気ままな遍路人

人生いろいろ…徒然な日記

遍路旅2012-(3)

2012-06-20 23:32:19 | 遍路旅

今回の遍路道中で、とても気になる女性がいました。結論からいって、一言も声を掛けなかったのですが、とても不思議な雰囲気をもった方でした。

一番の特徴は、一見では遍路をしている姿には見えない事です。具体的には、遍路姿(白衣)ではなく、上は長袖のセーターに下は足元まで隠れそうなロングスカートという格好です。それに加え、100円ショップで売っていそうな透明の傘を杖代わりにしていて、小さなリュックを背負って、確実に一歩一歩前に進んでいました。

何か思い詰めている雰囲気でもなく、とにかく淡々と歩いていました。いつもの私でしたら、どこかのタイミングを狙って話しかけるのですが、そういう気持ちにもさせない独特の空気が彼女の回りで渦を巻いていました。

でも、ここは「お四国」・・・なにか変化が期待できる場所です。

ところどころで、見かけていく度に最初は能面の様な表情だったのが、最後に見た時には笑顔を見る事ができました。遍路をしている男性に話しかけられ、笑顔で受け答えしている彼女を見て安心しました。

最後に見かけたのは、遍路道中の中間辺りでしたから、その後の彼女については、どのようになったか分かりません。でも、きっと何かを得て結願されたと思います。

やはり、四国遍路は不思議な効力を秘めたものであることを改めて実感しました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿