水棲の妖怪。背丈は人間の子供ほどで、全身緑色をしており、くちばしがあり、背にはカメの甲羅のようなものを背負い、手には水かきがある。
川や沼に棲み、水辺に近寄る人間を水の中に引きずり込むという。
芥川龍之介の小説では、河童の子供は生まれてくるとき、生きるかどうか質問をされ、いやだと言えばそのまま消去され、最初からいなかったことにされるという。
だがこの世界にそんな存在はいない。生まれたばかりの自己存在には、そんな意思を表明する能力はなく、意思を表明することができるようになっても、自ら消滅することを選ぶものはいない。
自分に、どんな過酷な運命が待っていようとも、自己存在は必ず、存在し続けることのほうを選ぶ。
そして、高く進化した存在はすべて、神が自分を創造してくださったことを、感謝している。