すずか*ぜ便り

季節の花や風景、美味しいものなど、日々の暮らしで見つけたものを気ままに撮っています。

「尾形光琳の燕子花図」特別展@根津美術館

2019-05-11 | アートなこと

 

 

 

カキツバタの咲く時期に合わせて開催される特別展。

昨年秋初めて根津美術館を訪れてから

絶対行きたいと思っていました。

 

(右隻)

 

 (左隻)

※以上ポストカードより

 

むか~し、

美術の授業で模写したことがあり、

この絵には結構思い入れがあるので

実際に目の前にして感無量でした。

 

国宝「燕子花図屏風」は1双の作品ですが、

恥ずかしながら左隻のほうは初めて知った気がします。

 

リズミカルに高低差をつけて配されたカキツバタが

左はごちゃーっとかたまっていたり

しかも右端に花のない目立つ葉っぱがあったり

敢えて変化をつけたのか、とか

花は二色の濃淡で描かれているのに対し

葉は一色でのっぺりだ、とか 

天才デザイナー’といわれる光琳の意図を考えながら

いろいろと面白く鑑賞した「燕子花図屏風」でした。

 

「王朝文化への憧れ」、「草花を愛でる」、「名所と人の営みを寿ぐ」と

三章で構成された今回の特別展。

源氏物語が題材の屏風や「洛中洛外図」、草花図など

バラエティに富んだ屏風もたくさん見ることができます。

 

 

 

 

庭園のカキツバタも見頃ではありましたが、

もう少し訪問が早かったら

咲き揃ったきれいなカキツバタだったでしょう。

 

 

 

特別展は明日まで。

庭園のカキツバタも早めの方が良いので

間に合う方はぜひ。

 

 

<5月9日 「根津美術館」にて>