今回の王子のTOB案件においては、財務アドバイザー(FA)の存在が注目を浴びました。恐らく日本の伝統的証券会社では初めて敵対的買収をサポートした王子製紙のFA:野村證券。北越製紙が起用したクレディ・スイス証券。そして、日本製紙のモルガン・スタンレー証券。有名どころが揃い踏みですね。
今回のディールに関して、珍しく、買った北越側のクレディが発言して記事になっておりました。この手の話の場合、FAが公 . . . 本文を読む
知らない間に、金曜日にこんな話があったそうな。
株式会社イデーの事業譲受に関するお知らせ(良品計画)
会社やブランド自体は、雑貨・家具の世界で知らない人のいない無印良品とIDEEであり、特に興味も無いのですが、今回のM&Aでは株式売却では無く事業売却のスキームを使ってますね。この前、新人に「株式売却と事業売却のメリット/デメリット」なんてものを簡単に説明したのですが(こんな感じで)、やはり実 . . . 本文を読む
この事例について、bloombergで長めの解説記事が出てましたので、参考まで。
敵対的買収失敗:王子紙と野村証の誤算(bloomberg)
あらゆるところから、非難ゴウゴウの日本製紙の次の手が待たれてますが、今日、正式に業務提携を申出たようです。
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ノリタケなどと並ぶ陶器メーカーのNARUMI(鳴海陶器)の経営陣が、中国CITICにと組み、MBOで親会社:住友金属工業から独立するとのこと。
住金傘下の鳴海製陶、MBOで独立・中国投資会社と組む(NIKKEI NET)
ナルミの食器については、結婚式の引き出物選びの際によく目にしました。イギリスで言えば、ウェッジウッドなどと同様に、白地のボーンチャイナの食器で有名ですね。
新聞報道や同社 . . . 本文を読む
こちらも、今朝の載っていた憶測記事。イオンではなく、ウォールマートになるかも@しれないという話もあります。
はっきり言って理解不能です。同業の事業投資家の力が必要ならば、産業再生機構は、初めから入札時に、彼らを選べばよかっただけの話。また、マルエツなどの食品スーパーに経営権を取らない形で中途半端にしか出資してない丸紅に巨大すぎるダイエーの再生ノウハウがないなんてことは初めからわかっていたことであ . . . 本文を読む
今日は、興味深い事例があったので、紹介だけ。政治を巡って迷走する日中関係についても「文字通りのビジネスライクな関係に」としておりますが、確かにそうだと思いますね。
太陽電池:中国企業による大型М&A(中国情報局News)
因みに、世界には外資による投資に向かない国が沢山あると日々痛感しておりますが、日本も外から見ればきっとそうなんだろうなとも思っております。
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GDによるヨイショに乗せられ、M&Aネタをもう一つ。
ちょっと古いが製紙業界の話。話題の「王子vs北越+三菱商事」というスケールの大きな話とは違い、業界中堅の大興製紙がみずほ銀行系の投資ファンドにTOBで買収されるという話です。
大興製紙株式会社に対する公開買付けの開始に関するお知らせ(2006年8月10日付)
発行済株式の100%を買収しても約24億円と小粒の案件はありますが、私にとって . . . 本文を読む
フタタと共に、もう一件気になっているM&A案件が玩具メーカー大手バンダイナムコグループによるドイツの玩具メーカーへのTOB失敗案件。
バンダイのプレスリリースによると、TOB内容はと結果は以下の通り。
1.TOB概要
(1)対象会社 : Zapf Creation AG
(2)買付期間 : 2006年6月28日~2006年7月31日
(3)買付価格 : Euro10.5(約1,470円 . . . 本文を読む
世間を騒がせていたフタタ争奪戦争にケリがついたようですね。結果は、
コナカにします!
気になる理由は、
昔から提携してるから。
「はぁ?」って感じですが、日経での推測記事でも、結局、これが財務アドバイザー(FA)である三井住友銀行(SMBC)のアドバイスでもあったようです。信じられない、、、。今まで提携してきて、売上が伸び悩む等、効果が現れないから株価も低迷してるわけで、更にはAOKI . . . 本文を読む
GDと飲んだ際にM&Aネタを楽しみにしてるとプレッシャーを掛けられたので、期待を裏切らない程度に、コッソリと再開。
最近、世間で一番話題を集めている事例は、勿論、王子製紙が仕掛けた北越製紙への敵対的TOBでしょうが、過去に製紙業界を担当していたことや勤務先ももしかしたら関係してくる可能性もある為、似たような事例として、紳士服業界のAOKIによるフタタへの買収提案を取り上げることにいましょう。おっ . . . 本文を読む
これも一種のM%Aのカテゴリに入るのでしょうか。
先月末に開催された臨時株主総会にて、三洋電機の増資が決議されましたね。今回の発行価格が時価に比べてかなり割安ということで、「有利発行」となり、株主総会での「特別決議」として2/3の株主の同意が必要でした。「有利発行」については、読売新聞の以下の記事が詳しいので、興味ある人は参照下さい。
時価より大幅安 株式の有利発行 (読売新聞 なるほど!経 . . . 本文を読む
職場ではゴシップ大王などとの称号(?)を得ている私ではありますが、人様の噂には全く興味はありませぬ。
気になるのは、専ら、会社(企業)に関する情報です。業務上、企業の審査(調査)を行うのですが、その情報内容の真贋チェック・影響度評価は勿論重要ではありますが、まずは情報を得ないことには始まりませんね。
業務にては有料無料問わず、様々な情報ツールを駆使しておりますが、最近、一番重宝しているのがGo . . . 本文を読む
前に、ドラマにて「究極のインサイダー取引に基づく、株式買収」のことを書きましたが、残念ながら、株式関係はサラリと終わりました。42億円の資金をもって、時価:10円/株の株を購入するわけですので、どんなに発行株式があっても、一気に価格が上昇しそうなもんなんですけどね。
それよりも、ドラマ内容!やはり、濱田まり@モダンチョキチョキズが、悪者だったわけですね。恐るべし、”閃きの女王(内輪ネタですみませ . . . 本文を読む
先に書いた「推理小説(アンフェア)」の内容は、まぁ、ボチボチでしたが、ドラマでは、小説の末尾より先に進み出しました。
このドラマは、出演者はなかなかのレベルが揃っており、本来、おもろない方が不思議だったわけですが、少しずつ、内容にも動きが出てきました。
小説上の真犯人のエンディング後の展開は、以下の通り。
・ 雪平(主人公)の娘が家政婦と共に誘拐される。
・ 身代金要求。方法は、雪平の個 . . . 本文を読む
(ライブドアが話題を集めているので、改めて再掲載。)
ホリエモンで有名なライブドアは元々、オン・ザ・エッヂ(OTE社。ジではなくヂ)という会社で、買収した倒産会社の社名に変更した会社であることは有名な話だ。そのOTE社を設立した女性(有馬あきこさん)が、現在やっている会社を発見しました。
CLEARCUBE
以下の連載記事を読むと、その会社が彼女の父親の出資により設立され、「ホリエモン . . . 本文を読む