小口 泰與/花冠同人

小口泰與の俳句ブログ

赤城颪

2011-12-04 11:27:09 | Weblog
昨日から今朝にかけて赤城颪が吹き荒れ、朝の散歩時も
強い風に押されて歩き、向かい風では帽子が飛び、寒さも
厳しかったです。

◎虫の音や信濃に沈む星の数/林桂・選
句評を頂く 虫の音の聞こえる聴覚の世界を自らの場所と
して、星の巡る広大な宇宙を視覚の世界とする。もちろん、
信濃に沈む星々を眺められる場所は、ここ上州である。
これは上州の国褒めであると同時に、美しい星々が
沈み行く国、信濃の国褒めにもなっている。聴覚と視覚の
組み合わせ、微細な虫の音と広大な宇宙の運行との
組み合わせの上に、この国褒めは成り立つ。これだけ
美しい言葉の上州、信濃になかなか出合えはしない。

◎青空や風の峠の草紅葉/林桂・選
◎真向ひに山風来るや紫雲英蒔く/林桂・選
◎塊りて降り来る霧や牧の中/林桂・選
◎水澄むや志賀高原の空の丈/林桂・選



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