校庭で遊べる子ら染む冬落暉
日の当たる木々に群れるや寒雀
獅子舞や金歯幼の頭噛む
乳母車耳まで覆う毛糸帽
毛糸帽電車で寝る児の揺れ動く
冬うらら路上ライブに人群れて
力込め廊下拭く子ら白い息
寒き夜や風呂焚く音の暖かき
校庭で遊べる子ら染む冬落暉
日の当たる木々に群れるや寒雀
獅子舞や金歯幼の頭噛む
乳母車耳まで覆う毛糸帽
毛糸帽電車で寝る児の揺れ動く
冬うらら路上ライブに人群れて
力込め廊下拭く子ら白い息
寒き夜や風呂焚く音の暖かき
[作品7句欄]
群青の夜空にオリオン冴え冴えと
枯蓮や折れても影の平らなる
朱色なるアロエの花より珠の蜜
バス降りる寡黙な人に落葉かな
枯木立樹上に見ゆる小鳥の巣
枯林囲む新興住宅地
初旅や首都高抜けて富士迫る
[水煙作品欄]
白鳥の飛来す沼への道標
子ら窓に白き富士見る今朝の冬
冬うらら先生と子らのケンケンパ
本堂に居ずまい正し十夜かな
寒き夜に乳飲み子の来て暖かき
[水煙作品欄]
明るくてコスモス一輪ありて足る
乳飲み子の来てにぎやけき夜長かな
青磁器にすすき一挿し染物屋
蒼穹や地上の秋を明らかに
小鳥来る花いちもんめの子らの声