初庚申ここ柴又の帝釈天
北風吹くや願い数多な寺の絵馬
初庚申手に持つ土産の草だんご
冬晴れて境内に見る大道芸
雪吊や趣変えて庭の松
冬ざれや庭の隅なる防空壕
初庚申ここ柴又の帝釈天
北風吹くや願い数多な寺の絵馬
初庚申手に持つ土産の草だんご
冬晴れて境内に見る大道芸
雪吊や趣変えて庭の松
冬ざれや庭の隅なる防空壕
冬晴や家族でドライブ柴又へ
大空へ連凧揚がる河川敷
冬日和ここ寅さんの記念館
広々と川と街見ゆ冬の丘
凧揚がる土手の向こうに渡舟場
対岸の矢切の渡し冬日和
分かれ道初窯市の案内板
窯元のテント並びし初窯市
冬空や丘の上なる登り窯
冬の空丘の上建つ美術館
冬の展人間国宝焼きし壷
冬の展白磁青磁の壷並ぶ
笠間焼き初窯市に皿を買う
北風吹くや窯元並ぶ小径行く
陶芸の里は冬日に包まれて
北風へ鈍行列車のガタゴトと
福達磨笠間稲荷の仲見世に
いくつもの鳥居をくぐり初詣
冬空に笠間稲荷の大鳥居
笠間かな列縦横に初詣
北風吹くや笠間稲荷の門前を
蔵元の酒粕売られし笠間かな
初旅や膨らむ鞄に句帳入れ
冬晴の筑波嶺望む車中かな
冬晴れて筑波嶺くっきりМの字に
筑波嶺や常陸の国の冬晴れて
枯木立抜けて近づく筑波山
筑波嶺や広き枯野に群れ雀
筑波山土蔵の傍の枯木立
竹籠に入りし七草青々と
こまごまと七草の青切り刻む
餅入りの七草粥や老いし母
七草の葉の青清し今朝の粥
ぐんぐんと高きへ揚がる孫の凧
風受けて高きに凧の右左
空青し鳥飛ぶ高さに孫の凧
湾岸道走り冬日に光る湾
お台場や冬日の中を飛機上昇
湯屋に入る飾りの中に団子花
寝殿入る瑠璃戸いっぱいの冬陽満つ
湯煙を透かして紅き寒椿
冬の湯や煙の向こう孫の笑む
ゆったりと枯れ葉一枚露天湯に