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今日は、小学6年生のお子さまをお持ちのお母さまに、中学数学への準備を紹介していこうと思います。
中学数学、高校数学のために小学生に身に付けていてもらいたいものは、以前からもこのブログで言い続けています分数です。分数の計算と分数に関するいろんな知識(特に、比と分数の関係)が不自由なく使いこなせることは、中学、高校数学(大学受験数学)において大いに役立ちます。
私が以前、高校生を指導しているとき、多くの生徒が分数に対してそこまで身に付いていないと感じてました(つまり、自由に計算できないなぁ)。私が勤務してた学校は上位の進学校であり、優秀な生徒達ばかりで、彼らは皆、小学・中学校で算数、数学も優秀な成績をおめていたはずなのですが… 彼らの分数の計算がそこまでできず、また分数に対する理解も悪いことで、後のいろんな計算に影響を及ぼしていました。
もちろん、どの生徒も、簡単な分数の足し算、引き算、掛け算、わり算は出来ますよ(みんな小・中学生のときは成績は一番良いものをもらってきた子たちばかりなのですから)。でも、「なぜ、分数÷分数は逆数をかけるのか?」や「比と分数の関係がいまいち分かっていない」などと、どこか分からない(納得のいっていない)ものを持った状態で大きく成長すると、そのちょっと分かっていない部分が次へのステップを妨げてしまう状況になります。数学は積み重ねの学問です、積み重ねの途中に分かっていない箇所を残すとその後の積み上げはもろく、ある時崩れる原因になります。
そして分数は小学生のうちに4年間も習い続けるものなのです(小学3~6年)。さらに、中学、高校では分数は小学校で身に付いているものとして授業は進みますので、改めて分数を習う機会はありません。だから、高校の内容は分かって立式できるがその後の計算の処理が出来ず得点までつながらないことが結構は多かったです。
そこで、中学に上がる前のお子さんに、もう一度分数をしっかりと身に付けていてもらいたいと思います。そして、それをやる時期は今だと思います。12月のテストが終わると、学校がちょっと緩い雰囲気となり、さらにもうすぐ冬休みがあります。12月の上旬から冬休み終わりの1月上旬までは1か月あります。
(小学校卒業の3月の終わりから4月8日では時間が足りませんし、3月は入学準備にお子さんもそれ以上にお母さまは忙しくなります。)
【中学受験がある方は、もちろん受験勉強を本気でやらせてくださいね】
そして、ここ数日テストのための勉強をしてきたでしょうから、机に向かう習慣が身に付いています、つまり勉強する体制は出来ています。だから、今がそのまま勉強させるチャンスです。
ただし、テストが終わって1日は勉強頑張ったご褒美で「今日1日は勉強お休み」としてあげてもいいです。いや、メリハリつけて1日は休ましてあげて下さい。
そして、例の言葉
「もうすぐ中学生だね、そろそろ中学に入るための準備しよか~」
を投げかけ、上手に誘導していきましょう。
最初は小学3年、4年の分数の計算だけをやらせてみてください。6年生が3、4年生のの問題を見ると非常に簡単に思えます。そうすると、お子さんも気分よく問題を解いていけます。この時ももちろん、お母さまは答えだけではなく、計算の途中式をきちんとチェックしてくださいね。(計算の途中を必ず書かせてくださいね。以前ブログでしつこく言ってましたが、途中式を書かない子は数学は伸びませんからね。)
そして、分数の計算がまあまあ出来るようになったら、今度は時間を計って計算をやらせてみてください。計算スピードを上げる訓練です。(このときも、途中式は書かせてくださしね)
まとめると
分数準備1 小学3、4年の分数の計算
分数準備2 小学3、4年の分数の計算を時間を計ってスピード訓練
このとき、お母さまがお子さんの計算の途中式を見るポイントは
・帯分数はすべて分数の形にもって行けばよかったですね。(⇐「Mother'smath講座」で説明したところですよ)
・通分(分母をそろえる)をきちんとさせること。
まずは、1、2を今週はやるといいですね。計算問題は数多くさせるといいですよ。
ブログが長くなったので、今日はここまでにします。次の準備3以降は、また後日書きます。中学までに何とか身に付いて欲しいです