大相撲

大相撲についての想い

初場所十日目

2006-01-18 23:15:54 | Weblog
今日はまず、北桜が4年超ぶりに幕の内で勝ち越して大喜び。インタビュールームでも異常なテンションで喜びを表現していた。この人は滅多にインタビュールームに来ないので、果たしてこれが素なのか、多少おどけているのか、危ない人なのか、見極められなかった。確か娘がいたはず。やはり体全体で感情を表現するのだろうか。

安馬が露鵬にすさまじい立合いで、そのまま圧倒して土俵の外に持っていった。立合いの駆け引きで決まった感もあるけれど、それでもやはり気風が小気味いい相撲を取る安馬。時に技能相撲。時に敢闘相撲。

栃東、ほとんど岩木山にまけるところを土俵際で突き落とし。取り組み後足を痛めた雰囲気。この人は傍からみていて何の変哲もないところで結構重く体を痛めることがあるから、心配される。

横綱も限りなく負けに近い相撲。琴光喜はいい体勢になって喜んじゃったのか。光喜が勝っていればまた優勝争いが混沌として面白かった。十一日目は確か岩木山が横綱に挑戦。岩木山の立合いとそこからの突き押しがうまくいけば十分勝機あるのでは。

TV桟敷から見ていて最も気になったのが向正面解説のひどさ。「○○とか△△とかを考えずいい相撲を取るべきですね」「言葉がありませんね」「これからも今日のような相撲をとるべきですね」。一切技術論なく、解説しようという姿勢自体見られない。これならやくみつるか誰か、セミプロで面白い人を呼んだ方がずっといいよ、NHK。

初場所九日目

2006-01-17 21:50:25 | Weblog
この日はなんといっても雅山。多分、あれだけ徹底した突っ張りが普段も出せるなら上位でももっと勝てると思うので、自分のポテンシャルに気づいて心を入れ替えて精進してほしい。

果たしてこれで栃東と横綱が1敗で並んだので、今場所はまた横綱の逆転優勝となるのか。しかし、今場所は横綱が勝つときであってもどうも相手に隙を与えながらで圧倒的に勝つことがないので、どっちかというと今場所の栃東の調子が維持されれば直接対決は栃東ではないか。一番カギを握るのは、何日目から北勝力を上位に当て始めるか、押尾川審判部長の判断にかかってるのかもしれない。

初場所中日

2006-01-16 00:12:04 | Weblog
国技館に行った。ひところと比べ、徐々に観客数とその熱気が高まってきたように思う。

解説席にいたデーモン小暮閣下のコメントは3点が印象に残った。
①稀勢の里は日本人の中でファイティングスピリットが前面に出ているところが出色
②朝青龍は相手の力を利用しようとせず圧倒して勝とうとするところがすばらしい。しかし今場所そうでない場面が目立つ
③外国人力士は一生懸命稽古して上がってきた人たち。むしろ日本人力士が勝てないことが、日本人力士に大和魂がかけていることであってそっちの方が問題

デーモン氏と音羽山親方のコンビネーションも呼吸があっていた。初日に続き、NHKの新しい取り組みは評価したいし、さらに斬新な取り組みを望む

白鵬・栃東が二回も立合い取り直したのにすごい緊張感で見れた。栃東は表情が自然体で、気楽に取れているように思え、優勝の可能性が高く思えた

魁皇に勝った豪風、彼にとっては祝杯をあげて笑いがとまらないくらいの一番だろうが、豪風がインタビュールームに呼ばれなかったのが違和感があった




初場所六・七日目

2006-01-15 03:46:35 | Weblog
七日目のNHKテレビ中継解説は新佐渡ヶ獄親方。アナウンサーの寒い質問にも意を汲んで丁寧に答える姿勢が印象的で、もともと能弁な方ではないとは言え、インサイトあるコメントが時折あったので、今後馴れてくれば解説陣の一角を占める存在になってくれるかもしれないと期待。特に鮮烈だったのは、白鵬の仕切りの時に「よく四股踏んでるのがわかりますね」とのコメント。アナウンサーが理由を聞くと「膝の周りの筋肉と、お尻を見ればわかる」との答え。どういう風になっていればそう言えるのか、アナウンサーには突っ込んで訊いてほしかったが、そこは突っ込み甘くよくわからなかったのが残念だが、親方のコメントは素人がわからない視点を提示するという意味で立派に文字通りの「解説」になっていた。本質的に賢い人だと思うし、安美錦戦で顔から落ちた例を挙げるまでもなく愚直な男気のある人だと思うので弟子育成の面でも解説者としても期待したい。

七日目終わった時点で、両小結の陥落は濃厚。両関脇は勝ち越ししそうなので、空席は二つか。順当にいけば黒海・露鵬が悲願の新三役を掴む今場所となりそう。仮に彼らが後半崩れた場合、これを埋めるのは岩木山か、意外に好調な春日錦か。春日錦のあっと驚く新三役なでも実現すれば楽しいので後半戦注目したい。相撲甚句だけでなく、相撲そのものも以前から期待する声もあったが去年あたりはずっと低迷していたのでピークはもうすぎてしまったかと思ったが、もう一歩伸びていくかもしれないと思うと楽しくなる。安馬も好調なので番付運次第ではわからなくもないが、今場所に限っては残念ながら三役は無理か。安馬が相撲内容を妥協せずに自分の取り口で貫いて、少しずつ幕内中位以上でも通用するようになってきたのは大きな賞賛に値する。

幕内下位に目を向けると、駿傑、片山、若兎馬あたりは残留困難か。駿傑は先場所、対琴乃若戦で大きく立合い変わって琴乃若の最後の一番を大きく汚してやっと残留した経緯があることを考えると、天の鉄槌が下って然るべきだろう。

十両上位は栃乃洋と皇司が好調でこのまま行けば幕内復帰がいけそう。仮にもう一つか二つ枠ができた場合に第三の男が誰になるかは十両上位の他の力士の星があがっていないだけに微妙になってくるだろう。意外な人が新入幕を勝ち取るかもしれない。

その他、栃乃花が白鵬を下した。休まぬおっつけは見事。後半なんとか持ち直して、来場所も上位でとってほしい。千代大海はどうしたのか。

初場所四・五日目

2006-01-13 22:40:59 | Weblog
横綱の化粧回しが新調。細木さんからのやつか。

魁皇が今場所乗り切れるか。今二勝三敗を前提に、横綱と、大関三人中二人くらいに負けるとして六敗まではどう考えてもいくとして、あと一つしか取りこぼせない。対戦の残っている白鵬・露鵬・琴光喜あたりに二勝一敗はやや困難か。ただ、この大関の場合、場所にぶっつけ本番で来ているので、序盤戦がウォーミングアップ替わりになって次第に調子を上げたり、何かで気を良くしたりすると好転したりするので悲観はせずに中盤・終盤まで見守りたい。