モラルはどこに消えたのか？

　　　 こんにちは。大吟醸です。

　今回から3回に分けて僕が日常で感じた「あるテーマ」について
お話したいと思います。それは健常者の生活と障害者の生活についてです。
　
　僕が休みの日（平日）に用があり、街にでていました。
ひととおり用事を済ませたあと、コーヒーショップでコーヒーをテイク
アウトしました。その店の外に置いてあった椅子に座り飲んでいたら、
目の前の道路に1台の青い車がとまっていました。その道路は一方通行で
また市街地であるために交通量は多いところです。道路幅はも車2台分と
いったところでしょうか。そこに1台の車がパーキングでもないのに、
ずっと路上駐車しているのです。ハザードを点けているでもないのです。
「迷惑な車だな」と思ってよく見てみると運転席のフロントガラスの前に1枚の
「車椅子のマーク」のプレートらしきものが置いてありました。
僕の記憶では車椅子に乗られる方が車に乗り、駐車する際に見えるところに
掲示しておけば駐車違反に問われないというものだったと思います。
そのビルや周りの駐車場は「立体式の駐車場」であり車椅子の方だと
安全面などで危険性があるので路駐していると考えたのです。。
そのコーヒー屋のビルには美容院もあり、ブティックもあり、レンタルビデオ
もあるいわゆる「複合商業施設」なのできっとどこかを利用しているんだろうな
とキャラメルマキアートを飲みながらぼんやりしていました。

　しかし、そのあとです。

僕がキャラメルマキアートを飲み終えた時、30歳前半の一人の女性が小さい
子供(男の子）の手を引きながら颯爽と僕の目の前を通り過ぎました。
美容院で綺麗にセットされたと思われる髪形はなかなか彼女に似合ってました。
その親子は路注した車に乗り込み、何事も無かったかのように運転席
においてある車椅子のマークのプレートを後ろに片付けて発進したのです。

　僕はとても哀しい気持ちとやるせない気持ちを感じました。

そのビルには先に書いたように駐車場があります。そのビルの周りにも多く
の駐車場があります。女性が美容院でかかる時間は長くても2～3時間では
ないでしょうか？駐車料金にしたって600～900円でしょう。もしかしたら
その美容院には駐車料金の割引サービスがあるかもしれません
（美容院はわかりませんがビルのなかにある飲食店にはそのサービスがあります。）

　その女性のご家族にもしかすると車椅子を利用されている方がいて
「ちょっと利用した」のかもしれません。気持ちは分からないでもない。
　でも僕はもしその光景を車椅子を利用されている方や歩くことに難儀な方が
みたらどう思うのだろうと複雑な気持ちになりました。
　
　モラルはどこに消えたのか？