話の種

新聞やテレビ、雑誌などで、興味深かった記事や内容についての備忘録、考察、感想

「整理」(益田ミリ)

2023-08-17 22:05:15 | 話の種

「整理」(益田ミリ)

朝日新聞の「くらし」欄に益田ミリさんの下記エッセイが載っていた。(2023/8/12付)
面白かったので下記記しておく。

□(オトナになった女子たちへ)途中があふれてる

「パソコンの中がてんこ盛りになっている。必要ない資料を削除すれば使いやすくなるだろうなぁと思いつつ、面倒くさくて長らくそのまんま。ある夜、思い立って整理を始めた。
お礼状やインタビューの下書き、スキャンしたイラストや漫画。サクサク消していく。ものすごく気持ちがいい。
途中までしか書いていないエッセイもあった。そのひとつがこのエッセイで、今つづきを書いている。
画面の隅に「カルタ」というファイルがあった。カルタを考えてみたくなり、思いついたときに書き足していたやつだ。
「そ」は「その正論キモい」。
「わ」は「わかりあいたくない」。
「ん」もあった。「んなこと知るか」。
大きな声で読み上げたらすっきりしそうな気もする。すっかり忘れていたが、仕上げてみるのもいいかもしれない。たぶん誰もいらないだろうけど……。
2020年の日記もあった。たった6日で終わっていた。コロナ禍、初期の緊急事態宣言の頃だろう。(中略)
3年前の日記が遠い昔のように思える。
それにしてもなぜ6日でやめてしまったのだろう?どこへも行かず、あんなに時間があったはずなのに。」


・このエッセイを読んでまず最初に思ったのは、さすがに上手い文章を書くなぁということ。
・次に、私も老い先短くなったこともあり、いろいろと整理しなくてはと思ったこと。
整理には「物の整理」と「心(考え)の整理」とがあり、物の整理については折に触れて行っているが、これは置くところが無くなり必要に迫られてやってきただけ。
考えの整理については、ブログを始めたことでただ今実践中。
・カルタのくだりには笑ってしまった。この時は余程虫の居所が悪かったんだろうね。
・日記については、彼女のような書くことの専門家でもこのようなことがあるんだなと、かなり親近感が湧いてきたので、これから彼女のエッセイをもっと読んでみようという気になった。(エッセイストであると共に漫画家でもあるので、こちらのDNAが優先してしまったのだろうか)

 

 


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