Sujak do 〜SujaのDNA〜

興味深く感じたことや読んだ書籍について書いたりしていきます。天然石については、一休み。

強制収容所を体験した心理学者から学ぶ生きる意味〜フランクル『夜と霧』〜

2021-01-09 15:11:00 | 本を読む
こんにちは
sujaです

第二次世界大戦時
オーストリアのウイーンで精神科医だったフランクルは
ユダヤ人というだけでナチスに捕らえられ

1942年~1945年まで過酷な強制収容所生活を送ることになります

1944年10月には悪名高きアウシュビッツに移送されますが
数日の後ドイツのダッハウ収容所へと移送され重労働を課せられます

1945年3月には、デュルクハイム病人収容所へ医師として移り4月に解放されます

『夜と霧』はアウシュビッツでのガス室か労働かの選抜から解放されるまでの約半年の体験を
心理学者としてあるいは一人間として記述されています




過酷な重労働の体験は想像を絶し、平穏な環境でこれを読んでいる私にはまさに別世界のような感覚です

現代では、強制収容所のような劣悪な環境は無いにしろ

何かに抑圧され、強制され、制限され
生きづらいと感じている人も多いです

特に今は、新型コロナウイルス感染者が増え、緊急事態宣言のなか
不安な日々を送る状況です

「生きることに何も期待できない。生きる意味が分からない」
こうした思いが過ぎる人もいるかもしれませんね

この『夜と霧』でフランクルは

自分が何か(あるいは誰か)を期待するのではなく、何か(あるいは誰か)が自分を待っている
と説いています

人間が生きることは、常にどんな状況でも意味がある

現状が苦しい時
気持ちが萎え、時には涙することもある
けれども涙を恥じることは無い
なぜなら、その涙は苦しむ勇気を持っている証しだから

人生が何かを自分に期待している
だから、自分がしたい事ができなくても
今の自分に何が出来るかを考えて行動すること
そんな素晴らしいヒントを頂けました

そして辛い時こそ
希望と勇気とユーモアを持って生きて行きたいですね
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