昨夜見出しのイベントがありました。
森脇浩司監督は、隣町出身なのです。近しい人です。
地元の少年野球団、高校生たちが招待され大勢集まっ
ていました。
トークショーなので、檀上の代表者からの質問を受け
て、答えるという形態でした。
初めて、監督の生姿を見たのですが、背が高く、上半
身が肉厚で、がっしりしているなあと思いました。野
球選手は大体こういう体型をしているものですが・・・。
そこで、トークの中身です。
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Q:足が遅いので、速くするには?
A:足は速くならない(笑い)。足が遅くても、盗塁が
できないことはない。十分力を出せる場面はある。
Q:チャンスの場面で「打たなければ」と気負い、かえっ
てビビッてしまう。チャンスに強くなるには?
A:プレッシャーにしないで、わくわくした気持ちで向か
っていくことが大事。
Q:監督を引退されたら、我が町の少年野球の監督になっ
ていただけますか?
A:もちろん喜んで・・・。
Q:ここ一番という日に、体調をくずさずに臨めるように
するには?
A:日頃からの規則正しい生活が大事。小さいことの積み重
ねが、どんな場面にも動じない心身共に強固な自分を作
り上げていく。
Q:選手のチームワーク作りや意気を上げるために、どんな
声かけや雰囲気作りをすればよいか?
A:声かけはとても大切。それも、一人ひとりに合ったもの
が必要。そのためには、相手の変化に気がつかなければ
ならない。昨日とどう変わっているかをすばやく見て取
ることが大事。
Q:どんな方針で指導しているか?
A:自分の方針というより、選手一人ひとりをよく把握し、
どうすれば相手の良い面を引き出せるかを常に念頭に置
いている。
Q:家庭で、親としてどう接すればよいか?
A:技術面よりも、話をよく聞いてやるとか、一緒にストレ
ッチをやりながら、スキンシップという方法で触れ合った
らよいのでは。
Q:優れた選手と、厄介な選手とではどちらをとりたいか?
A:厄介な方だ。優秀な選手だと、引き出しから取り出すもの
がない。厄介な選手は、今度はこの手を使おうとか、いろ
いろ工夫し、指導のし甲斐がある。
Q:少年時代~選手時代の様子は?
A:とりたてて、話をするほどのことはない。言えることは、
準備段階においても、試合においてもただ 一生懸命に取
り組んだ。
Q:どのような人間または、チームが試合に勝ち残っていきや
すいか?
A:基礎基本ができている人間、チームだ。たとえ1位になれ
なくても、大体上位にくいついている。
Q:若手の指導に、どんな手法をとっているか?
A:日記をつけることと、メモをとる習慣をつけさせている。
その日の反省や、自分の傾向性が把握でき、次への向上に
つなげていける。
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メモをしていなかったので、順不同で、聞き間違いがあるか
も知れません。
監督の人柄は、謙虚だと感じました。話し振りも、即答とい
うより、相手の話をじっくり聞いて、丁寧に答えるというふ
うでした。
そう言えば、趣味は「人の話を聴く」ことだと・・・。
スポーツ関連の人々よりも、それ以外の人たちからの話をよ
く聴くことが多いと言われていました。実践的な話より、哲
学めいた話が多いなとは思いました。
球団の活躍も、氏の力というより、選手はもちろんのこと、
スタッフやその他の関係者の皆さんの支援のおかげというこ
とを絶えず強調されていました。
野球選手だけでなく、そんな領域でも能力を伸ばすために、
共通していることは、「時間を有効に」ということ。時間だ
けは、誰人にも平等に与えられている。それをどう使うかが
重要ポイントと言われていました。
次に、「面倒なことから逃げない」ことが大切だと・・・。
生活面においても、練習、試合においても、小さなことと思
うことでも、一つ一つ積み上げていくことが勝利へとつなが
っていくのだと話を締めくくられました。
もう一つ大事なことを忘れていました。
”過去と相手(の性格とかその他諸々)は変えられない。自分
が変われば相手も変わっていく”
草刈正雄に似ていて、彫りが深い顔立ちの、男前の監督でし
た。生家は、本当に静かな田舎にあります。こんな田舎町か
らも、大した人物が出現してうれしいです。ダイエー時代の
森脇選手の応援にグリーンスタジアム(現ホットモットフィ
ールド神戸)へよく通ったものです。プロ球団の監督って、
そう簡単にはなれませんものね。
がんばれがんばれかんとく
今年の勝利を期待していま~す。