大相撲

大相撲についての想い

スペア

2006-11-19 19:18:54 | Weblog
春ノ山が引退するらしい。中日のビデオはこれから見るので、結果がわかってしまわないようにインターネットでニュースを検索して確認することはできないのだが。本名春山で四股名が春ノ山。体が大きいのを活かしきる前の引退となってしまった。松ヶ根は中尾も去ってさびしくなる。春ノ山は準年寄になるらしい。火華司が栃乃花の所有する二十山を借り襲名したので枠が一つ空いたのを使うということだ。

準年寄も、春ノ山のように幕内四場所だけというような力士もいれば、闘牙のように三役経験ある力士もいる。そもそもの制度趣旨が一定の功績ある力士への救済措置だとすれば、この両者を同等の扱いにするのはなんとなくアンバランスな気がする。以前は琴錦のほか、旭豊、大翔鳳、智乃花などの三役経験者がこの制度を使っていたが、今はどちらかというと幕内をかすったくらいの力士の就職活動期間のような形になっている。そういうのも必要だと思うので、活用資格を厳しくしろというつもりはないけれど、現在の制度では、大相撲界にとって多大な功績があるけれど名跡未取得の力士が怪我などで急に引退することになったとき、五人の枠が空いていないというだけで路頭に迷うことになるし、大相撲界としても彼の経験や見識を後進の指導に活かすことができなくなる。だから、三役経験者とか幕内を長く経験した力士などは五人の枠外でしばらくは残れるようにして、その間に名跡を取得できれば正式襲名して協会に残るという形はとれないものか。三役っていうことは、協会ご挨拶で理事長や横綱大関とともに(大関も厳密には三役だが)協会の看板として土俵に上るような力士なわけだ。他方で親方の長命化が進んでなかなか入れ替わらないので今の年金問題と同じようにこれから年取る人ほど不利ということになる。そのあたりを考慮するともう少し制度に柔軟さがあってもいいのではないかと思う。

とはいえ、伊勢ヶ濱親方が停年となって若藤親方が部屋を継承するらしいので、どちらかの名跡が空くことになる。現在一門ですぐ引退しそうな可能性のある有資格者でかつ名跡のあてのなさそうな力士は光法くらいだろうか。伊勢ヶ濱一門としては大真鶴くらいしかいないが多分まだ経験場所数が足りない。立浪を含めれば杉野森兄弟はまだこれからだし、春日王は国籍取得していないしで、今度空くことになる名跡はしばらく正式継承者がいなそうだ。とすれば一門外へレンタルか。これで空き株は多分四つになるが、浅香山とニ子山は勘定に入れないほうがいいだろうから実質二つ。押尾川株も持ち主が頑固そうなので安易に貸してくれないとするとやっと自由度のある空き株が出たことになる。これは大変な争奪戦になるかもしれない。というのも伊勢ヶ濱さん自身が意欲を失っているようで名跡を一門内にとどめようがとどめまいがI don’t careって感じにもなりかねないので。

いつも思うことだが、武蔵丸か琴錦にきちんと名跡を取得して協会に残ってほしい。

あと、伊勢ヶ濱の継承は、若藤ももうすぐ停年なので直ちにまた同じ問題がおきるがその先送りということだ。弟子も不安な気持ちなのでは。