「少女のマフラー」
掛け出して少女のマフラー夕空へ
寒晴の雲を讃えつ通院路
青天に銀杏裸木枝払われ
夕映えを梅の蕾も受けとめる
残雪の凹凸に影松林
桜の芽越してまっすぐ陽の来たる
信号の向こう大きく辛夷咲く
花李オフィスの朝に影ひろく
木の芽雨土の匂いの来ておりぬ
風光る部屋のみどりの色新た
正子先生「選後に」より
筋肉のひかり夏服から伸びる
夏服の袖から出た腕が目に眩しく映る。それが「筋肉のひかり」だ。「夏服から伸びる」の表現から、むしろ女性のしなやかな腕を想像する。
掛け出して少女のマフラー夕空へ
寒晴の雲を讃えつ通院路
青天に銀杏裸木枝払われ
夕映えを梅の蕾も受けとめる
残雪の凹凸に影松林
桜の芽越してまっすぐ陽の来たる
信号の向こう大きく辛夷咲く
花李オフィスの朝に影ひろく
木の芽雨土の匂いの来ておりぬ
風光る部屋のみどりの色新た
正子先生「選後に」より
筋肉のひかり夏服から伸びる
夏服の袖から出た腕が目に眩しく映る。それが「筋肉のひかり」だ。「夏服から伸びる」の表現から、むしろ女性のしなやかな腕を想像する。