道路が陥没していく国。水道代のところへ料金が被さるようでここでもなぜか国民負担を増やす。
電気も再エネ利権のために、延々と賦課金ということで、高騰を止めることを考えない。
片山さつき曰く、教育関連の予算はついたが、それが優秀な人材を産み出すための予算に
なっているかというと………というありさま。半導体AIに特化した優秀な人材育成の為の
専門校を作るとか、そういう予算では無いらしい。しかし政府は半導体関連企業に
まぁとんでもない補助金を、つけている。外国企業のTSMCと、国産で最先端半導体生産
をという夢をのせて2ナノクラスの半導体を目指し、ラピダスへの2社だけでも調べた
だけでもTSMC第一工場、第二工場で約1兆2000億。ラピダスへは約1兆7000億。
合わせて3兆円を補助金として出すという。
ちなみに農業全体への日本の予算は2兆5000億前後、補正予算含めて約3兆円ほどの予算です。
つまり、国内企業へ優先出荷の取り決めの無い、外資であるTSMCと、最先端すぎて、
そもそも作りきれるかわからない、そして作ったとしても、小型化しすぎてどの製品への
使い道があるか不明である製品を作ろうとしているラピダス、この2社への補助金が、
日本農業全体の予算と一緒です。
様々なことを考えましたが、令和の百姓一揆への参加をしてきました。
米農家は国民の腹を満たすために絶対大事にしなければならないのに、これほど追い込む
日本という国への憤りは言葉では表せません。


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