Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

松本智津夫が麻原彰晃として犯した罪〜高山文彦著『麻原彰晃の誕生』〜

2021-03-20 12:45:00 | 本を読む
こんにちは
sujaです

地下鉄サリン事件から26年経ちました

この事件は1995年3月20日
【オウム真理教】という新興宗教の教祖及び幹部たちが指揮を執り
地下鉄に猛毒のサリンを撒き
重軽傷者、約6300名
サリンの後遺症と戦ってきた女性が昨年3月に亡くなったのを含めて14名の死亡者を出しました

私は当時、広島で暮らしていて
日本でこんなテロ事件が起きようとは
想像もつかず
ニュースを見ても
現実に起きている事と受け止めるのに
かなり時間がかかったように思います

麻原彰晃こと松本智津夫や犯罪に関わった者たちの死刑が
2018年に執行されましたが

後遺症で苦しんでいる被害者の方々の心が癒えるわけではないと思います

【オウム真理教】が起こした事件は
地下鉄サリンだけではなく
松本サリン事件、坂本弁護士一家殺害事件など
様々な犯罪に手を染めているのです

この【オウム真理教】の教祖であった
麻原彰晃こと松本智津夫は
なぜ、こんな事をしたのか?

高山文彦著『麻原彰晃の誕生』(2006年初版発行)には
松本智津夫が、麻原彰晃となる経緯が詳しく描かれています



松本智津夫が
両親からの愛を感じ得なかったこと
長兄の影響
片目は見えるのに
盲学校に入学させられ
6歳から親元を離れて
寄宿生活を強いられるなど

元々、自己主張が強く特別意識が強かった松本智津夫には
幼い頃から
思い通りにならない不満を抱えて
日々過ごしていたのが垣間見えました

著者である高山氏は
盲学校の教師たちや松本智津夫の長兄にも取材し
松本智津夫の人格形成を述べています

結婚後、松本智津夫は
薬事法違反などで逮捕されますが
当時、取り調べをした刑事からも詳しく取材していて
興味深く読みました

松本智津夫が『彰晃』の名を授かった
西山祥雲氏との出会いは
とても重要なターニングポイントだったと思いました

政治家になりたいという松本智津夫に対して
西山氏は
「悩みがあったり
どうにもならない気の弱い人間ばかりが
宗教に集まってくるんだから
そいつらを魚釣りのように
釣ればいいじゃないか
君のような人間は
弱い人間を相手にした方がいい」
と、助言しています

この言葉が礎になっているのかどうかは分かりませんが

その後、ヨガ道場【オウムの会】から
【オウム神仙の会】と改名したあと
宗教団体【オウム真理教】の教祖・麻原彰晃として

空中浮遊など超能力があるような事を言いはじめ

オカルト雑誌に掲載されることで
信者(会員)を集めていくのです

1989年にオウム真理教は宗教法人として認証されるのですが

ダライ・ラマに会い
推薦状を巧みに書かせているのですから
驚いてしまいます

この宗教法人認証前に
信者を事故死させています

これが公になっては
宗教法人の認証が下りないのではと考え
この信者の事故死を公表せず
遺体を教団内で燃やし
消滅させてしまいます

都合が悪ければ
消してしまう

宗教団体【オウム真理教】が
悪魔の宗教団体へと歩んで行く発端だと
思いました

この辺りから
麻原彰晃こと松本智津夫の目も徐々に見えにくくなるようで
疑心暗鬼が生じた、罪深い教祖は
益々、最悪の道へと進んで行ったようです

麻原彰晃を未だ
崇拝している人がいるそうです

なぜでしょう?

欲望を満たすため
手段を選ばず、私利私欲に走った人間を
崇める人の心には
自己都合の思想があるように感じてなりません

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